ヘルメス伝説と進化の記憶
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※うさんくさい話が好きな人以外おすすめしません。あくまでトンデモ説(フィクション)です。
唐突だけれど今回はオカルトネタを一つ。皆さんは「ヘルメス伝説」というものをご存知だろうか? オカルトの分野に、「ヘルメス・トリスメギストス」という名の伝説の天才錬金術師(魔術師)がいる。ヘルメス文書やエメラルド・タブレットの著作者だとか、不老不死をもたらす賢者の石を持っていたとかいわれている。あの有名ブランド「エルメス(Hermès)」もヘルメスにちなんだ名前。
この伝説の錬金術師ヘルメス・トリスメギストスは太古から転生を繰り返し、そのつど優れた知性で人類に貢献したといわれている。大昔には「衣服」を発明し、転生しているうちにピタゴラスの先生になり、そして中世には錬金術師(=科学者のさきがけ)として、他の錬金術師には到達できなかった神秘的な「生命の秘密」を知ったとされている。しかし残念なことに、肝心の「秘密」が何だったのかは明らかにされていない。
彼が到達した「秘密」とは一体なんだったのか。しがない占い師が伝説や噂を元に電波な推理をしてみよう。
伝説の起源は古代ギリシャの伝令の神「ヘルメス」とエジプトの知恵と記録の神「トート」という神様への信仰だとされている。それに関わってくる一部のマニアックな噂によると、古代エジプトで知恵(知識)と記録の神であるトート神(=ギリシャのヘルメス神)自体もヘルメス・トリスメギストスの転生した姿がモデルになっているといわれる。モデルになった当時の彼は、失われた大陸アトランティスの出身者で、優れた文明を持っていたアトランティスの色々な技術や知識を持っており、当時アトランティスと交流のあったエジプトにその叡智を伝えたといわれている。アトランティスは海に沈んでしまったが、その文明の叡智のいくばくかは彼のお陰で後世のエジプトに残された(伝えられた)というわけだ。そのことが後にトート信仰のモデルになった、という噂。
(なお、「アトランティス」についての記述を残したプラトンは、アトランティス文明の話を書くとき、「ソロンという賢者がエジプトの神官から聞いた話によると・・・」という又聞きの形式をとっている)
・・・この伝説を見ていると、ヘルメス・トリスメギストスはとにかく「尋常でないほど頭が良い」ということを強調したいらしい。名前自体、「3重に偉大なヘルメス」という意味だ。
そんなヘルメス・トリスメギストスの叡智はタロットカードの絵札に秘められているという噂もある。タロットで彼に相当するカードは1番の魔術師のカード。意味は「始まり」「創造」「技術」・・・など。
ギリシャのヘルメス神もエジプトのトート神も、共に知識や記録(情報)の神。そしてそれを「伝える」という役割が共にある。今風に言えばどちらもデータ(メモリー)とその媒体の神様。
そして、ギリシャのヘルメス神が象徴的に持っている「ヘルメスの杖(カドケウスの杖)」のデザインは、二重螺旋を描く蛇と翼。翼は「情報伝達の速さ」の象徴。一方、エジプトのトート神は主に頭が朱鷺(くちばしが文書を記録するペンに似ているため)の姿で描かれるが、稀にヒヒの姿で表されることもある。ヒヒは、私たちの太古の姿とイメージが重なる。
ペン(文字)・・・知性 二重螺旋 速い情報伝達 ヒヒ・・・
そこでふと思った。ヘルメス・トートの信仰や「ヘルメス」伝説のイメージは、私たちが野生動物から知的生命体に移り変わっていった時の太古の記憶から来てるんじゃないかと。知性を獲得し、ひらめき、言葉を話し、文字を発明し、学習速度と伝達速度がアップし、他の種をぶっちぎって独自の路線を進化してゆく体験はきっと神秘的なことだったのかも(意思疎通の媒体たる言語習得に必要な遺伝子の解析の結果、人類が言葉を習得したのはおよそ10万年前らしい)。しかも獲得された知性は次世代に向かって何度も「転生」する。二重螺旋を描くDNAによって。だから知性そのものは、賢者の石を持っているかのように「不老不死」ともいえる。
ヒヒのような動物的な生き物だった私たちは、ある時ヘルメスに象徴されるような「知性」をDNAに獲得し、ヒヒ(動物的本能がメインの生き物)からヒト(理性や自我に目覚めた生き物)になったようだ。それはまさしく【人間】の「創造」であり「始まり」ともいえる大事件。アダムとイブに禁断の知恵の実を食べるように囁いたのはヘルメスの杖に描かれた二重螺旋の蛇(=DNA)だと思う。その囁きを聴いた(読み取った?)二人は、エデンを追放される覚悟で、知性の進化を選んだ(知性の遺伝子をONにした)。悩むことのない本能による支配ではなく、知性による試行錯誤を選んだのかもしれない。
DNAは生命というプログラムのソースデータのメディア(媒体)。まさに神格化されたヘルメスの領域。私たちのご先祖様のDNAに知性のデータを書き込んだ魔術師のような神のような何かこそ、ヘルメス伝説を作り出したイメージの大元だろうか? 「錬金術師ヘルメス」の到達した「生命の秘密」というのはDNAに関することだったら面白い。
(一部オカルト系オタクたちの間では、ヘルメスの杖が二重螺旋の蛇と翼を持つデザインなことに着想を得て、『人類は天使のDNAを受け継いだ』という人もいる。聖書だと蛇は禁断の知恵をもたらす悪魔の化身だが、悪魔自体、元は天使だったのが堕天使になったもの)
ヒトのDNAの器である染色体のうち、男女に共通する常染色体の数は全部で22対。ヘルメスの叡智が隠されたといわれているタロットカードの絵札(大アルカナ)は全部で22枚。
荒俣宏氏辺りが小説のネタにしそうな話。いつかこういうネタがアニメにされる日が来るかもしれない。
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