大切なモノを取り戻すためのジハード
※以下は根拠のない個人の妄想です。カルトや霊感商法にも通じる洗脳の手口(一例)をタネ明かししておきます。同じ手口に引っかからないための知識になれば・・・
ボストン爆弾テロ、兄弟の素性…兄は「負け犬」弟は「天使」と親族
ある親族は兄のことを「負け犬」、弟について「純粋な天使」と評している。孤独感を深めていたのか、兄は、知り合いのカメラマンが運営するウェブサイトの中で、「オレには米国人の友達はたった1人もいない。彼らのことは理解できない」などと吐露していた
ジョハル容疑者は捜査関係者に対し、兄の犯行動機はジハード(聖戦)の考えに基づくもので、イスラムに対する攻撃への反撃だったと話し、犯行の背後に国際テロ組織の存在はないとも述べているという。
■故郷を追われて過激化する思想
米ランド研究所(RAND Corporation)国際安全保障防衛政策センターのセス・ジョーンズ氏は「チェチェン問題はそれほど関係ない。チェチェンで過激化したわけでも、訓練キャンプにいたわけでもなく、それよりもソーシャルメディアを通じて過激化したのではないか」と弟のジョハル容疑者が拘束される前の時点で語っていた。
北カフカス地方に詳しい専門家でカーネギー国際平和財団のバイラム・バルジ氏は、幼少時代に故郷などから追われると、後年、思想が過激化しやすくなると指摘する。
タメルラン容疑者のおじは24日、CNNテレビに対し、友人が同容疑者を「完全に洗脳した」と述べた。別の親類はCNNに、同容疑者がこの友人から「ボクシングや音楽はイスラム教上、良くない」と言われ、いずれもやめたと証言した。
友人はイスラム教に改宗したアルメニア人で、「ミーシャ」と呼ばれていた。タメルラン容疑者はイスラム過激思想に傾倒し、爆弾テロを起こしたとみられているが、友人がテロ計画に関与したかどうかや過激派に関係しているかは不明だ。
◆大切なモノを異物に投影させてすり替えろ
容疑者の兄の方は16~7歳の思春期後半で米国へ渡ったことになる。幼少期に育ったカフカスとは大きく異なる米国への移民。その地で米国人の友人をひとりも作れず(=環境に順応できず)、多分生まれて初めて大きな孤独や挫折感を味わった兄は友人の影響からイスラムに自己投影して自己同一化した気がする。その場合、本当に守りたかったのはイスラムではなく、見失った自分自身や自分らしい生き方だったように思う。見失った大切なモノを別の異物(今回ならイスラム過激思想)に投影し代用品として依存してしまったのだ。それが悲劇の始まりか。
そもそも兄は孤独や挫折感を抱えていなければ救いを求めて友人の説く宗教に傾倒してないかも。
イスラムが脅かされている感覚は自分の大切なモノ(自分自身の生き方)が脅かされつつある感覚を投影・同一視し混同させられた結果生まれた錯覚?
挫折して自分の生き方を見失った時に救いを求めたイスラム(もとい友人の洗脳)にハマり、自分の望み(救いや自己実現など)をイスラムに投影・同一視することで望みがすり替わってしまい、本当の望みを見失ってしまったような気がする。ボクシングも音楽も、自分自身で作った自分らしい喜びのライフスタイルの一つだったのに。それを捨てさせられ、イスラムをその代用にさせられてしまった。失った「自分」をあらかじめ用意しておいた異物で代用させる洗脳によって。
けれど、自分らしい生き方を失った「人生の飢え」はどんなに異物の代用品へのめりこんでも癒されない。飢えに駆り立てられて、中毒のようにのめりこみ(依存症化)、どんどん先鋭化していく。無意識下でどんどんストレスが蓄積する。いつか爆発する。
自分とその生きる道が自分でない異物に侵略され、脅かされていく。無意識下でつのるそのストレスと憎悪は強い。
ネットや洗脳で身につけたイスラム反米思想と彼の個人的事情が合わさって、米国(=孤独と挫折の国)は彼の中にあるそんなストレスと憎悪の全てをぶつけるはけ口になった。
「幼少時代に故郷を追われると過激化しやすい傾向」があるってことは、彼のような人々が潜在的に沢山いるということかもしれない。カモにしやすいタイプではある。
大切なモノを別物に投影→同一化→すり替え。この手の現象を人工的に利用した洗脳は世間にいくらでもある。宗教だけじゃなく、政治や企業やカルトビジネスの場でもやってる。多分、教育の場でも。
大事なモノを別物に投影させるためには、予め大切なモノを捨てさせておくか、大切なモノを失った(見失いかけた)人間を洗脳のターゲットにすること。心が弱ってたり悩みや迷いを抱えてるときにこの手口を使って親しげに近づいてきたり押し付けがましくしてくる人間には要注意。
犯人(兄)のタメルランの場合、移民先での孤独と挫折感に加え、そんな自分が支えにしていたボクシングやささやかな音楽の趣味をも捨てさせられてしまい、失うものが何も残っていなかった印象。
◆すり替えた大切なモノを囮にしろ
見失った大切なモノ(自分の生き方、幸せ、救い、自己実現等)の姿を宗教・イデオロギーや個人(教祖様、政治家、組織のリーダー等)へ無意識に投影させて、「これが君の探してたものだよ」と無意識下に吹き込めば簡単にそれを同一視し、信念としてのめり込んでくれる。洗脳完了。
自分が本当に守りたかった大切なモノは忘れ去られ見失い、その代わりに同一視させられた信念(=大切なモノじゃなくてその偽物)を実践し守ろうとしてしまう。なんて好都合だろう。
そうやって作った「信者」は自己犠牲をいとわなくなる。もう自分を守ろうともしなくなる。信念のためなら(=大切なモノのためなら)自分も他人も、あらゆる犠牲をいとわなくなる。全てを失えば、失うものは何もない。
そんな都合の良い「殉教者」は世間にいくらでもいる。いくらでも作れる。
殉教者はアメリカなら右派やキリスト教原理主義の世界にいてせっせとイスラムを憎んでくれる。戦争を支持して志願兵になってくれる(※)。
何処の国とはいわないが、政府与党にその手の洗脳が得意なカルト組織が参加して、与党の支持集めにもこっそりそのノウハウが使われてる気がする。
「ソーシャルメディアを通して過激化していく」・・・これ、日本でも最近の大衆心理がそんな傾向を帯び始めている。大津イジメ事件の時には顕著に現象化した。日本の人々が以前より煽動されやすくなったということは、洗脳されやすくなったということでもある。今の時代、洗脳(煽動)はネットでも出来る。気をつけて。
(今、アメリカでもあの時と似たようなことが起きてる)
大事なモノを別の何かに投影・同一視させることで洗脳、扇動する手口にはくれぐれもご用心。
そんな手口から大切なモノを取り戻すことこそ、「ジハード(聖なる戦い)」と呼ぶにふさわしいものではないかと思う。大切な物を奪われ洗脳されジハードに駆り立てられたテロリスト達。彼らが本当にしたかった「ジハード」は、爆弾なんか必要のない魂の活動であったのかもしれない。
wikiによると、「ジハード」には2種類あって、「個人の内面との戦い。内へのジハード。非暴力的なジハード(大ジハード)」というものがあるらしい。どうも心の中の堕落、怠惰、腐敗といった悪徳と戦う事をさすようだが、ついでに己を犯罪に誘う原因になった洗脳とも戦うこと、自分自身とその生き方を取り戻すこと。見失った魂の生きる道を取り戻すこと・・・これも大ジハードに分類していい種類のものかもしれない(オカルトな異教徒の妄想)。
◆誰が人生に責任を持つか
忘れてはいけない。宗教や各種思想・イデオロギーは自分の人生に責任など取ってはくれない。他人を洗脳して都合よく利用する連中は、相手の人生に責任とる気など最初からない。
魂の生きる道は自分にしか作れない。それを放棄してどこかの宗教や思想・イデオロギーといったマニュアル的なものに丸投げ(異物に投影して代用)するのは無責任だし怠惰なのかもしれない。
魂・・・ユング心理学で言えばセルフ(自我や無意識を合わせた精神世界全体とその中心的存在。時に自我や人知を超えた理想像になったり自己実現の象徴になったりする)。古今東西の神話で神の元ネタとなったそれは、一人一人の心の中にいる。どこよりも近い場所に。そして謎めいた場所に。
【余談】
世界はやがて長い時間をかけた集合無意識規模の「スピリチュアルジャスミン革命」へ向かうかもしれない。イスラム圏におけるそれは、一人一人の「大事なモノ」をイスラムにすり替えてしまうような度を越したイスラム原理主義からの脱却(イスラム原理主義の運気衰退)という形を取る可能性も・・・?
侵略者と被侵略者 共同幻想から自己をとりもどせ←宗教じゃなくてナショナリズムの場合
金正恩占ってみた→犯人兄の心理と彼の心理、「自己侵略」という点では少し似てる?
依存ビジネスの心理的手口→「大切なモノ」ではなく、心に抱えた不安感を投影させる手口
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