« 自民党占ってみた | トップページ | 終末予言の終末 »

2012年12月18日 (火)

抑圧された心の叫びと米国の集合無意識?

米小学校の銃乱射で児童ら26人死亡、オバマ大統領も涙
学校で銃乱射計画、逮捕 米オクラホマの男子高校生
カリフォルニア州のショッピングセンターで男性が銃乱射
米・銃乱射事件 ホワイトハウス前で銃規制求める人々が追悼集会
米民主党、銃規制に本腰へ…オバマ大統領「全権限を使う」
米国で銃規制のオンライン請願書に15万人、最多記録を更新

米銃乱射事件のアダム・ランザ容疑者の母親はガンマニアだった

米芸能情報サイト「TMZ」によると、母親は銃マニアで友人や近所の人にコレクションの銃を自慢していたという。さらにはアダムを射撃場に連れて行き、銃の射撃の練習をさせていたというから、銃乱射事件の一因になっていたことは間違いない。母親は3年前に離婚。自衛のために銃を購入したことがきっかけで銃マニアになったという。
この母親を良く知る近所の住人は、「ナンシーさんの銃マニアぶりはハンパではなく銃器にとりつかれていた」と話している。アダムが使用した3丁の銃は母親の名義で登録されていた。

一方、米芸能サイト「レーダーオンライン」は、アダムが最近精神的に異常に落ちこんでいいて、足か腕に自分でライターの火をつけて焼くという奇行が目撃されていたという。精神的に不安定な状態にあったようだ。

母親は「なぜだかわからないけど息子はどんどん悪くなっていて、息子を失うかもしれない」と友人に打ち明けていたという。

◆心の叫びを表現する無意識
アダム・ランザの犯行は、犯人個人の精神的葛藤が長い間解決されずにこじれた印象がある(個人の憶測)。
そんな「こじれ」は長い間抑圧されて吐き出せなかった心の叫びを歪んだ形で表現する(させる)無意識の暴走を招いたのか、最悪の結末になった。
犯人がこんなことをする前に、犯行動機の原因・背景になった心への適切なケアなりアプローチなりが出来なかったことが悔やまれてならない。こんな事しても誰一人幸せにならない。犯人すら幸せな気分にならない。
犯人は無惨に殺された子供達を通して(子供を惨殺するという方法で)己の心を表現し訴えているかのようだ。

「俺の心はこんな風に惨殺されたんだ! 俺自身がとっくの昔に惨殺されてたんだ!」

◆「銃乱射」以外の再発もありうる
乱射事件はどうしても銃規制のテーマを連想させる。人々は「銃規制さえすればこんな悲劇は起きないのに」と考えてしまいがちだ。
心を暴走させた人間が衝動にまかせて手軽に銃を使える環境を放置してるのは確かに危険だけれど、再発防止をしたいならそれ「だけ」では片手落ちだ。銃を規制したら刃物とか車とかで同じこと起きるから。秋葉原通り魔事件がいい例だ。
「銃を使った犯罪じゃなければ同じ問題が再発したとは言わない」という発想は、物事を表面的にしか見ようとしていない。
乱射犯達の動機を調べることが出来れば、秋葉原通り魔事件と精神的な共通点があることが分かると思う。長い間抑圧されて吐き出せなかった心の叫び(苦悩)を、破壊や暴力といった歪んだ形で表現させる無意識の暴走。コレが共通点だ。
控え目で内気な人だと心の内を周囲に吐き出したり伝えたりするのが一層苦手だったりする。日本でもアメリカでも、乱射や通り魔といった衝動的な殺傷事件の犯人は内気な人・おとなしい人が多い。
(この手の殺傷事件が増加すると、物事の表面しか見ない大衆心理が内気な人に対する偏見を助長する懸念さえある)

また、人間が心の抑圧を抱えた場合、内気か否かに関わらず、本人すら心が抑圧されて叫び声を挙げていることに気付かないことも多い。それもあって無意識が「心の中ではこんなひどいことが起きてるんだ!」と歪んだ形で表現する(させる)まで放置されてしまうことが多い。
限界を超えて暴走した無意識の表現方法は善悪の判断が無く、破壊や暴力といった形になったり神経症の症状や自傷行為になることもある。

乱射犯が犯行後ほとんど自殺してしまうのが悔やまれるが、秋葉原通り魔事件の犯人はまだ生きている。彼の心を調べるといい。彼自身、自らの心を自己分析することが好きなようで、犯罪心理学だけじゃなく、社会学や臨床心理の研究においても貴重な存在だと思う。
現代社会は、なぜか人の心が抑圧されやすく、しかも暴走しやすい環境になっているからだ。

◆「大切なものは目に見えないんだよ」by星の王子様
問題の物理的側面(物理次元)しか見なければ、目に見える物理的な対症療法しか思いつかないし、それで解決した気になってしまう(そんな表面的発想が心の抑圧を招くことも)。
乱射事件が増えるアメリカ。現代文明の頂点に立って繁栄してるはずの先進国アメリカという国で、心が抑圧され、しかも救いのないまま心が暴走していく人々が増えていること。コレが何を意味するのか。14日には治安のいいハイソな住宅街でそんな暴走が起きたこと。大学での乱射事件など、インテリ層からすら犯人が出うること。コレが何を意味するのか。

表面的な視点に縛られ肝心なものがおざなりの社会。心が抑圧され暴走しやすい環境・心が暴走するまで問題が放置される環境を抱えた社会を改善させていくこと。そのスタートを切ること。カウンセリングやメンタルケアが日本よりも身近で気軽に利用される国の大統領や政治家達になら、多少それが出来るかもしれない。
それとも、複雑に絡み合う利権(欲望)がそれすら許さないだろうか?

叫びを吐き出せぬまま抑圧され続けている心に対して、その叫びを破壊や暴力などの歪んだ形で表現させようと忍び寄る黒い影は、富や地位や治安や信仰など無関係だ。心の抑圧・暴走といったものは、条件や環境次第で誰にでも起こりうることだし、ゆえに「黒い影」は誰にでも忍び寄りうるのだ。
(恐らく、そんな『黒い影』が悪魔や邪悪な存在のイメージモデルになったのかも)

◆銃撃戦論と銃規制論は同じ土俵?
その「黒い影」には、鉛弾だろうが銀の弾だろうが歯が立たない。
それを踏まえると、「銃規制さえすれば」という発想と同様、ライフル協会のお偉いさん達の主張も物事を表面的にしか見ていない。
お偉いさんたちは、たびたび起きる乱射事件をきっかけとした銃規制論に対し、「乱射事件が頻繁に起きるならなおのこと銃で身を守るべきだ」という主張をする。今回もそう主張した

銃規制に対しては、銃のロビー団体「全米ライフル協会」(NRA、会員約400万人)からの反発も予想される。
NRAから強い支持を受ける共和党のゴーマート下院議員は16日、サンディフック小学校で射殺された女性校長に言及、「銃を所持していれば、校内で銃声を聞いたとき銃を取り出して反撃できた」と、銃の有用性を強調した。

・・・銃の乱射に銃で対抗したらただの銃撃戦だ。余計死人が増える。

「悪者は撃てばいい」という発想も、「銃規制さえすれば」という発想も、等しく問題の本質を見ようとしてない。乱射事件や凶悪犯罪が頻発する背景にアプローチする発想がないのか、あえてその背景から目をそむけて解決から逃げているのか・・・ などどうがった見方をしてしまう(妄想) 。
銃撃戦論も銃規制論も、問題解決を頓挫させる思考停止の落とし穴が等しく口を開いている点では、正反対の意見対立に見えるが同レベルだ。

「対立するもののどちらにも屈するな」 byC.Gユング。

◆心の叫びにアプローチしやすい社会
乱射を含め、抑圧された心の叫びが破壊と暴力につながるケースが多発する傾向はアメリカだけじゃなく、世界規模で広がっている。世界の社会環境自体が人々の心にあの黒い影を忍び寄らせている。それは即ち、抑圧されたまま手を差し伸べられることなく放置され続けてきた世界中の心が叫んでいるということか。
「心が抑圧され暴走しやすい環境」・・・この課題に文明規模・社会規模で取り組めるようになると、その文明社会は精神的に進化していけると思う。

叫びをあげる心にアプローチしやすい風潮やシステム、環境、本人が無意識下で叫びを上げる心に気付き叫びの内容を整理る力を養いやすい教育・・・そういったものがあると、日本のイジメ問題にも効果的だと思う。
いじめっ子本人が己の叫ぶ心を破壊と暴力(イジメ)につなげることなく解決し、周囲がそれをサポート出来る社会になるから。


【常識を逸脱した方法や犯罪的方法で心の叫びを表現し訴える欲求のある人へ】
周囲がそんなあなたの心の叫びを正確に理解できるためにも、犯行前に自分がその行動を考えつくに至った動機や背景をさかのぼり、よく整理してしっかり書き残しておいて欲しい。
で、それ書いたら犯行前にその内容を一番伝えたい相手(一番正確に理解して欲しい相手)全員に見せて。

犯罪とか大掛かりなことしなくても、割とそれで事足りるかもしれない。

【オマケ】
以前、オバマ大統領を占ってみたのだが、そのとき、「物事を平和的に変革してゆくことができる」という暗示が出ていた。他にも「霊媒的で集合無意識レベルでの抑圧を解放する媒体になりえる」「不安と神経症の時代における重要キャラクター?」といった解釈ができた(文章版参照)。
もしかすると、彼は銃規制に関してかなり運気の後押しをもらえる人かもしれない。それも、集合無意識規模の後押しを。

アメリカで最近多発する乱射事件。それが、抑圧され続けたアメリカの集合無意識が暴走して破壊的に表現する「抑圧されたアメリカの心の叫び」だとしたら・・・
銃規制だけでは根本解決とは言えず、治療というより麻酔のレベルに近い。しかし彼の今後の働きが徐々にアメリカの集合無意識に作用していって、少しでも問題が根本解決へと進むための媒体になることを祈ろう。

2012.12.21追記
悲しみ消えぬ町=「心の病」、対策求める声-米小学校銃乱射から1週間
事件の起きた町の人々は、この手の犯罪は心へのアプローチがカギであることに気付きつつある。この気付きが集合無意識の中に広がっていけば・・・
社会が心へアプローチする取り組みをすれば、銃を使わない犯罪にも効果的。その気があれば、銃規制を待つまでもなく始められる。


「ボウリング・フォー・コロンバイン」を見て←私がまだ駆け出しの占い師だった頃書いた記事。
サウスパークで「銃の歴史背景」

急増する米兵不祥事から妄想
↑銃規制の流れが本格化した場合、それもテキサスで起きた龍脈変動の影響あり? テキサスと銃乱射現場の小学校は鬼門と裏鬼門の位置関係。この二つの位置関係は鬼門線という線が引ける。鬼門線は別名「神の通り道」と呼ばれるほど強烈な運気を発することがある。
テキサスは軍産複合体の拠点なので銃規制への流れに対する強い抵抗が発生していたが、今回はいつになく銃規制の流れが強まっているのが意味深。「強烈な運気」が発生した?

2013年4月追記
グアムの事件に続き、案の定「銃乱射」以外の再発がまた起きた→米 大学で次々刺され14人けが

« 自民党占ってみた | トップページ | 終末予言の終末 »

ニュース」カテゴリの記事

心と体」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

不思議な話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 抑圧された心の叫びと米国の集合無意識?:

« 自民党占ってみた | トップページ | 終末予言の終末 »

2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
フォト
無料ブログはココログ