社会の思春期
※以下に書いたことは全て個人の妄想です
ロシア革命の頃は多くの人々が集合無意識レベルで強い専制君主(ツァーリ)を求めてしまっていたために革命による民主化は失敗し、独裁国誕生という運勢をたどった。そこではプロパガンダなどを使って支配層が理想的な専制君主の代用品になった。
しかし今、人々の集合無意識は違って来たようだ。100年前より近代自我の発達が進んだ。だから今はロシア革命でやり直したことを実現しやすい時期に来てる。あの頃出来なかったことに再びチャレンジしやすい運気だ。結果的に、過去の焼き直しみたいな現象も起きやすい。
中国もまた、人民の集合無意識が「専制君主に依存すること」を求めているうちは民主化運動が成功しにくい。いわば自我発達を終えてなくて親に依存する子供のようなもので、「親」の支配を嫌がりながらも依存心を抱えているうちは、運気が人々の求める専制君主役(親役)の指導者を作ってしまいやすい。それで「理想的な君主(親)」の代用品が出来上がる。あくまで代用品なので、本当に理想的かは不明。
親への反発と依存を併せ持つ今はさながら思春期。
願わくば、毒親が思春期の自我発達と親からの自立を妨げないことを・・・
理想的な専制君主を求める心理はいわば理想的な親を求める子供の心理。
親(君主)を恋しがるのは近代自我発達の過程で誰もが通る段階で、恥ではない。
やがて気がつくはず。実在しない「理想的で完璧な君主(親)」を追い求めその代用品に依存し時に裏切られる日々よりも、自分で(あるいは皆と力を合わせて)実現できたささやかながらもかけがえのない喜びや幸せや達成感を噛みしめ自分の成長を自覚し自然な自信を得ていく日々の方が嬉しいと。実在しない「完璧な理想」より、実在するそれらを大事にしたい気持ちがあるということを。空想上の完璧さは実践的な幸せにとって必ずしも重要ではないことを。
かつて「自由を尊ぶ超大国アメリカ」という理想的で完璧なリーダー像に依存しすぎたために、時々かの国を傲慢な専制君主の如きふるまいへと導いてしまった我々にも同じことが言える。古今東西、リーダーを傲慢にさせるものの一つが「リーダーに対する過剰な依存心」なのかもしれない。相手への過剰な依存心は、相手を過大評価(理想化)させやすくする。増長させやすくもなる。時に幼い子供が親を理想化させてしまうのは、無理もないのだろう。それは、依存される側のプレッシャーと虚勢につながることも。
そして古今東西の「傲慢なリーダー」もまた、人々が自分に寄せる過剰な依存心に依存していて「共依存」の関係になっている場合もある。
そんなリーダーは依存対象である人々の離反を恐れて、時には人々が離反意識で結束せぬよう互いに疑心暗鬼へと誘導し分断統治することもある。例えば、アメとムチを使った密告制度などもそれだ。リーダーからアメをもらって味をしめた密告者達は、味をしめるほど疑心暗鬼と孤立を深めていき、ますますリーダーに依存するようになる。その様子を毒親風のセリフで表現するなら「可愛い子、誰も信じてはだめ。唯一信じられるのは私だけ。唯一あなたを守り幸せにできるのは私だけ。だから全てを私に報告しなさい。あなたにプライバシーは必要ない」
だが、リーダーからムチをくらったり、リーダーがちらつかせるアメに魅力を感じなかった者達は? 一部は反感や違和感で意気投合し、中にはリーダーに目を付けられる危険を防ぐために助け合い結束する者達が出るかもしれない。密告者が増えるほど、彼らも増える。やがて彼らは「リーダー(親)ではなく仲間を信頼して力を合わせて何かを実現する」という経験を学ぶ。その経験がリーダーへの過剰な依存心を卒業させる。その時、人々の過剰な依存心に依存し支えられてきたリーダーの運気は・・・
世界各地に現存する「理想的な専制君主(の代用品)」に人々が依存し従属し支配されることで成立している物事の運勢が将来自然な形で変化していけることを願ってやまない。
子供には、自分の成長や発達を自覚していくと自分の力を生かして人生を作りたがる本能がある。自立した人間として生きる本能は、死ぬまで続く。
オマケ:
独裁政権下での安全な社会運動←危険を伴う社会運動以外に効果の期待できそうな社会的開運法を考えてみた。
ロシアの隕石で妄想←ロシア革命の9年前にも隕石が空中爆発した。チェリャビンスクの隕石爆発から9年後は、今年だ。何が起きたかは言うまでもない。
目覚めよ我らが発達本能
追記
人間は弱さゆえに「全体の調和」と「自分(達)だけのメリット」を天秤にかけてどうしても後者を選びがち。狭い視野で利己的に振舞えば目先の目的や欲求は手早く実現するかもしれないが、その結果調和を犠牲にすることでより大きな損失や失敗や脅威を招くことを学習しきれていないのかもしれない。
ある意味、自分(達)にとっての「本当の幸せ」を自覚できていないからそうなっているのかと思う時がある。占い師としての経験上、調和を欠いた手段でしか実現しえない欲求は、実は本人が心の底で本当に望んでる事とは違ってたりすることが多い。そして後者の望みは調和を欠いた手段を取らずに実現できることがほとんどだ。前者を選んでしまったことで運勢が悪化している人は、非常に多い。
昨今の世界情勢を見ると、国とか権力者とかにもそういうパターンがあるのかもしれない。その国(国民)やその社会が本当に必要としていることをきちんと突き止めてきちんと選べていないから変な方向に行ってしまったり、政治家達の中には、自分が本当にやりたいことは国民や社会の事情を正確に把握し彼らのために働く「政治家」などではなく、単に権力を使って甘い汁を吸うための利己的なビジネスなのではないかかと思える人も多い・・・
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