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2017年11月13日 (月)

シン・ゴジラに隠された陰謀論?

※以下に書いたことは全て個人の妄想です。作品の公式設定とは一切関係がありません。

 

昨日TVで「シン・ゴジラ」を見た。政府のお役所対応や手続きの回りくどさはリアリティを感じたが、ゴジラを倒す方法(在来線カミカゼ)にはリアリティを感じなかった。ゴジラによって千代田区の南部と東部は焼け野原になったが北部と西部、そして皇居が無傷なのは大人の事情によるもの。破壊活動に際してあらかじめの配慮をゴジラに根回しするのが日本国の伝統的鉄則だ。そんなことを考えていたら、またむくむくと妄想が湧いてきたので以下に記す。

◆ゴジラの背景に一極派と多極派の攻防?
ゴジラは人々に忖度して東京駅(風水的には富士龍脈終点&北龍バイパス終点)の線路上という丁度いい場所に居合わせてくれたのが良かった。お蔭でヤシオリ作戦が成功したのだから。
ゴジラを凍らせる(このブログ風に言うなら火気流失させる)のに電車(風水なら水龍=金運・経済の象徴)を活用するのはあまりリアリティを感じない作戦だが、この作品自体が陰謀論視点で見た世界情勢のメタファーになっているものとして妄想したら、結構面白いかもしれないと思った。
以下、シン・ゴジラを陰謀論の世界ではお馴染みの、「一極派と多極派」のメタファーとして妄想した結果。
まず、ゴジラが一極派(英米軍産複合体勢力。世界のパワーバランスを英と密接な米国一極覇権型に保ちたい)で、それに立ち向かう側の赤坂・里見やキヨコの上司達が多極派(英米軍産と利害対立する資本家勢力。世界のパワーバランスは米だけでなく有力な世界各国で担う方が商売上好都合)のメタファーと脳内想定した。
従来は劣勢だった多極派が強大な一極派に対してよくやる手口が「暴走させて自滅作戦」という。要するに米国を拠点とする好戦的な一極派を煽り米国を「世界の警察」にして各国のもめ事に介入させ戦争を起こし、しかも泥沼化させることで損害を生み出し癒着している政権の支持率を落として力を奪っていくというやり方である。ベトナム戦争やイラク戦争などでこの手口が使われたという噂。
作中ではその「暴走させて失敗作戦」のメタファーとして、「ゴジラ(一極派)を東京におびき寄せ大暴れさせることで邪魔者を一掃した後自滅に導く陰謀」が展開しているように見えた(幻覚)。

◆牧教授と里見・赤坂、キヨコの上司達はグル?
そもそもの話、ゴジラはわざわざ東京に現れて大暴れしなければ、倒されずに済んだのだ。あるいは自衛隊に狙われて一度海に逃げた時、それっきり戻らなければ死ななくて済んだ。けれど、まるで何かの意志によって誘導されたように東京(しかも東京駅)へ舞い戻って退治された(=自滅した)。
ゴジラ(=一極派)大暴れの仕掛人が日本の大学教授と言うところも意味深。あの教授はゴジラを意図的に暴走させ、また一方でゴジラを倒せる(火気流失させ機能停止させる効果のある)凝固剤(このブログ風に言うなら水気)づくりのヒントも残している。最終的には暴れるゴジラを倒せるように仕組んでいるのだ。
一極派(核兵器開発と日本における市街地実験の黒幕でもある)の暴挙によって被曝死した妻の仇を討つべく、牧教授は長年にわたり計画を練って一極派(=ゴジラ)を「暴走と自滅」に誘導する。その復讐心を利用し、ゴジラの上陸をあらかじめ知っていた米国内の多極派(カヨコの上司含む)や日本側の多極派(外遊で難を逃れた里見首相や赤坂)達、それに利用された主人公や巨災対の面々・・・
戦後はずっと一極派の傀儡だった日本政府もまた、「内閣総辞職ビーム」で崩壊する。

◆グレートリセットで「日本を取り戻す」?
ゴジラの大暴れが全て仕組まれたものだとすると、竹野内豊扮する赤坂秀樹(しかも元外務官僚)が主権の中枢にのし上がったラストシーンのセリフが印象的になる。
せっかく崩壊した首都と政府だ。まともに機能する形に作り変える」
「スクラップ&ビルドでこの国はのし上がってきた。今度も立ち直れる」
ゴジラが大暴れしてくれたお陰で邪魔者は全ていなくなり好都合だと言わんばかりのこのセリフ。
そう。この国のシステムは、表に現れぬ本当の「中枢」(一部の官僚はその手下)を潰さなければ真に崩壊しない。それどころか、システム中枢が利益と判断すればこの国を意のままに破壊できるし、意のままに再生させることも出来るのだろう。「邪魔者を一掃するグレートリセット」のためなら東京にゴジラを放ち壊滅させたってかまわない。土建屋とその利権層は復興利権でガッツポーズし一層の忠誠を誓うだろう。
そのシステム中枢は、かつて英国(一極派)の傀儡になるのと引き換えに江戸幕府を解体し日本を近代化させ、第一次大戦による英国の息切れと日本近代化による産業革命に乗じて一極派の傀儡脱出&主導権奪取を試みるも(中枢部が英と癒着したやはり一極派の米政権により)こっぴどく叩きのめされて以来ずっと対米(対一極派)従属を続けており、「日本を取り戻す」ことができずにいた。その時転がり込んだ「ゴジラ計画(多極派による一極派の暴走と自滅が目的)」のオファーはグレートリセット(=日本を取り戻す=再度私物化する)のまたとない機会であっただろう(妄想)。
里見のパイプを使い核兵器投下の遅延に協力したフランスも、多極派の国である。そのことを考えるとゴジラを倒すために一極派の商売道具である核兵器(牧教授の憎悪対象でもある)を何としてでも使わせたくない理由は単に「被害が甚大だから」という点だけではない気がしてきてしまう(妄想)。
そして、とうとうゴジラ打倒に成功したヤシオリ作戦は、日本がアメリカに依存せず一人で自立して成し遂げる(=対米従属から対米自立への針路変更を意味する)必要があった。

そして「中枢」にとって、千代田区の南部や東京駅はスクラップにしてもいい場所だが、千代田区中心部(皇居)と北部・西部は決して傷つけてはいけない場所である(そこに作中でちょっと出た六芒星の窓を持つ科学技術館もある)。渋谷区や新宿区も同様に、無傷であるべき場所だ。
万が一ゴジラが皇居のシャチホコをむしって食べちゃったりしたらそれこそゴジラ計画担当者の責任間で責任のなすりつけ合いになってしまうにちがいない(電波)。
なお、ゴジラ計画による一般国民の損害に関しては特に配慮されてないことは言うまでもない。作戦に犠牲はつきものぐらいにしか思ってないだろう(陰謀脳)。

◆まとめ
とまれ庵野監督は、意外と陰謀論がお好きなのかもしれない。などと妄想すると楽しかったw
いかなる形かは不明だが、この国で多極派と一極派の攻防による「ゴジラ計画(一極派を暴走と自滅に追いやる=日本を取り戻す)」が実行されるかもしれないが、それはきっと多くのビルや民家が瓦礫になる形のものではないと思う。作中のように「核が落ちる寸前」という危機感の演出はなされるかもしれないが・・・
もしもリアルでゴジラ作戦が行われた場合、崩壊するのは民家やビルではなく、経済的な何かの方かもしれない。というのも、ゴジラ打倒のカギとなった「鉄道」や「血流」というキーワードは、占いの世界だと金運(経済の流れ)の象徴になるものだからだ。わざと経済的な何かを崩壊させる作戦・・・まさに陰謀論w

陰謀論の世界では有名な一極派と多極派、どちらにしてもろくでもない似た者同士の波長を持っている。争いは同じレベルの者同士でしか発生しない(AA略)。彼らを支配し突き動かす弱肉強食とアドレナリンの鎖(敗北の恐怖・飢えの恐怖etc)から彼らが脱出し救われる日を願っている。

2020年4月追記
コロナパンデミックとロックダウン(経済ダメージと引き換えに感染拡大を先延ばしにするだけで効果の程度は不明という声も)によって想定される経済への影響は想像がつかない。アメリカの被害も甚大だ。陰謀脳ならこれがゴジラ計画なんじゃないかと妄想してしまうかもしれないw

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