ラリック展に行ってきた
国立新美術館で開催されていたラリック展に行ってきた。箱根のラリック美術館へ数年前に訪れたことはあったが今回は海外の美術館に所蔵されている作品も集まっていた。ラリックの作るジュエリーは実用品というより夢や妖精やファンタジーの世界を表現しているようにしか見えない。アレを身につけて似合うように使いこなせる人は本当にいるんだろうか? と毎回首を傾げたくなる。ファンタジーモノの少女マンガ(山岸涼子など)に出てくるキャラクターなら似合うかもしれない。特に上のサイトのトップにあるケシの花をモチーフにしたハットピンはおしべやめしべの細部、花びらの脈までデザインされていて圧巻。実際のケシの花と比較してみるとすごさがよく分かる。このジュエリー、「実は人間じゃなくてエルフが作りました」って言われたらちょっと信じちゃいそうな気がする。
ラリックがジュエリーを手がけた時代は19世紀の終わりから20世紀初頭。丁度女性の衣服がフリルやレースびらびらのコルセットつきのものからコルセットなしの現代に近い服に変わっていった時期だ(この時期にシャネルがデザイナーとして活躍しはじめる)。服の変化に合わせてジュエリーのデザインも微妙に変化しているが、幻想的な雰囲気は色あせない。
ラリックはジュエリーのほかに花瓶・香水瓶やテーブルセットなどのガラス製品も手がけており、どれも実用品ではなく美術品のレベルだ。それらの作品も一堂に会していてラリックに興味のある人にはお得な展示だった。
占い師としては、ラリックの手のひらが写った写真が展示されてたら多分凝視していたと思う。残念ながらそういう写真はなかった。
ちなみに国立新美術館は美術関連の資料が充実した図書室もある。そして波打った一面ガラス張りのロビーが美しい。そこでお茶するだけでもかなりよい気分になれると思う。
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