ベツレヘムの星(?)
全ての男女は星である -------アレイスター・クロウリー
2008年12月1日。木星と金星と月が非常に近い位置で見られる稀な現象が空に起きた。それぞれ異なる軌道を回る星同士が偶然近い位置でランデブーすることを「会合」とか「合」とか言う。占星術でも同じ言葉を使う。
ナショナルジオグラフィックの記事によると今回の天体現象、特に木星と金星の会合が夜に観測できる時間で起きることは非常に珍しいそうだ。普段は離れた位置でしか観測できない2つの星同士が、あるときだけ近い位置で見られるということは、「空に見える星の様子ががいつもと違う」ということなので、大昔はその事自体がとても特別なことで、「何か大きなことが起きる予兆」だとされていた。例えば、救世主(キリスト)の誕生を予兆した「ベツレヘムの星」とか。
以下、ナショナルジオグラフィックの記事より
紀元前2年6月、今度と同様に金星と木星が接近しており、これがキリスト降誕にまつわる「ベツレヘムの星」の物語と関係があると考える説がある。新約聖書によれば、東方の三博士がひときわ明るく輝く星に導かれてキリストの降誕時に礼拝に訪れたとされている。
どうも珍しく曰くありげな天体現象ということなので、私もちょいと外に出て携帯で撮影してみた。一番明るいのが金星。その右上の明るいのが木星。 右下のが雲に半分以上隠れかかった月(赤いのは多分人工の光)。
ある人々から見れば「終末的」な昨今、今回の「ベツレヘムの星(?)」がそんな世の中を助けてくれる存在の出現を示すかどうかは定かではない。
個人的な妄想をいうと、無意識に抑圧した自分の見たくない部分(便宜的に罪と呼ぶ)が受け入れがたく葛藤する心が「罪を持つそんな自分を認め受け入れられるように」本能的に発動させる自己救済機能のシンボルが「救世主(自分を救う機能)」かもしれない。よってひとりひとりが心の奥底に「救世主」を持ってるんじゃないか、などと時代と地域によっては火あぶりにされかねないことを考えている。
宮崎駿監督の言うように、現在が「不安と神経症の時代」であるならば、人々の心の中で(或いは集合無意識の規模で)「救世主」が大活躍しそうな予感。
かつての「ベツレヘムの星」、今ではクリスマスツリーのてっぺんに飾られている。
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