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2011年10月 6日 (木)

NYデモが生んだ流れの行方?

NYで1万人超が格差抗議デモ 労組など合流、最大規模
米抗議デモ、首都や46州に賛同組織 日本含む12カ国でも
「ウォール街を占拠せよ」デモ、米中間層の支持を集める-「落ちこぼれ」の集まりから発展

◆オカルト視点
9月17日ごろ、アメリカの鬼門に位置するNYで経済格差や失業率の高さに抗議するデモが発生した。このデモの気運は各地に広がり労組も合流。デモを発端とする運気は国境を越えた大きな流れへと成長中である。
というか、近代史的に見てアメリカの鬼門で発生する物事は良くも悪くも世界への影響が大きくなりやすい。アメリカの鬼門は、ともすれば世界情勢や経済情勢の鬼門にもなっているからだ。
恐らくデモ自体は収束しても運気の流れは消えずに成長し続けるだろう。

今回のデモが発生する約一ヶ月前にアメリカ東部でM5.8の龍脈変動が起きた。東部地域でここまで顕著な龍脈変動が「地震」という形で起きるのは珍しいことでもある。このご時勢にこういう龍脈変動が起きるってことは、それだけ特別な運気変動の兆しになっているのかもしれない。8月にヴァージニアで地震を起こした龍脈を東北側の先っぽまで辿るとNYがあり、そこで地震の一ヵ月後にデモが起きて、それを発端に大きな流れが発生したわけだ。
東部の地震を起こしNYまで伸びる龍脈は、モトを辿れば大西洋海嶺の動きが作っている。少なくともアイスランドでの火山噴火以降、大西洋海嶺の動きが変動している。デモの流れが拡大中の現在、この海嶺の北部(NYにとっての鬼門方向)で立て続けに海底地震が起きている。

◆豊かさを妨げるシステム?
現代経済の前提基盤になっている男性的に偏った繁栄の発想(生むより奪って豊かになる発想)。それが豊かさを全体に行き渡らせるのを妨げて経済格差(富の偏り)を作るのでは? と以前書いたことがある。豊かさを生む力を豊かになるためではなく奪い合いのためにつぎ込んでしまうために豊かさ(富)が行き渡らず血行不良を起こし、富の偏り(格差)が出来、勝ち組と負け組みが生まれる。偏りによる不足分を補う必要から労働量も増える。富の奪い合いは社会全体に富が行き渡らず偏るばかりで、全体を豊かにする能力がない(現代文明はそんな片手落ちのシステムに依存中)。全員が豊かになれるだけの量を生み出しながら、それらがちっとも行き渡らず、血行不良を起こした社会や文明は末端から衰えていく。←今ここ

で、そういう男性的な繁栄発想から脱却し、むしろ女性的な豊かさの作り方(飢えたり奪い合ったりする必要がなくなるまで皆で生み出し、それを奪い合わずしっかり全体に行き渡らせ、皆が豊かになる)の発想を取り入れることが出来れば低迷する経済が開運するんじゃないかと言う妄想をした。奪い合いのエネルギーをそのまま生み出し行き渡らせる方に回せばいい。
いったん行き渡った上で(飢えの恐怖を脱却した上で)更に個人的に豊かさを追求したい人や、飢えの恐怖や利益の量に縛られ妨げられたりせず純粋に自分を活かしたり自分の可能性を探りたい人はこれから増えるかも。

◆付きまとう恐怖?
人を奪い合いに駆り立てやめられなくする原動力は、モトをたどれば無意識にまで刷り込まれた根源的な飢えの恐怖・死の恐怖じゃないかと思う(これが煽られ衣食ある状態でも常に付きまとう?)。強い欲望は強い恐怖の裏返しな気がする。
だが現代の生産力と流通力を上手に利用すればもはや飢える恐怖は持つ必要がない。本当はとっくに奪い合う動機なんて消えてる(むしろ奪い合いやそのせいで生じた偏りが飢えとその恐怖を作り煽ってる。買い占めパニックと同じ)。

なので、働く動機や豊かさを作る際の原動力や生きる目的意識といったものを今までとは根本的に変えたほうがいいかも。恐怖とは無縁の、もっとポジティブなものに(例えば、より楽しく生きることや自分自身に対する純粋な可能性への好奇心とか)。
私達は豊かになりたいのであって奪い合いたいわけじゃない。そして、余計な恐怖からは抜け出していいし、その方法は多分見つかる。

◆アメリカと地母神
女性的な豊かさ(豊かさの作り方含む)のシンボルが、古代に世界各地で崇められていた地母神だ。しかしその存在の多くは忘れ去られ、欧米ではマリア信仰や聖女信仰にその名残を止めている程度。人々は地母神が忘れ去られていくにつれて集合無意識規模で女性的な豊かさ(とその作り方)の記憶を封印し、忘れていった。
だから長い間男性的な繁栄のやり方(奪い合って格差を作る)しか実行出来なかった。

アメリカは男性的な繁栄の急先鋒だが、先住民達の間にはわりと最近まで地母神がいた。しかしアメリカの地母神達もまた、先住民達が抑圧され男性的繁栄を突き進む現代文明に同化させられていくにつれ、彼らの文化と共に急速に忘れ去られ、封印されてしまった。
しかし、アメリカは「新大陸」だったせいもあり、地母神が封印されてからまだ日が浅い地域でもある。封印されている時間が旧大陸よりずっと短いのだ。だから封印で眠らされた地母神はごくたまに、寝ぼけたまま起き上がる。
1929年にNYで起きた過剰生産を背景とする世界恐慌は、いわば「奪い合う必要がなくなるほど生み出されすぎたために、奪い合いで成立してる繁栄システムが機能しなくなった」という皮肉な現象のようにも見える。
そう。奪い合わなきゃ豊かになれない男性的繁栄システムにとって、女性的な豊かさは奪い合いを妨げる「繁栄の敵」なのだ。キャベツが豊作になると市場価値が下がって損をするからまとめてブルドーザーで埋めてしまうのはそのためだ。せっかく地母神がくれた恵みなのに、生かすセンスがない。

◆マンハッタンの因縁?
デモと言う形で大きな運気的流れの発端を出したマンハッタン島はその昔、入植者が先住民から石材60個分の値段で安く買い叩いて手にいれた土地だ。そんな経緯の場所(しかもアメリカの鬼門)が世界恐慌やリーマンショックや世界同時株安や今回のデモといった経済関連の大きい運気的流れが生まれる舞台になっているわけで、どうも因縁めいている。
しかも、どれも先住民の地母神達が封印されて以降に起きた出来事である。

地母神達が封印されて最も日が浅いアメリカで地母神達の封印が何らかの形で解かれ、集合無意識に作用し始める兆し。それが今回始まったNYデモから生まれた流れの中にもすでに見えているのではないか? 何というか、今まで続いてきた「豊かさの作り方」に対するジャスミン革命のような感じになってくんだろうか? などと妄想した。

【余談】
かつては革命的と一部に思われた共産主義は皆を豊かにはせず、権力者層が富を奪い取り皆を平等に貧しくするだけだった。人が『奪って豊かになる』というテーマに基づく限り、共産主義も資本主義も物々交換も一緒。
ユングは言った。「対立するもののどちらにも屈するな」。
両者に共通する前提テーマがなければ、主義主張は対立し得ない。
飢えの恐怖と、それに基づく奪い合いの発想。そういったもの達から抜け出し、『全員が豊かになる量の富を生み出したら奪い合わずに行き渡らせ、そこから恐怖に縛られぬ新たな意欲と可能性を芽生えさせる』という発想を人々の集合無意識が持てるようになれば、その時は本当に豊かさの作り方にジャスミン革命が起きると思う。
(多分、今進行中な地球規模の龍脈変動はそういう運気の流れを作りうる)


ケンカはよせ 腹がへるぞ -----------水木しげる


心の飢えが本当の飢えを招く

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