誤魔化されず本質を見る力
※以下に書いたことは全て個人の妄想です。一部加筆しました。
無期雇用、派遣期間の制限なし 厚労省研究会
派遣法見直し案 弱い保護 さらに弱く
期待と不安…派遣見直しの課題 区分撤廃、雇用安定奪われる社員も
【派遣法改正】正社員から派遣に置き換え進む可能性も
“ずっと派遣のまま”
「警告としての階級社会」の終わり~派遣法改正の動き
どんな仕事でも派遣労働者にずっと任せられるように、厚生労働省は、労働者派遣法を改正する方針を固めた。企業は働き手を3年ごとに代えれば、すべての職種で長く派遣を使える。一方で働き手からすると、派遣という不安定な立場が固定される恐れもある。
1985年にできた派遣法は、派遣労働者に仕事を任せるのを「例外」として制限してきた。これを緩和することで、すべての仕事を長く派遣に任せられ、労働政策の転換点となる。
労使の代表が参加して28日開いた厚労省の審議会に、現行ルールをやめる同省案が示された。同案によると、通訳や秘書など「専門26業務」以外では最長3年しか派遣に仕事を任せられない仕組みを廃止する。一方、1人の派遣労働者が同じ職場で働ける期間を最長3年とする。
派遣法見直しで2案例示 厚労省部会、期間制限の撤廃と存続
厚生労働省は28日、労働者派遣法の見直しを議論する労働政策審議会(厚労相の諮問機関)の部会を開き、最大の焦点になっている派遣期間の制限に関し、撤廃と存続の2案を例示した。同省は年内に報告書を取りまとめ、来年の通常国会に改正法案を提出したい考えだが、労使の意見の隔たりが大きく難航が予想される。
通訳など専門的な業務を除き、現行法では派遣期間を最長3年と制限し、安定した正社員の仕事が減らないよう配慮している。
期間制限の撤廃案は、派遣先企業の労使のチェックを条件に、3年ごとに人を入れ替えれば企業が派遣を使い続けられるとした。無期雇用の派遣労働者の場合、入れ替えずに働き続けることができると指摘。人材派遣業界が主張し、厚労省の有識者研究会が8月にまとめた報告書に盛り込まれた。
一方、期間制限の存続案は連合など労働側が主張。派遣期間を原則的に最長3年とする枠組みを維持した上で、例外的に無期限の派遣を認める専門業務の範囲を絞り込むとしている。
◆産業革命型文明のカン違い?
現代文明は昔のイギリスで起きた産業革命を母型(マトリクス)モデルにして作られている。常に産業革命を起こし続けることで経済成長し豊かさを維持しようとする文明だ。
で、あの産業革命は奴隷と植民地なしには発生し得なかった現象なので、私達の文明もまた、「奴隷と植民地(搾取対象・生贄)」に相当するもの無しには維持できない。むしろ、「合法的な植民地と奴隷の調達」に血眼である。
先進国は、産業革命の頃からずっと豊かさを偏らせた(搾取対象から自分の方に移動させた)だけで「豊かになった」と勘違いしてきた(誤魔化されてきた)のかも。
飢えの恐怖を原動力に男性的な「奪い合いの循環」で成り立つ文明は、富の偏りを繰り返すだけ。結局、奪い合いの最弱者(底辺)が全てのしわ寄せを被り、文明は底辺から崩壊していく。底辺がどんどん上に上がってくる。
そして、とうとう社会保障が機能してたはずの先進国の日本ですら餓死者が出てくる始末。
豊かな先進国になれたと思ってたけど、豊かさが偏っただけで、全体で見るとちっとも豊かになってなかったのか。
「飢えの恐怖による奪い合いの循環」に基づくシステムじゃなくて「可能性への好奇心による生み出しあいの循環」に基づくシステムに文明がシフトしていけたら、と思う。
それは、例えばオリジナル作品から二次創作、三次創作が派生しどんどん素晴らしい作品が生み出されて可能性が広がっていく世界に似ているかも。オリジナル作品は「最初に生み出された豊かさ」だ。生み出された豊かさにインスパイアされて新たな豊かさが生み出され、どんどん広がり行き渡るのだ。
「豊作だと奪い合いが出来ないからキャベツを重機でひき潰す」などという奪い合い依存の文明は、本当の豊かさを知らない。豊かさではなく貧しさを原動力に依存している証拠だ。これは女性性(生み出す力・地母神)を全く活かしていない。
◆昔からのテーマ再来?
話は変わる。
私は占い師という職業柄、派遣社員をなさっている方々のご苦労話はよく耳にする。何度も仕事の悩みを占ってきた。それで昨今の流れを見ると、妙な妄想が浮かぶのだ。
原子力惨禍と一面の瓦礫野原、新東京タワー、東京五輪、ポール来日… 以前の記事で「時代に潜む見えない力が戦後日本史の焼き直しを図ている?」と書いたが、もしそうだととすれば、 やがてあの頃みたいに労働争議やら学生運動やら共産主義ブームが来てもおかしくはない。 08年に「蟹工船」が流行ってたのは予兆?
労働争議とか学生運動が流行ってたあの頃は雇用や労働の問題はあったが好景気に向かってた。しかし今は不景気な上に雇用やブラック企業の問題があるので夢のあったあの頃よりも閉塞感がありそう。 すると大衆心理的に針の振れ幅が極端になりそうな懸念。嫌中韓ブームで右に振れてた反動も手伝って思い切り左に振り切れたら、あるいは不景気の閉塞感が左よりの社会運動なんかよりも破壊的で破れかぶれな方向に針を振らせたらと思うとちょっとコワイ。職場でバカツイートするぐらいじゃ収まらなくなりそうで。
だが、問題から目を背け「経済成長した未来を夢見る」という逃げ道を封じられることは、逃げ続けてきた問題を根本解決するために真正面からマトモに向き合うチャンスが生まれたともいえる。
嫌中韓ブームで鬱憤を解消したいのになかなか鬱憤が消えないと更にのめり込んで過激化しヘイトスピーチが発生した。 しかし過激に絶叫すれば憂さが根本解決するというわけでもなく、悪循環になる。だから今度は労働争議とか左翼闘争的なブームを作って憂さ晴らししようとしてやはり過激化していく。で、やはり根本解決はしないだろう。
(団塊世代がウザいほど夢中になった左翼運動。参加者の大半は社会を脅かすことは無かったけど一部がベルセルク並に過激化してしまった)
あるとき人々はふと思うだろう。あれ? 何でちっともスッキリしないんだろう?
◆本質から目を背けず常に焦点を合わせる
国内で想定される反発や不満を別の案件や国外に向けさせた隙にこうやって「本命」を通す。 尖閣がらみの反日デモに注意を逸らせた隙に原発増設許可を通した手口と同じだ (西宮中国大使は何故かあの時急死) 。今回の目くらましはさしずめ特定秘密保護法案やヘイトスピーチ(嫌中韓ブーム)だろうか。
日本人は割と簡単に目くらまし(トリック)に誤魔化されてしまう。国外の様子に気をとられて、肝心な国内の動向から目を背ける(見落とす)のでは本末転倒だ。表面的な瑣末事に気をとられ、一番見ていなきゃいけない場所に焦点が当たっていない。まんまと誤魔化しに気をとられペースに巻き込まれて本質を見失っている。思う壺だ。
10年以上かけて大衆のガス抜き兼目くらまし用に作られた嫌中韓ブームでいくら憂さ晴らし&国内からの注意逸らしをしても、社会問題自体は解決しないし、そこから生じるストレスも解決してない。
人々が目くらまし(トリック)に誤魔化されない聡明さ(=注目すべき場所から目を離さず焦点を維持する力)を身につけ、泣き寝入り根性と解決よりも憂さ晴らし優先の発想から抜け出さない限り、問題は解決しない。
(日本人は一度成立してしまった物事や既成事実化に対しては取り消しや変更を求めず泣き寝入りすることが特に多いという。根本解決という本質から目を背けてしまうのだ。だって憂さ晴らしして済ませるほうが楽だし、為政者にとっても都合がいい。やがて憂さ晴らしと解決を混同しだす・・・)
「お上」の上司(=仕事を監督する者)が誰なのか、この国の主権者が誰なのかを忘れてはいけない。私達が国内(この国)をしっかり見てなければ誰が見る? どのような社会にしたいのかは住人である私達が現状を冷静に見てよく考えて決める。それが「主権」というものの本質だ。私達がバカだと国もバカな動きをする。私達が憂さ晴らしを優先し根本解決から逃げる癖を持つと国も同じ事をする。私達がバカなら為政者も私達を馬鹿にする。
(問題を抱えた国内を誤魔化し安定を保つために注意逸らしや憂さ晴らし用の外敵を作る手法は古今東西良く使われている。最近は、それぞれ国内の不満や反発を誤魔化し注意を逸らせるために日中韓が連携し時にパフォーマンスしてる可能性すらあるんじゃないかと妄想したw)←領土問題は日本人が集合無意識規模で抱えた自我境界の低さが運勢に反映したと見ているが、実は自我境界の低さと泣き寝入りや誤魔化されやすさも比例する。
自己責任論で解決するものは社会問題ではないが、自己責任論に逃げている限り社会問題は解決しない。日本人の集合無意識が依然として忍耐と泣き寝入りを混同したまま、問題が起きても自己責任論で本質を誤魔化せば泣き寝入りしてくれることが多いので、社会問題は解決しにくい。権威体質と隠蔽体質も解決を妨げる。
いじめ問題、体罰問題、ブラック企業問題,、雇用問題・・・最近そういったところに光が当たり話題にされる運気が発生していることで、伝統的に抱えてきた泣き寝入り根性、根本解決という本質から目を背け、それよりも憂さ晴らしを優先する発想、それゆえに目くらましや隠蔽に誤魔化されやすい(本質を見失いやすい)体質といったものから抜け出すためのレッスンを日本人が受けているともいえる。
◆自己欺瞞が招いた誤魔化される運勢
己自身の内に巣食う問題を招いた最大の根本原因(=問題の本質)を、外で発生した具体的な現象に投影・同一視し八つ当たりしただけで解決した気になってもそれは誤魔化しで、根本解決・根本改善はしないのだ。根本解決しない限り、自分自身が根本解決を妨げる「共犯者」になってしまう限り、似たようなことは何度も起きる。
国民がこうも注意逸らしや誤魔化しに引っかかりやすいのは、問題が起きた時の自己欺瞞癖に一因がある。問題が起きると泣き寝入りした挙句、根本解決よりも憂さ晴らしを優先し、憂さ晴らしで『解決した』と自己暗示にかける癖につけこまれ利用されたからだ。
結局、自分自身を誤魔化す癖が誤魔化される運勢を招くのだ。
これは誤魔化しなのか、次はいつ誤魔化されるのか・・・などと疑心暗鬼になる必要は無い。本質(根本解決すべき一番の問題は何か・その上で最も必要なことは何か・その話は根本解決に結びつくのか否か、もし否なら、その話が出された本当の意図は何かetc)を見抜く目を養えばいいのだ。本質を見抜ける者は疑心暗鬼にならない。見抜けない不安感が疑心暗鬼を生む。
(自分で書いてて耳が痛いw)
本質が分かっていると、それがはぐらかされていたり誤魔化しや別件へのすり替えが起きているかどうかが良く分かる(時には自分自身の自己欺瞞を見破ったり恋の悩みにも使えるかなコレ)。
◆憂さ晴らしにすり替わりやすい市民運動
日本では(誤魔化されやすさや泣き寝入りが招いた)怨みや怒りや苦しみに基づく社会運動が多い。ネガティブ感情(憂さ)が原動力だから社会運動に参加する大衆心理も憂さ晴らしに焦点がズレがちで、本質を見失い暴走し本末転倒な結末に陥ることもある。 「体制権力を粉砕するぞ!」と息巻いていた団塊世代の若者達が本当に粉砕したかったのは、古くから自分達の無意識下に巣食う「権威に弱い泣き寝入り体質(=解決よりも憂さ晴らし優先)」や「トリックに誤魔化されやすい(=解決より憂さ晴らしを求め、解決と混同して煽動されやすい)体質」だったのかもしれない。それが解決できずに、やはり解決よりも憂さ晴らしに走ったかもしれない。これもまた、己の内面が抱える問題の「本質」から目を背けた結果だ。
あの頃学生運動に情熱を燃やした若者達(結構裕福な育ち)の中には、親への反発心を「体制権力への反発心」にすり替えて活動していたけれど、自分自身が本当に反発したい相手と向き合うことや自分自身が抱えている反発心(コンプレックス)と向き合う事を避けてきた人々もいたかもしれない。いわば、情熱的な学生運動が心の中では反発している親から自立できないストレスの憂さ晴らしになってた人々がいた感じ。
反発心はあるけれど、愛されなくなることや庇護を失うこと、決別が怖くて立ち向かえない。その代償行為が学生運動だとしたら・・・
とまれ、今まで多かったネガティブベース、コンプレックスベースな社会運動じゃなくて、この国をしっかり見つめた上で、憂さ晴らしに逃げず問題の根本解決を目指し、解決の向こうに秘められた(封印された)前向きな可能性や希望を見出し、それを実現する好奇心と意欲に満ちたポジティブ志向の社会運動が生まれたら、そういう活動は案外うまくいくかも。開運しやすい。
(その場合、活動の参加者は自分個人の問題に対しても、憂さ晴らしに逃げず問題の根本解決を目指した経験を持ってることが大切だ)
大津イジメ自殺事件では、加害者側への不快感を原動力に憂さ晴らし的な私刑欲求で暴走した大衆と、文科省へ「従来のイジメ調査やイジメ対策は抜け穴があり効果が不十分なので改善して欲しい」との意見・要望・問い合わせを多く寄せて世論を作り、文科省(ついでに警察庁)を動かすことに成功した大衆とが現れ、非常に対照的な現象が発生した。どちらがポジティブな原動力を持っていたかは、言うまでも無い。
時にはフジテレビが震え上がるほど威力を持つ力を、八つ当たりや憂さ晴らなんかよりもっと賢く意義深くポジティブに使ってみてはどうだろう?
政策決定の透明化促す情報公開を←こういう話題が増える日は来るだろうか?
自分の足を食べるタコ←「どこを(誰を)犠牲にするか・切り捨てるか」で常に悩む文明は、先細りする宿命?
日本人の暴走と傷?
いじめっ子を憎む心の落とし穴
厚生労働省←お問い合わせはここの「企画科」参照
« チベットに(内なる)自由を | トップページ | 特定秘密保護法案で妄想 »
「ニュース」カテゴリの記事
- 印パの変動と奇妙な偶然(2025.05.03)
- 大船渡の火災と奇妙な偶然(2025.03.12)
- 悠仁様の進学に奇妙な偶然?(2025.01.28)
- ロシア語で考えてみた(2024.11.24)
- 多極化後の世界とAI?(2024.11.19)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 印パの変動と奇妙な偶然(2025.05.03)
- 多極時代と日本(2025.04.24)
- 替え歌「米ドル」(2024.11.14)
- NY市場暴落の奇妙な偶然(2025.04.05)
- 大船渡の火災と奇妙な偶然(2025.03.12)
「社会」カテゴリの記事
- 第2次トランプ政権占ってみた(2025.01.25)
- 誰かの生きる支援(2024.12.27)
- クマ害多発で妄想(2024.11.16)
- 本当の脅威とは?(2024.08.24)
- 「シンギュラリティ」で妄想(2024.05.06)
コメント