占い師の正月休み②
◇二日目◇
6:30。汽笛の音で目を覚ます。漁船が魚を捕りに行ったのかな。窓からは月と海。海はなんともいえない静かな色をしている。窓を開けて、夜と朝の間の景色を撮影。寒いなあ。でも眠くない。苦しかったおなかも予想以上に落ち着いている。
そのまま散歩に出かける。カーブを曲がると目の前に見事な富士山! この景色はきっと、江戸時代から変わらないに違いない。
すぐ近くの砂浜は海水浴場で、歩いて降りることが出来た。冬は誰も泳がないのであちこちに船が浮かべてある。潮の香りと、少し油のにおいがする。潮の香りを嗅ぐのは何年ぶりだろう。
しばらく歩いて部屋に戻ると、持って来たコーヒーを淹れる。太陽が昇ってくると、海の色も変わる。対岸の南アルプスがかなりはっきり見えてきた。てっぺんは雪だ。「REIKI」を聞きながらまったりしていると、朝食の時間になった。
朝食はひじきの入りの卵とバターコーンがおいしかった。量もたっぷりどっさり。お昼ごはん入るだろうか?
食後に一風呂浴びる。気持ちがいい。幸せ。
さて今日の予定は堂ヶ島。あの加山雄三記念館のある場所である。目当てはそっちじゃなくて海上の洞窟群へ行く遊覧船と、漁師料理の店。さくらちゃんに別れを告げて戸田港の水産直売所を見物し、目的地へ出発。
昨日に引き続き、車窓から見える海がステキ。車で目的地へ移動して観光する、というよりもドライブそのものを堪能できる。時間とともに少しずつだけど、どんどん色が変わっていく海。すごく遠くまで見通せる。こんな広い空間を、普段目にすることが出来るだろうか?
途中で黄金崎に止まる。崖がこがね色だから黄金崎。浅瀬の色、アクアマリンってこの色なんだ、と感心した。
アクアマリンは、みずがめ座の色でもある。崖から決死の逆イナバウワーで南アルプスと浅瀬を撮ってみた。写真は恋人岬(左)と黄金崎(右)。
ココでもプチお茶会を敢行。
そして目的地の堂ヶ島。ココで衝撃の事実。
遊 覧 船 が 運 航 し て な い ! !
理由はあとでわかった。潮が満ちすぎて船が洞窟に入れないのだ。
天窓洞という洞窟が徒歩で行けるので行ってみると、洞窟の天井部分に開いた穴から中をのぞいたら水が一杯で船が入れる余地がない。他の洞窟も、水の中。相手は自然だから、こればかりはどうしようもない。仕方がないので遊歩道を全部回ってみた。海にせり出した崖の展望台から、崖の中腹へ降りられる。しばらくそこに座ると、海から出ている岩に波が当たるたびに不気味な音が響くのがわかる。海面に隠れた洞窟の空間に振動が反響しているのだろう。波しぶきが上がるたびに潮の香りが新しくなるのがおもしろくて飽きない。船着場の対岸の岩に波が何回かぶつかると、そこから斜め上にプシューと潮が吹き上がるのも見えた。
その後、去年から目をつけていた「ぶっかけ飯」という漁師料理を出すお店、魚季亭へ。遊歩道でだいぶ崖を上り下りしたから、おなかに余裕ができてて欲しいな。
メニューはおすすめの「味噌たたきアジのぶっかけ飯」という漁師料理をチョイス。タレをかけて食べるのだが、まずは何もかけずにアジのたたきを食べてみる。新鮮なアジが素晴らしい味を出している。何もかけずにそのままでもぜんぜんいける。おなかに余裕があるかどうかなんて心配している場合ではない。止まらない。味噌と生姜の相性も抜群。醤油じゃなくて味噌。臭みもない。お好みで温泉卵と一緒に食べたり、少しピリ辛で甘いタレをかけて食べたら、途中からは熱いダシをぶっかけて食べる。どの食べ方も素敵な味だったので、今度家でも真似しよう。しかし秘伝のタレだけは作り方がわからないなあ。焼肉のタレじゃだめだろうなー。
最後に加山雄三記念館でお土産を物色。とろろ昆布をすすめられ、「サービスします」とどう見てもパックのふたが閉まらほど山盛りにされる。異様に山盛りにされた半開きのパックに強引に輪ゴムをかけてもらい、母がお買い上げ。これからどれだけ食べればいいだろう? その場で写真を撮らなかったことが悔やまれる。山盛りも今では冷蔵庫の中でだいぶしぼんでしまい、半開きの口をだらしなくあけてくたびれている。
私は静岡銘菓「茶柱の詩」を購入。静岡茶のクリームが入ったコロンみたいなクッキー。よく考えたら伊豆とあまり関係ない。
帰りは修善寺を通ってゆく予定だったが、海沿いを通れば戸田の辺りで丁度サンセットが見れる時間だったため、海岸線に沿うルートに変更。期待通り、素晴らしい日没。今回宿泊した戸田は車でないと行きにくい場所なのだが、とてもいいところだ。ホテルもなんだかほっとする良い宿だった。
またいつか、機会があれば・・・
西伊豆の海岸線に沿って沼津から高速道路へ。海に沈む夕日を見たり、いさり火をともした漁船の船団を見たりした。 以前箱根に行った時大渋滞だった東名拘束とは異なり、東名高速がすごく空いてて西伊豆から自宅まで予想以上に早く到着。途中、サービスエリアで食欲の衰えない自分に恐れおののく。
次の日、仕事が溜まっていた。そして現実逃避にブログへこの旅行記をUP。
あしたもがんばるぞー。
◇おわり◇
Special thanks:
Father(driver)
Mother(tororo-konbu)
Yokoyama-san
Sakura-chan
car-navi
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