最近、美容と健康に良いとのことで「デトックス」が流行っている。「デトックス」にメタボリックシンドロームへの効果も期待されているとか、いないとか。
一時期、食事をりんごだけにする「りんごダイエット」というものが流行ったことがあるが、実はあれ、ダイエットというよりもデトックス法。おなかの中の毒素やいらないものを排出することが目的で、その結果、副次的に体重が減る。肌もきれいになることがある。
更に肝心なことを言えば、その人の体質のよって、りんごが向いている人と向いていない人がいる。体質によって別のフルーツの方が向いていることもある。
今回はインド医学(アーユルヴェーダ)による体質分類別でのフルーツデトックスの正しい方法をご紹介してみる(注意点もよく読んでください)。
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まず、アーユルヴェーダにおける自分の体質をチェック。最も当てはまる項目の体質と適したフルーツを知っておく。カパ体質に多く当てはまる人のフルーツはりんご(デリシャス系や紅玉系)、ヴァータ体質に多く当てはまる人はぶどう(紫色のもの)、ピッタ体質に多く当てはまる人はざくろ。
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デトックスの期間は1日~3日間。都合に合わせてどうぞ。それ以上の期間は続けない。デトックスを何度かやりたい場合は、最低一ヶ月は間を空ける。あくまでデトックスが目的なので、体重を減らそうとして長期間続けるのはNG。
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各体質別フルーツを手に入れる。
デトックスはそのフルーツが収穫される季節に行うのが望ましいとされている。
ざくろやぶどうは100%ジュースでも代用できるが、その場合は水で薄めると良いとされている。一杯のジュースでフルーツを何個も使っているため、一気に大量摂取するとおなかを壊す恐れがあるからだ。特にぶどうジュースを飲む時は5倍程度に薄めるのが良いとされている。
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デトックス開始。デトックスの間はそのフルーツ(ジュース)と水分(砂糖や脂肪分を含まないもの)だけを摂って過ごす。おなかがすいたら好きなだけフルーツを食べる。ただし無理をして沢山食べたり、夜遅い時間や寝る直前に食べるのはNG。もう一つ大切なのは、水分をたっぷり取ること。コーヒーを飲みたい場合は薄めのアメリカンをブラックで。一日一杯程度なら○。
水分をたっぷり取ると同時に、入浴(特に半身浴)やサウナなどで汗をかくことも効果的。
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デトックス最終日。デトックスを終える日の夜(一日だけなら当日の夜)寝る前、オリーブオイルを大さじ1杯分、お湯と一緒に飲む。オイルを飲む前後はフルーツを食べてはいけない。フルーツを食べる時間とオイルを飲む時間は最低でも1時間は空ける。消化力が低いと思われる人は、一時間半は空ける。
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通常の食事に戻る。デトックス最終日の翌日は何も食べる前に歯ブラシ(歯磨き粉はつけない)で軽く優しく舌を洗ってからお湯を飲むと○。
最初はおかゆや雑炊、温かいお蕎麦、煮込みうどんといった消化に重くないメニューから徐々に食事を戻していく。肉類は始めのうちから摂らない方がいい。たんぱく質は大豆製品を。よく煮込んだりスープなどにしてやわらかくした野菜類も食べておきたい。
※このデトックスをしてはいけない人
そのフルーツを食べると腹痛下痢や体調の悪くなる人、妊婦、体力の低下しているか虚弱体質の人、長い間病気の人、とても痩せている人、食事制限を受けている人、摂食障害等で栄養状態の偏っている人など。
持病のある方はかかりつけの医師にご相談下さい。
手相やタロットなどで健康運を読み取ると、体の中のいらないものがなくなると心の中のいらないもの(過去の感情や未練、不安、気持ちがまとまらない状態など)もスッキリしそうな人を見ることがある。体の中の毒素が神経やメンタル面に影響することもある。体や心の状態は、運勢とも密接に関わっている。
頭や心に余計なノイズが走っているように感じたら、自分の体のことも考えてみるのもいいかもしれない。「デトックス」といった本格的なものでなくとも、前もっていらないものを溜めにくくするような生活習慣を心がけるだけで違ってくることがある。
簡単な方法としては、食事は夜8時までに済ませること。毎朝起きたら何も食べる前にお湯を一杯飲むこと。歯ブラシで優しく舌を洗うこと。軽い運動。
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