植物は、美しい
野菜・果物・花・樹木・草。みんな美しい。どれも個性的で、その生命活動は創意工夫に満ちている。日光を効率よく浴びるために太陽の方を向き続けたり、虫に繁殖を手伝ってもらうために香りや蜜を出すようになったり・・・人や動物が生まれる前から生きている生命の大先輩。人が発生した後は、お互い生活圏が入り混じり、進化や進歩に影響しあいながら生きてゆく。特に日本人の場合、伝統的な衣食住をすると生活と肉体の大部分は植物のお陰で作られていることになる。住居の大部分が植物のお世話になっている。衣服には植物や植物を食べる虫の体液が欠かせない。日本食は植物性の食べ物が多い。
気に入った花があれば採取して手元においたり、食べもしないのに栽培するくらい人間は植物が好きだ。多分、そんなことするのは人間くらいだが、基本的に人間も昆虫や他の動物同様、植物の恵みを得て生きている動物だ。
人間が、植物の世話をしているという目に見えない存在【妖精】の概念を生み出したのは面白い。伝承によると、【妖精】は、植物が意図していなくても、植物にとって必要なことをあれこれせっせとやってくれるらしい。まるで、人間にとって意図せず内臓の働きや代謝を連携して制御してくれる自律神経系みたいな存在。もっと神秘的に言えば、人間が健全な運気を創り人生を生きゆく際の手助けをしてくれているという「守護霊」のようなものなのだろうか? なかなかファンタスティックな世界だ。
子供の頃、「妖精を霊視できる」という人が書いた妖精観察日記といった風の怪しげな本をどこかで見たことがある。妖精、見れるもんなら見てみたいけど、その感動を他人と分かち合うことは難しいだろうな・・・現代社会で「妖精見えた」とか言ったら心配されちゃうし。
もしかするとヒトが自律神経系や内臓や骨など色んな生体組織から運営された一つの生命体なのと同じく、生態系は植物や妖精や昆虫やその他もろもろの生命体で運営されてる一つの巨大な生命なのかもしれない。それぞれは自分の生命活動(役割)をやってるだけなんだけど、大きく見ると調和があり全体で一つの生命になっている。人体に例えると、自律神経がバランスよく働いている感じ。そういう意味では、葛藤だらけのヒトの社会も一種の生き物か・・・多分自律神経失調症の。なもんで、自律神経失調症のヒト社会と生活圏が接触する生態系もまた、バランスを崩してしまう。妖精さんたちは大変なんだろうな。
・・・連休中はそんなことをバナナ片手に庭でぼーっと考えていた。
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