進化と退化の岐路
連載3回目。
◆過度なAI依存生活は強みを妨げる
日本の強みを保ち、最大限に活用することで世界覇権国の存在しない多極時代を生き抜く・・・今回はそういう視点で昨今のAI普及潮流を見てみる。昨今の急激なAI需要による世界的な半導体不足(IT製品値上げ)やデータセンター急増による停電や水不足の増加などが巷ではささやかれているが、なぜそんな事になるほどAIの普及を急いでいるのだろう。
そもそも、普及以前にヒトとAIとの付き合い方を見直す必要がある。現在の傾向は、人類が今まで磨いてきた能力を退化させるようなAI依存社会を作る方向にある。便利すぎて能力を使う必要がない生活は、使わない能力を退化させる。結果として主体的に生きられなくなっていく(この点は統治者にとってのみ好都合)。行きつく先は主体性のない機械的な脳の使い方ばかりの生体ロボットみたいなものかも。
(実はヒトラーもそんな予言を残している→抜粋)。
最近出てきた「デジタル自閉症」なる問題も、AI依存が進めばより深刻化するかもしれない。
去年の記事で書いたが、現在は人間の能力を支援するのではなく代替する傾向でAIの普及が進んでいる。ヒトには出来ないか、危険だったり困難だったりすることをAIが支援するだけでなく、今までヒトが普通に出来ていた事まで代行させている(それで『人間がAIに職を奪われる』などと心配するのは本末転倒)。これは人間自身の思考力や観察力や分析力(=賢さ)、野生のカンと言ったものをどんどん退化させていく方向だ。生命力の発達機会を奪っていく(=生きる力を奪っていく)ような方向とも言える。この国がそんな退化方向へ向かう潮流に飲み込まれれば、当然ながら今まで書いてきた強み(信用度)も可能性も低めてしまう。退化は信用を奪う。
最悪、今のような能力の代替・依存方向でAIが生活に普及した文明社会だと、将来多くの人がIQを低下させて愚民化し、自力では料理も運転も計算も調査も判断も立案も治療も長文の作成や読解・要約も翻訳も創作も出来なくなっているか、能力が著しく低下しているだろう。停電したら今以上に何もできなくなる。今まで以上に災害に脆弱となり、停電やサイバー攻撃一つで現在より大きな被害が発生しうる世界で生きる羽目になる。生活上、機械的な脳の使い方ばかりするようになるので、新しいアイデアを出す力も低下する。機転も融通も効かない。不測の事態や変化に対応する力が低下する。臨機応変が出来ずパニクる人も増えるだろう。その反面、地球環境の変化で災害は増える。そんな不安定な世界で何を信じればいいのか。人々の不安は今より増大し、不安は判断力や思考力を今以上に奪う。簡単に操れる。既にAIで政治志向を操作できる時代(報道)なのだから、人々が(時に血を流しながら)発達させてきた近代自我も退化させられる。カルトがAIを悪用すればネットを使って好都合な方向へ思想や価値観を誘導し、人々を洗脳しやすくすることも出来る。技術が進めばネット経由で大規模な洗脳とかマインドコントロールとかが今よりもっと簡単に出来るのかもしれない。
AIに能力を代替させる形で依存する生活へと文明社会を進めていけば、ヒトは種族的に退化し、人材が育たなくなる。それは、「育たないように仕向けることが可能」ということでもある。人材が育たない世界ではAIを人材の代わりに依存するのでますますAI依存が強まり抜け出しにくくなる。その結果、もし政治家や閣僚がAIに置き換わってけば政党政治が消えてAI統治機構が誕生する。その分だけAI企業やテクノクラート達の力が強まる。
AI普及率が高い旧西側各国や中国。その後を追うロシア(報道)。とりわけ、指導者が高齢化しても未だ後継者が見えない中露がAIの普及に力を入れている事は何を意味するのか。いろいろ妄想してしまう陰謀脳であった。
ヒトとAI。両者は「依存と支配」の不調和な関係ではなく「連携と協力」の調和した関係を作る必要がある。
何でもそうだが、関係性に調和がとれない物事は害になる。
◆AIと軍事
前回のテーマだった「防衛力」に関してもAIとどう付き合うかには大きな課題があると思う。今や軍事にもAIの普及が不可避の時代。人間の能力、もといその国の潜在的な人材の可能性を退化させないようにするには、そして危険や困難を極める戦場で人材・人員の損失を防ぐには、軍事はAIをどのように扱えばいいのだろう?
人類がAIとの付き合い方を間違えると種族として退化するので世界規模で防衛力も国力も下がってしまう(国というものがなくなるかも)。将来、その気になれば平時・有事問わず、今より優れたAIとそれを搭載できる頑丈な各種機材(ロボットやドローン含む)があれば戦争のほとんどをAIに丸投げできる時代が来るかもしれない。文字通り「戦場が無人化」する未来が来てもおかしくはない。戦場では敵味方に分かれてAIを搭載した機材同士が戦い、より優れたAIや機材を開発・量産できた方が勝ったり、サイバー戦で決着が付いたり、防衛費が先に尽きた方が負けたりしているかも知れない。(このブログでおなじみ)弱毒型戦略生物兵器のみならず、「デジタル・パンデミック」とも言えるような惨事を起こすウイルス兵器さえ誕生するかもしれない・・・
少なくとも、現代は既に「AI抜きでは戦争も出来ない時代」である。文明が高性能AIへの依存度を高まるほど(AIの性能が上がるほど)、軍人達も退化していく。軍人がヒトじゃなくなるかもしれないw
多分そんな時代になったら、「AI丸投げ依存勢力(ヒトとAIが依存と支配の関係で退化中)」より「AIと人間の能力が加算された勢力(ヒトとAIが調和した関係で進化中)」の方が未来があるのは自明だ。(支配者側である)AI企業やテクノクラート達も後者に属する。日本はどっち?
多極化による国内外の情勢変動とAI普及が同時に進む今だからこそ、人間が退化と進化の岐路に立つ今だからこそ「考える力」を大切にしてほしい。人類を退化させないためにも、この国が自らの強みで未来を支えられるためにも。
・・・3回に渡って連載した以上の妄想が、長らく続けてきたこのブログで記念すべき1000個めの記事である。
サンフランシスコ大停電で露呈した自動運転タクシーの「脆弱性」信号が消えたらAIがパニックに?
311の停電でオール電化の脆弱性が浮き彫りになりブームが下火になった日本と似た展開起きるかも?
日本の有識者も気づき始めている
多極化後の世界とAI?
「シンギュラリティ」で妄想
対話型AIの罠
この時点で人類のIQ低下を感じさせる事例;
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