暗示を抜け出そうとする潮流?
中国反日デモ、暴徒化拡大=日系企業に放火、略奪-30都市、72年以降最大に
日本政府による沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の国有化に抗議する反日デモは15日午後も中国各地で続き、一部で暴徒化して日系工場が放火され、百貨店やスーパーが襲撃されるなど大きな被害が出た。日本大使館前のデモ参加者が2万人以上となった首都北京をはじめ、デモが展開された都市は30以上に広がり参加者は7万人に達し、1972年の日中国交正常化以降で最大規模に拡大したもよう。
中国各地では、柳条湖事件(満州事変の発端)から81年を迎える18日を前に、16日以降も激しいデモが続く恐れがある。日中関係のさらなる緊迫化は避けられそうにない情勢だ。
◆投影された本当の怒りは何?
おそらく、今起きてる中国のコレと似たような現象が既に日本で起きている。
まず、日本では七夕シーズンに大津イジメ事件をきっかけにした大衆ヒステリーが爆発した。ネットや電話を使った各種嫌がらせはいかにも「日本人的な暴徒」だと思うw しかも教育長への「松の廊下」付き。
長い間歴史的に日本人(日本列島に住む人々)を縛り支配してきた「泣き寝入り暗示」。
大津イジメ事件を日本人が知ったとき、事件や加害者達にその嫌な暗示が投影され、それをきっかけに暗示が長年蓄積させてきた日本人の無意識の怒りが爆発。
方や憂さ晴らしを求め「イジメ加害者への天誅」という大義名分の下、関係者・無関係者を問わず嫌がらせを繰り返し暴れた暴徒。方や泣き寝入りをさせない環境への変化を求め文科省を動かしてイジメ調査のありかたを見直させることに成功した(=社会を暗示から少しずつ解放させる一歩を踏み出せた)大衆世論。
どちらも同じ日本国民の裏と表の姿だ。 (詳細)
次は、日本で起きたのと同じ運気が国民性に合わせ形を変えて中国でも発生している(妄想)。
では、長い間歴史的に中国人(いわゆる中国大陸エリアに住む人々)を縛り支配してきた暗示は何だろう? 現地の人々が怒りを爆発させる物事にその暗示の特徴が象徴的に表されている。
その暗示が長年蓄積させてきた無意識の怒りを尖閣問題を機に人々が爆発させる現象は以前からたびたびあり、今回は爆発力がパワーアップした感じ。怒りを小分けにして爆発することを繰り返してたら、何かヒートアップしてきた?
言うまでも無く、中国の人々が本当に怒ってるのは日本でも尖閣問題でもない。そこに象徴的に投影された何かだ。何だろう?
やがて自分達を怒りに駆り立てる本当の正体(=投影の正体)に気付き、そこに意識が向かった時、もはや彼らが日系企業や日本製品、日本人を攻撃することはなくなるだろう。
◆暗示と怒りから抜け出すために
怒って暴徒化するだけでは問題(暗示)は解決しないし怒りは収まらない。大事なのは世論化。ただの憂さ晴らし暴徒化から卒業して、問題の改善・解決を目指した世論化に向かうことで社会を嫌な暗示から少しでも解放していくのだ。人々を支配し縛る嫌な暗示が嫌な歴史や嫌な社会を作ってしまい、人々を苦しめるのだ。
歴史や社会を作るのは人間達だから、人間達が暗示から抜け出して変わればいいのだ。そうすれば歴史も社会も変えていける。
人間達が暗示に支配された状態から変われないままいくら天安門に集まってみても、変革の運気は弱く不十分だったかもしれない。圧政と腐敗に苦しむ人々の怒りは、その圧政者と似たようなタイプの独裁者達が政権をとるための反乱に利用されるだけで、圧政や腐敗そのものが消え去ることはなかった。たとえ最初は崇高な信念の元に立ち上がった反乱者達も、最後は独裁と腐敗の巣窟と化す。結局、圧政と腐敗の主導が別の者達に代わるだけ。そんな歴史を何度も繰り返してきた中国。いつも反乱に利用されてはポイ捨ての民衆達は、夢を見させられて騙され暗示にかり、最後は裏切られて幻滅することの繰り返し。
その国やその民族が集合無意識規模で問題(暗示)を自覚し、それを解く。そこから己を解放する。オセロの黒が一点をきっかけに少しずつ白になっていくように。
そういう潮流を起こすことは、例えどんなに小さな規模でもとても意味のあることだと思う。
その潮流は日本や中国だけじゃなく、イスラム世界やキリスト教世界でも、別の形で発生しつつあるような気がする(前記事参照)。
集合無意識のうねりは、広く遠く広がる。海が1つにつながって遠くまでうねりを伝えるように、集合無意識も遠くまでうねりを伝える。
【オマケ】
占星術をする人の間では割と多くの人が17~19日を現状のピークないしターニングポイントと見てる。それ以降は次の段階、次のステージへ行けるといいな(妄想)。
あと気になるのは9月末~10月1日のシーズン。今年はこのシーズンに中秋節と国慶節、それに満月が重なる。この頃に、うまくいけば何らかの世論化の芽が生まれるかもしれないと期待。政府は芽を抑圧しようとするだろうが、今はネットもあるし、数億もいる人の口に戸は立てられない。
民主化意識が中国本土より発達している「香港」という土地(土地柄)も、何か力になるかもしれない。あそこは中国大陸南部を横断する巨大な龍脈「南龍」の終点にしてパワースポット(龍穴)だから風水を味方につけることも出来る気がする(妄想)。
(9月18日追記:香港紙がデモの変化を真っ先に報道)
本土で今回の反日爆発が起きる直前に、香港は中国政府の愛国教育必修化(=圧力)を跳ね除けた。時を同じくして北京を職場とする習近平氏の様子がおかしいと囁かれはじめたのが意味深。
南龍が動くと反動で北龍(北京を通り朝鮮半島を縦断する龍脈)も動き、その土地にあるものの運気を変えることがある(例:南龍のチベット騒乱、翌年北龍のウイグル騒乱) 。
オフレコ:
国内の不満や注意を外に逸らせることが出来るので、尖閣とか竹島って意外と好都合なネタかもしれない。日本政府にとっても、あちらの政府にとっても。(案外打ちあわs・・・げふげふ)
日本が今、国内の注意(不満)を外に逸らせている隙にやってしまいたい事があるとしたら、オスプレイの件とかコレとか? 原発は2030年代に稼働ゼロをめざすとか言ってた矢先。
反日暴動真っ最中の時期に都内の路上で急死してしまわれた西宮中国大使、彼は何か知っていたのかもしれない。
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AYAさん、こんにちは。
松の廊下は、赤穂の塩づくりの精製法を、教えてくれと言っても教えなかった大石内蔵助の方へ、吉良上野介がスパイを送ったものの、それを何人か始末され、恨みが募って嫌がらせをした結果、討ち入りというのを小耳に挟んだことありますが、「独占」っていうのは怖いもんだと個人的に思っています。
泣き寝入りは、個人の単位で言えば、真のオーナー(内的自己、霊)の泣き寝入り、が基本となっている気がします。なんで泣き寝入りしてるのかと考えたら、自分自身が内的自己を泣き寝入りさせてきたからだと思うんですよ。真のオーナー、内的自己にスペースを与えて育ててこなければ、前の記事で書いておられたように、未熟なままで殻がなければ自らの形を保ちえない状態で、例え形骸化していても中身が既に腐っていても、それに頼るしか方法がない訳で。啐啄同時って言葉があるんですけど、卵の殻を割っていざ生まれようとするヒナ鳥は内側から殻をつつき、親鳥は外側から殻をつつき、両者のタイミングがピッタリと合わなければ生命にはならない、早すぎても遅すぎても駄目だと。
それで、ふと崖の上のポニョを思い出したんですよね。あれは、内的自己、真のオーナー(アニマ、アニムス)が閉じ込められている状態から、新たな始まりの為に親の協力も得て、一旦殻を破壊するというようにも取れるんですけど、宇宙的に見ると、ポニョの力で月は地球に近づき、宗介の母は、ひまわりの家という太陽を象徴する所で働いている、という事は、ポニョ=月、宗介=太陽を象徴しているようにも思えるんです。で、太陽から妄想を続けると、よく占いなどでも使われるクリスタル、水晶は名前にも日が三つありますが、太陽の光の結晶とされ、rock crystalは、精霊によってイエスを身ごもったマリアの象徴だそうです。ついでに、crystalという響きはキリストと似ていると思ったり。他に聖体顕示台と日本で訳されているものは、別名としては強烈な日光、日輪、太陽光線だそうなので、リサ=マリア 宗介=イエスとも考えられるかな、と。なので、宗介達はキリスト教カラーの赤白の東京タワー333mのナンバーを持つ車に乗ってた、と。(ここら辺に、現在のキリスト教における月と太陽のすり替わりというか西洋側の看板の拝借を感じる)それを降りて、ポニョを受け入れるという事は、ある意味完成させる、孵化させる状況に現在が達しているという事ではないかと思うんですよね。スケールを地球規模とすれば、ここ数年あっちこっちで地表にクラックが現れていますが、そのひび割れは、なんらかのサイン、孵化のタイミングを示しているようにも思えるのです。(妄想)宮崎駿氏はそれを知っており、落とし所のようなものをこの映画で表現したのかなって。
戦争って、多分、落とし所を見失ってる感じというか、内的に存在している宗介やポニョを見失ってしまってるというか。ポエニ戦争の変形態がずっと続いている感じのような。
それと宗助って、夏目漱石から来ているらしいんですけど、夏目漱石の脳は、東京大学に保管されているそうですよ。
投稿: サボテン | 2012年9月18日 (火) 13時06分
>サボテンさん
大雑把に言うと、人間には「オーナーとのつながりと連携の中で生きたい」という本能があるのではないかと思います。これはオーナー(セルフ)の意図でもある。
人々がその「本能(欲求)」を無意識領域に閉じ込めた状態、押し殺した状態泣き寝入りさせた状態)で時代や社会を作った結果、いわゆる「泣き寝入り」という状況に陥ることがあるのかもしれません。そのような時代のことを宮崎駿は「不安と神経症の時代」と表現したのでしょうか。
宗介の母の名前である「リサ」はエリザベスの愛称で、エリザベスは直訳すると「わが神はわが誓い」「わが神はわが支え」という意味があるようです。もっと意訳して良ければ「神の意を保つ」みたいな感じ?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%99%E3%82%B9
また、宗介の「宗」は、「根本・おおもと・中心」という意味があり、まさに御者(自我)にとってのオーナー(セルフ)をあらわしたような意味に感じます。自我はセルフから生まれたものですから。そして、セルフは古今東西の宗教で神のモデルになった存在です。
「宗介」はさしずめ「セルフの媒介」とでも言えばいいでしょうか。己の根源から沸き起こる不思議な衝動に導かれていく様はセルフの意図を手綱に媒介させる(セルフに導かれて操縦する)御者そのもの。宗教的に表現するなら神の媒介者といってもいい。
その結果、ポニョと出会い最後は家族になるんですね。
神の意を忘れず保持し(リサ)、それを媒介し(宗介)、地上に(健在意識領域に)顕現する(ポニョ)。そして顕現したものは統合(家族化)される。
一番最初に書いた「本能(欲求)」のシンボルがポニョなんでしょうね。一度は海底(無意識の底)に閉じ込められたポニョを、セルフの意に従ってリサと宗介が受け入れ統合することで、神経症が治る、と。
しかもそれは、個人規模ではなく社会規模で。
「本能(欲求)」が抑圧されていた頃に作られていた時代や社会や文明が崩壊する様子が大津波の描写であり、乗り捨てられた車は「オーナーのいない馬車」のシンボルでしょう。東京タワーを作り上げた時代は、不安と神経症の時代であり、その時代を馬車で表現するならオーナー不在(=オーナーとの連携とその欲求が抑圧され泣き寝入りしていた状態)の馬車だったのかもしれません。
でも、それは既に乗り捨てられた。
「わが神はわが支え」・・・神をオーナー(セルフ)に置き換えれば、「本能(欲求)」を自覚し統合した御者の心境そのものですね。
投稿: AYA | 2012年9月18日 (火) 18時40分