救いのためならどんな犠牲もいとわない?
※以下に描いたことは全て個人の感想です。
人生の中で耐えられないほど苦しい事や辛いことを経験している人が世の中には沢山いる。解決方法が分からずに長く苦しんでいる人も多い。
そんな人達が心に蓄積させた「救われたい」という思いや念の強さは、時に想像を絶するレベルである。
時には救いを求める念が生存本能を上回って自ら死を選ぶ(=死を救いにする)ことさえある。
解決方法が分からず長く苦しむこと耐えかね、「これこそが救いだ」と信じる(自己暗示する)事で楽になりたいと無意識に思ってしまえば、それが出来てしまうのだ。例え救いと認識した方向や手段が筋違いだったり現実逃避的であったとしても。一種の心理的ターミナルケアみたいなものだ。
人の持つ「救いを求める念の強さ」は、時に自分が救いと認識した方向に全生命力を傾けることが出来てしまう。それこそ、なりふり構わず命がけで自らを救おうとするのだ。どんな犠牲も厭わずに。他の全てよりも優先できてしまう。理性や社会性、倫理観や生存本能を凌駕してしまうことさえある。それは、人間がいかに強い生命力を持っているかの証でもあるのだと思う。ある意味では。
そんな強い生命力に裏打ちされた救いを求める念の強さを悪用してしまえば、恐ろしい事が起きうるのも無理はない。
楽になりたくて救いと認識した(自己暗示した)信仰や信念のために(=救いのために)自分や家族や他人の人生を狂わせ、自他の全財産を捧げ、詐欺を働き、職権を乱用し、情報漏洩し、地下鉄に猛毒をまき、爆弾を仕掛け、カミカゼをを模した自爆テロで大勢殺すなど、平気で反社会的な凶悪犯罪をすることさえある。中世の魔女狩りだって似たような理由だろう。己の信ずるものこそ理性となり、救いこそ正義になることがある。
(自分や他人を犠牲にしてでも続けてきた崇高なはずの宗教活動。今更になって間違っていたなどとは思いたくない心理が一層信仰に拍車をかけることもある)
ヒトは、追い詰められたり耐えられなくなれば何をするか分からない生き物だ。それが本当の救いかどうか確認・検証することよりも、それが本当の救いだと自己暗示する方を意図せず無意識に優先することがある。本人の無意識は「ウソでもいいから救いや希望を得たと錯覚したい」からだ。そのためなら、命を懸けることさえある(※後述)。その性質が「信仰(自己暗示)を辞めたくても辞められない」という事態さえ引き起こす。しかも、無意識に自己暗示をやってしまうと、本人には自己暗示した自覚がない。自己暗示をくらった本人の顕在意識はウソを「確認済みの事実」と認識してしまうので、自分の信仰(自己暗示)が異常な内容であることに気が付かない。どんな理屈もかなわない厳然たる「事実」に対して「それはおかしいよ」「錯覚だよ」と指摘する側こそが不都合な事実を歪曲・隠蔽・否定しているか、事実を理解したり受け入れる能力がないと認識することも多い。それがきっかけで「親しい人達ですら、自分を本当には理解できないのだ」とか「敵に回ったのだ」などと思い込み心を閉ざすことさえある。
これは宗教だけでなく政治的な過激派や革命家、狂信的な陰謀論者にも占い依存症にも共通する危険性だ。
(※中には教祖さえ自分の教義に対して同じ自己暗示をする。『自分の思想こそが世界を救うのだ』とウソでもいいから錯覚したいのなら、本当に救いたいのは世界じゃなくて、世界に投影した自分自身の問題だろう。これ、革命家にも共通する心理かも。自ら救いの代償行為にした自己暗示に大勢の人間を巻き込み人生を狂わせているとしたら・・・)
人間の持つ、「理屈よりも事実を重んじる」という理性的な部分が、理屈と事実をあべこべに入力されて誤動作してるかのようだ。
そんな厄介な自己暗示も、本人が自分の苦しみを理解し、苦しみゆえに自ら望んで自己暗示してきたことを受け入れることが出来れば自己暗示(信仰)は解除できる。苦しんできた自分の心と向き合うことで、本人が辞めたいのであれば信仰は辞められる。
なので、カルトにハマった本人を助けたい場合、まず「本人が入信前から抱えて来たであろう悩み苦しみに寄り添うこと」がカギになることもある。
宗教やギャンブルや酒や占いなどを問わず、何かに依存しなければor現実逃避の自己暗示をしなければやっていけなくなるほどの事態には根本原因が一人一人に必ずあるはずなので、そこへのアプローチとケアが必要だ。ウソではない本当の解決方法も探っておきたい。その一助としてその道の専門家に相談しやすい環境づくりや、(精神疾患やトラウマなどにも対応できる)振動治療とレベルの高いカウンセリング治療に保険を効かせることが出来ればいいと思うが、日本は未だにカウンセリングが高額になりやすく、カウンセラーやその他専門家に相談するよりも占い師や宗教を選ぶ人が多い; 知らないうちに視野が狭くなっていて本来持っている解決能力が発揮できずにいるケースもある。
それほどまでに救いを求める念が強くなっているということは、それほどまでに追い詰められている、何か耐えられないほど苦しい事や辛い事や不安な事を抱えていて、解決できずにいるという事でもあるのだろう。自覚の有無を問わず。
(幸せな生命力の使い道を見つけられずにいる苦しみもその一つかもしれない)
余談:
人類は、人々の苦しみを悪用して、救いを求める念を好都合な方向へ誘導し操りけしかける術を知ってしまった。人々を自己暗示へと仕向ける術を知ってしまった。
時には、人々の救いを求める念を悪用するために、予め人々を苦しめ追い詰めておくことさえある。「溺れる者は藁をもつかむ」とは、よく言ったものだ。用意した「藁」を掴ませるには、予め水に放り込んで岸にたどり着けぬよう棒で叩いておけばいい。溺死寸前にしてやれば苦痛のあまり藁クズを救いの命綱と錯覚してくれる。大切なのは、溺れさせ役と藁を差し伸べる役が裏で組んでいると知られないようにすること。溺れる人々に藁を浮き輪だと自ら誤認(自己暗示)するよう仕向ける事。自己暗示なら結果がどうなろうと自己責任で済ませられる。
例えば、「あらかじめ標的に肉体的/精神的苦痛を与えておいて無意識に救いを求めさせ、頃合いを見て用意しておいたものを差し出して『これが苦痛に対する救いになるのだ』と自己暗示するように仕向ける」という方法がとられることも多い。カルトや自己啓発セミナー、ブラック企業(ブラック研修)、軍隊、テロ組織/過激な政治組織、引きこもりや不良の更生施設などでは昔からこの方法が使われてきた。
さらには、国家や宗教や自己啓発系、ブラック研修といった大人の社会どころか学校や教育虐待の家庭や部活ですら行われている。終わりも逃げ場もない意に反する耐え難い苦行を強いられ心身がが悲鳴を上げている子供達が勝利や成果や親の誉め言葉だけを心の救いとするように(それぐらいしかすがるものが無いように)仕向けられ、時にはついていけなくなった脱落者や退部者、チームの足手まといになったケガ人や試合でミスした人間を激しく恨んで攻撃したり、本人も結果を出せなかった(救いを掴めなかった)自分自身を憎悪し自己破壊することもある。そういうのがイジメや自傷行為や不登校や精神疾患や自殺の一因にもなっている。
冗談:
今この瞬間も、世界中の人々がそんな「苦しみを悪用した手口」の標的になっているのかもしれない。丁度今、人々は新型コロナや不景気や物価高や食品値上げや増税やらで溺れつつある。接種者の免疫を抑制し疫病に弱くさせる副作用を持つワクチンなんて藁その①か?
「たっぷり溺れさせて、頃合いを見て用意した藁を投げてやれば学習しない愚民共は簡単にすがりつく。次々に藁を投げてやればさぞ滑稽だろう(黒笑)」とか言いながら豪邸でブランデー片手に高い猫なでる眼帯したオジサンが目に浮かぶ(熱中症)。
梅雨明け前なのに耐え難い猛暑の中、そんなふうに妄想すれば背筋が冷えて暑さも和らぐ(救われる)と強く信じてみたが、別にそんなことはなかったのでエアコンを使った。
2分で救われた。
追記
カルト宗教のマインドコントロールから家族を守る方法、救出法:よくある大失敗の防ぎ方
カルトにハマった人がいる場合、素人が「マインドコントロールを解こう」としてしまうと逆効果になりやすい。入信したカルトやマインドコントロールの話は直接せず、本人が入信前から抱えて来たであろう問題や悩みや苦しみについて寄り添い、それについて相談に乗ったり「何かできることある?」と解決に協力したりするだけでも入信動機の苦しみが薄れて本人の雰囲気がかなり変わることもある。
悪質なカルトによってはそれを防ぐために他者への相談を禁じたり、信者以外との交流を一切禁じることもあるので要注意。その場合は占い師ではなく、専門家へ相談した方がいい。
独りぼっちの革命と独裁←神様や教祖様ではなく、「自分の思い描く理想社会の実現」こそが救いなのだと自己暗示(信仰)してしまった場合は多分こうなる。教義を信仰するのも大儀を信仰するのも同じ事。
占い依存症防止のチェックリスト
作った当時、「占い師による占い依存症防止チェックリスト」として珍しがられ、朝日新聞の取材を受けた。宗教にお金を使いすぎるのも、占いにお金を使いすぎるのも、本質的には共通点が多いと思う。
マインドコントロールと子供達
平成12年時点でも与党とカルトは近しい関係にあったわけで、リンク先記事に載せた当時の教育改革政策の会議が少し変だったのも今なら分かる気がした。
メンタル関係のヒーリング動画集
発達障害関係のヒーリング動画
認知症関係のヒーリング動画
ガン関係のヒーリング動画
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