民衆の過失割合
※以下に書いたことはあくまで個人の妄想です。特定の国を誹謗中傷する意図はありません。
謝罪を求めるということは、相手を「責任者」とみなしていることになる。
当時は名目上軍のトップではあっても担ぎ上げられたお飾りでしかなかった「彼」の子供に責任を押し付けていいもんだろうか。あの歴史をたった一人の人間が作り出せると思ったら大間違いだ。しかも、プロの軍人や政治家から見れば「彼」は素人に近い。
(そんなお飾りだった彼が終戦時にとうとうお飾りの仮面を脱いで自ら動いたのは興味深い。まるで人形が自我に目覚めたみたい。実際、日本は近代自我への目覚めを戦後から本格的に進めたような気がする。象徴である彼が、その先駆けになった?)
「彼」を担ぎ上げ、虎の意を借りて暴走し独裁を敷いた軍とズブズブな政権を許し、迎合し悪ノリした当時の大衆心理の主、すなわち有権者達に大きい責任がある気がする。それによって、他国に迷惑をかけただけではなく、何より自分達自身を深く傷つけたのだ。この国は未だにそのトラウマから立ち直ってない。己を傷つけた原因を解決していないから。
学者はともかく大衆心理は、傷を労るために「あの時どんなに辛かったか」という点にばかり意識を向け感情を満たそうとすることに終始しがちな印象。
「どんなに辛いだろう。どんなに悲しいだろう」・・・この発想は、被災地を労わろうとして過度の感情移入をして調子を崩してしまった震災時の大衆心理とも性格が似ている。
(ならば、注意点も似る? )
あとは、大津のいじめ被害者に感情移入しすぎて暴走して無関係な人に嫌がらせした大衆心理も同じか。
◆感情を満たすことさえ出来れば問題解決後回し?
「車のエンジンが故障した時」を例にとって男脳と女脳の違いを表現した面白いコピペがある。
そのコピペだと、女側は「こんな時に故障なんて不愉快だ」という感情を主に訴える。「故障の修理」という実際問題の解決よりも、自分が陥ったそのような感情からの慰めを求めている。なので、女側は「故障」についてではなく、あくまでも「感情」についての話をしているのだが、男側は「故障(不快感情が発生したきっかけ)」についての話だと思っているので、会話がかみ合わない。女側は、今陥っている感情さえ慰められれば故障の修理(実際問題の解決)は後回しでかまわないのだ。
日本人の大衆心理はどちらかといえばこのコピペでいう女側の視点と発想であの時代を見つめることが多かったような気がする。
大衆心理の中に、もう少し男側の視点と発想が増えればと思う。
何がそのような現象を起こさせたのか。「傷」という結果を導いた現象の背後の背後、そのまた背後・・・内部に向かってそれを突き詰めていければ。 傷の原因をさかのぼり解決することで傷も痛みも癒える。
「トラウマ(傷の原因が解決していない)」という実際問題を抜け出すために、何ができるか。そういう発想を今までより意識できれば。
で、私なりに「男的な視点と発想(?)」で妄想してみた(非オカルト)。とりあえず、あの時代に深い傷を発生させた原因は多分ひとつではない。そしてその原因は今も残っていて、一部は別の形で何らかの現象を引き起こすケースもありそうだ。
例えば大津いじめ事件でデマや悪質な嫌がらせを煽り囃し立て悪ノリしたネットの大衆心理(ほぼいじめっ子と同じ)には、あの時代の大衆心理(=傷を作った一因)の名残が残っているような気がする。未だにあの当時の大衆の愚かさ(憲法も選挙も機能してたのに、有権者達が扇動され悪ノリして暴走する軍寄りの政権を野放しにした)を作った何かは解決し切れてないのかもしれない。
(ちなみに大津いじめ事件で暴走した大衆は、暴走による無関係な人々への被害について『警察やマスコミがいじめ加害者の個人情報を正確に公開しないのが悪いんだ。自分達は悪くない!』と責任転嫁したケースもある。これ、戦後の何かに似てない?)
愚かさに気づき、愚かさを続けないこと。そこから抜け出すこと。堂々巡りから進歩すること。それが内外に作った「傷」に対する償いであり反省の成果になりうる気がする。
近代的なシステムを備えた国家の場合、大衆の愚かさが悲劇を生む。民衆が愚かであれば権力は愚かな動きをする。それを是正できるか、できないか。このテーマは韓国にも他の国にも言える。
韓国の大統領が謝罪を天皇に求めるのは、日本の大衆に責任転嫁を促すようなものだ。過失割合で言えば、天皇よりも民衆の方がはるかに責任が重い。
こう例えて良いならば、大統領の発想は「福島県民への中傷被害に対して東電だけに責任を求める」ようなものかもしれない。
もしも問題の本質を見誤る癖が韓国の大衆心理に潜んでいて、大衆から選ばれた大統領の言動にそれが反映されているとすれば、韓国は韓国でちょっと危うい気がする。
(・・・あれか? 今別件で抱えてる問題の本質を大衆に追求されると大統領が困る事態を抱えてて、あえて本質から目をそらさせたくて大衆が悪ノリしてくれそうな派手なパフォーマンスしちゃってるとか? 国内の不満を国外に向けさせるのはよくある手法。増税決定直後に発生したこの発言は、ある意味日本政府側にとっても好都合だったりして??)
(そういえば日中韓露・・・どこも国内に不満が鬱積していて、最近ナショナリズムに頼るパフォーマンスをしている)
◆まとめ&追記
死は感情を満たす道具?でも少し書いたのだが、「問題解決よりも感情を満たす手段が優先」・・・このメンタリティが時に大衆心理を暴走させるのかもしれない。震災時の大衆心理、大津いじめ事件での大衆心理、浅間山荘事件、60数年前の大衆心理、忠臣蔵・・・etc
「自分個人の感情を満たすために人を死に追いやる」なんてことは、かなりの確立でトラウマを生む。大衆心理が扇動の高揚感に流され「感情を満たすための戦争」をやったせいで国内外を問わず多くの人間を死に追いやったら、しかも家族や身内さえ亡くしたら、トラウマになるのも無理はない。
今回とはまた別の、オカルト視点からの妄想
日本の個性化 とある東の国の物語1 とある東の国の物語2
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