どちらも自分の個性と可能性
※以下に書いたことはあくまで個人の妄想です。あくまで下記報道についての一個人の感想であり、性的マイノリティへの差別や誤解を広める意図はありません。私自身の認識が間違っている可能性を予めご了承ください。
【LGBT】性転換手術を後悔、元の性別に戻りたがる若者が続出
チャーリーさんは女性として生まれ、10年もの間、トランスジェンダーの男性として生きてきました。 しかし現在では男性ホルモンの投与も止めて、再び女性として暮らしているといいます。
昨年、自身の決断を公に発表したチャーリーさん。そんな彼女の元には、何百人ものトランスジェンダーの人々から相談の連絡が入っているとのこと。
「だいたい19~20歳くらいですね。みんな手術したことを後悔しています。性別適合手術を受けても、気分が晴れたりはしないし、自分の性への不安感や違和感が消えてなくなるようなこともないのです」
(中略)
具体的にどれほどの割合で性転換手術を受けた人々が後悔をするのか、明確なデータは挙がっていません。
イギリスで子どもたちの性同一性に関するサービスを提供しているタビストック・クリニックは「かなり珍しいことだ」ともしています。
いわゆるLBGTは、胎児期に性別を決定するホルモンシャワーの種類が何故か途中で切り替わったり、ホルモンシャワーの種類は切り替わらなかったものの何故か絶対量が不足したことが原因の一つではないかと言われている。要するに、LGBTは自然現象ということになる。
ホルモンシャワーの種類が切り替わると、「男女どちらの要素も併せ持つが男女どちらの要素も十分ではない状態」になりうる。
男女どちらのホルモン供給も中途半端で不十分で不足した状態になる。例えば心が女性的で体が男である人の場合、体の側にしてみれば「自分は男性的要素の統合が不足した男」と認識しうるし、心の側にしてみれば「自分は女性的要素の統合が不足した女」という認識になりうる。その認識は、どっちも正しいのだと思う。どっちも併せ持っていると同時に完成されてはいないのだろう。その時どっちの視点に立って恋しているかも人によってまちまち。
仮に男の身体に女性的な心のトランスジェンダーだとしても、恋愛対象が女性の人、男性の人、両性の人がいる。女の身体に男性的な心のTGでも同じことが言える。体と心の性が不一致な上での異性愛や同性愛や両性愛のカップルがいる(参照)。
またホルモンシャワーの切り替えは起きなかったが、ホルモンを浴びる絶対量が不足していたことでハッキリとした性自認を持たないXジェンダーや同性愛になることもありうる。さらにはホルモンシャワーの切り替わっていた時間が短かく、心と体の性は一致しているが感性に異性的要素が多くなり、それでゲイやバイになることもありうる?
先に引用した報道のケースように、性転換手術での葛藤や後悔が出るのは「男性的要素と女性的要素、どちらも自分の一部だから片方を切り捨てないで欲しい」 という自分の生命からのメッセージが出ている場合もあるかもしれない(全員がそうとは限らないが)。
実際、心身の性が一致した男だって女性性を持っているし、同じく心身の性が一致した女にも男性性はある。
自分の心身を「男か女か」という二者択一論で認識する発想だけではなく、男でも女でもない「あるトランスジェンダー」として認識し恋をしカップルになる発想があることは今世紀に入ると急速に広く知られるようになった。トランスジェンダーでありつつも己の内に男性性と女性性両面の要素を少なからず持つ場合、自分の性をどっちか片方の枠にだけ無理して当てはめ完全に統一しようとすれば違和感が出てもおかしくはない。それならむしろ完全性よりも全体性に意識を向け、体の性にも心の性にも囚われない自由な発想があっていい。
ヘテロ(異性愛者)の場合、男女とも「自分の無意識下で眠っている統合したい可能性や個性」を無意識に異性へ連想・投影し心惹かれて恋をすると言われている。恋愛感情の裏には(相手に投影した)自分の中に眠る要素を統合したい気持ちが隠れているという。そう考えると、ヘテロは統合したい内なる要素の投影対象(スクリーン役)が異性であるのに対し、LGBTは必ずしも投影対象が異性だけとは限らないというわけか。 また、「顕在化している性の要素が不十分なので補いたい」という理由で同性愛になることだって十分あり得る。
誰が言ったか知らないが、「恋愛は男女が互いを好きになることではなく、人が人を好きになること」とはよく言ったものだ。
人間は性を問わず、誰もが様々な要素を併せ持ち、そして完成されてはいない。自分の中に無自覚で眠っている未知の要素(時には存在しないものとされてきた要素や不足している要素)を持っていて、それらを自覚し統合していき、併せ持つ要素(統合した要素)を増やしていくことでより完成された自分に近づいていく生き物である。自分が無意識に求めている「未知なる(あるいは不足している)己の要素」を不意に連想・投影した相手に惹かれやすい。結局、人間がどんな相手に恋をするかは心身の性で決まるというより、「自分が今何を求めているか(何を統合したいか)」と、「それをどんな相手に連想・投影したか」かもしれない。
人間にとって、自分の中に眠る要素は何であれかけがえのない自分の個性と可能性であって、「自分の中ので眠っている要素を統合したい」という自然な本能的欲求に沿って恋してるだけという点で、どんな性の人もやってることは皆同じなんじゃないかと思う。
現代は少子化しているとは言うものの、20世紀以降の人類は今までにないスピードと数で人口を増やしていった。そういう背景もあるから生殖とは必ずしも直結しない様々な恋愛の形は、今後さらに増えていくのかもしれない(妄想)。
心と体の不一致はこうして起こる!!性同一性障害の原因
性同一性障害(GID)とは-原因や割合、トランスジェンダーとの違いも含めて解説
性自認とは:生まれてきた性別と反対の性別として自分をとらえる、または性別の規定自体から自由であろうとする人々はトランスジェンダーとよばれる。
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