多極時代と日本
※以下は根拠のない個人の妄想です。
日本は戦後80年米国の属国として生きてきたから属国民マインドは日本の政治家たち外交官たちに深く内面化している。だから、米帝国の西の辺境として生きるのを止めて、中華帝国の東の辺境となる道を選ぶことに日本人はそれほどシリアスな心理的抵抗を感じないだろうと私は思う。「親魏倭王」に任ぜられた卑弥呼から「日本国王」足利将軍、「日本国大君」徳川将軍に至るまで、日本の支配者たちは中華皇帝から形式的には官位を冊封されていたのである。
もし「中華皇帝」が属国日本に天皇制と民主主義政体の継続を許可すれば(しないと思うが)、日本人の多くは「宗主国」を米国から中国に替えることに抵抗しないだろう。日本の支配層は「強者への従属が自己利益を最大化する」と信じている。親米派だった彼らは今度は争って中国共産党に入党するだろう。
もう一つの道は日韓同盟である。米軍が撤収した日本と韓国が同盟するのである。人口1億8千万、GDP6兆ドル、ドイツを抜いて世界第3位の経済圏になる。軍事力は日韓を合わせるとインドを抜いて世界4位。
第三の道は9条2項を高く掲げて「東洋のスイス」のような永世中立国になることである。日本は間違いなく医療と教育と観光・エンターテインメントでは世界のトップレベルにある。そうやって全世界に「できるなら日本で暮らしたい」という人々を創り出すのである。それが日本の安全保障のための「アセット」になってくれる。スイスの銀行に個人口座を持っている人たちが(テロリストを含めて)「スイス侵攻」に反対するのと理屈は同じである。
日本人は果たしてどの道を選ぶことになるだろうか。
韓国は露がバックについた北主導で統一され、露の衛星国になりえる。中国は信用されていない。その選択肢なら言うまでもなく、東アジアで最も信用度の高い日本の独自性を生かす道がいい。上記の選択肢に限定すれば個人的な理想のイメージは第3の道に一番近いが、9条を文字通り受け止めて自衛隊を全否定するつもりはない(無防備すぎると却って国際社会での信用度が保てないから)。同様に、何でもスイスの真似をすればいいというものでもないはず。当然、日本に相応しいやり方を考えていく必要がある。
日本には地下資源食料その他の自給率が期待できない。なので、継戦能力を考えれば日本単独の軍事力はそこまで強くはなれない(いわゆるワンパンマン)。だから自給率と資源の豊富な帝国型の国のように軍事力で怖がられる国になるより、「多くの国から愛され、日本に変な事をすると世界の多くが敵に回る」ようになれればと以前から思っている。信用度の高い日本は資産逃避先になりやすいので、スイスやシンガポールのように経済的な利点を提供するのもありか。そのためには「無防備なわけじゃない」と分かる程度には軍事的信用度を保つこともさなら、何より情報セキュリティの信用度を大きく高める必要がある。現状、こっちのセキュリティが多分自衛隊より弱い。
その観点から見ても日本がTPPのまとめ役で立地的に貿易ハブの役割を持てることは今後大きな意味を持つようになりそうだ。
もし今後ドルバブルが崩壊するなら、米国抜きのTPP諸国同士が今のうちから米抜きで必要物資をできるだけ賄える貿易関係を目指しておいた方がいい。米抜きの流通網がしっかりするほど崩壊時のダメージが軽減できる(トランプ関税はそれを促す効果あり)。
さらに(TPP流通網を守るためにも)日豪などが主導しTPP諸国同士での軍事的な協力関係・同盟関係も促進出来れば、それなりの規模になって各国かなり安全かもしれない。大東亜共栄圏ならぬ、太平洋共栄圏だ。多極時代における太平洋極といってもいいか?
(オカルト視点だと、日本を含めた環太平洋造山帯という超巨大龍脈とどうお付き合いするかもカギ。『お金の不徳を出さす龍脈』もその一部だ)
世間ではトランプ関税の交渉だの中国からの親書だの「日本は米中どちらを選ぶのか(米中は多極派同士&グルなのでどっちを選んでも同じ)」だのと騒がしいが、この国はハルノート出されてパニックギレした挙句パールハーバーした頃のコミュ力からは卒業していると思う。国際政治においてはかつての様な江戸時代(引きこもり時代)の殻を引きずったままの発想などしていない。あの頃のカルマが再現されるとしたら、それは解消されるためだ。多分、あの頃と同じような轍は踏まない。むしろ、近隣国の惨状がこの国の黒歴史を容赦なく思い出させてくる。
「多くの人々から愛され、日本に変な事をすると世界の多くが敵に回る」・・・そういう意味でもこの国は振動医学の研究と普及に注力するといいのだが・・・あれは上手く使えば生物兵器や人工パンデミックの戦略性さえ低下させうると思っている。このブログで紹介しているような無料の振動医学動画(一例)を活用すれば医療費問題も解決しやすくなる。インバウンド事業の一環として外国人旅行客を対象に振動医学も併用した医療保険タダ乗りでないきちんとした医療ツアーを実現させることもできるだろう。医療ツアー客は医療費全額負担だが、振動医学を併用すれば従来より安くできるケースが増える。何より、日本の振動医学動画は自国民の福利厚生に寄与する。
他国が日本に変なことをした場合、医療・観光その他問わず日本への全ツアー旅行がキャンセルになる。日本から発信される大人気の漫画・アニメ等の最新話や新作だって人気同人誌だって各種ネットコンテンツだって見れなくなってしまう可能性さえある。当然、優秀な日本製品や貿易ハブ機能やTPP流通網や日本円にだって大いに差し障る・・・
そういったことを嫌がる人々が、世界中に沢山いるようになればいい。
余談:
TPPに参加している台湾は、チャイナリスクを嫌いなるたけ中国と直接取引したくない国々にとって日本同様に良い迂回地になるかもしれない。日台共に国際社会からは中国よりも信用されており、取引しやすい国だ。
大事なのは、台湾を迂回地として活用するには、台湾が従来通りの、「チャイナリスクがない台湾」のままであり続けることが不可欠だという事。
中国と統一(同一化)したらカントリーリスクが高すぎて迂回地として選ばれない。
何より、台湾はトップクラスの半導体が作れる。その半導体を世界各国が輸入する際、「中国の半導体を輸入」するのと「台湾の半導体を輸入」するのではどっちが安全か一目瞭然だ。
このことをうまく活用できれば、世界の多極化後も台湾は自らの望む姿を保てるかもしれない。
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