冥王星の事件を勝手に解釈
※長い上に怪しくてマニアックな話です。電波に見えるかもしれません(たぶんそうです)。免疫のない方はご注意下さい。
BGM
占星術のやり方(手法)には何の影響もないと書いた冥王星の惑星降格事件。では、今回の事件そのものにはどのような意味やテーマが隠されているのだろう? ちょっと妄想を繰り広げてみた。
まず、冥王星が1930年に発見された時のこと。
人類が冥王星を発見したのと同じ年、この世に核兵器の理論(仮説)が誕生した。
同じ年、ドイツの占拠であのヒトラー率いるナチ党が躍進。多数の投票数を獲得。
そしてこの辺りから始まる時代の流れを見ると、1930年代の終わりには第2次世界大戦がある。
冥王星の占星術的意味には「死」「破壊」「究極」「極限」「極端」「原子力」といったものがある。また、「死と再生(生まれ変わり)」という意味もある。タロットカードなら、「(最後の)審判」に対応するという説もある。いわゆる「ハルマゲドン」ってやつだ(軌道が楕円なので、ハルマゲドンブームの1999年までは海王星よりも地球に近かった)。
そして、この冥王星「 Pluto」、ローマ神話では冥界(目に見えぬ死の世界)の王の名前。そしてプルトニュウムの語源でもある。 そんな由来で冥王星の意味には「原子力」がある。
ちなみに、当時冥王星の発見者(某国出身)が「冥王星を惑星にしろ」と学会でかなりごり押ししたそうだ。 そして76年後、今回は同じ国の研究者達が「惑星から降格させろ」と強く主張。
その某国とは、実は原子力兵器を最初に使った国。
次に、土星より外の惑星、「トランスサタニアン」と呼ばれている一連の惑星について。
トランスサタニアンは天王星、海王星、冥王星がそれに当たる。
占星術の世界において、トランスサタニアンとそれ以外の天体との違いは、土星までの天体の意味を私たちが普段生活している通常の意識(顕在意識)の領域としているのに対し、それ以降の惑星を無意識、潜在意識を司る意味を持つものとしていることにある。そのため、占星術の世界観では土星を境にしてその先を超自我的(=トランスパーソナル)な領域になっていると言える。土星を境に外にへ向かうにつれて、どんどん深い意識領域へと進む。
「変革」「覚醒」「革命」「発明」「独創的」といった意味のある天王星は個人の無意識を担当。
「幻想・幻覚」「夢」「霊感」「占い」「未来のビジョン」といった意味のある海王星は、個を超え個を飲み込んで更に大きい集合無意識を担当。時代の傾向・風潮も担当する。
そして先ほどの死に関する意味を持つ冥王星は、個を超え、集合無意識よりも大きく、それを飲み込んだ更にその先の、「肉体を持っては到達できない、私たちから見て究極的に深い深い意識の世界」を担当している。
これらの意識の領域はそれぞれ明確な線引きがされているのではなく、繋がりがある。ちょうど色のグラデーションのように移り変わってゆく感じ。
ちなみに、天王星が発見された1780年代はアメリカの独立やフランス革命の時代。発明の観点では熱気球で初の有人飛行に成功している。「人が初めて空を飛んだ」ともいえるだろうか?
海王星が発見された1840年代は、交霊術・交霊会がアメリカで生まれ、後にヨーロッパで大流行する。やがてその流れは19世紀末に知識人たちの間で西洋神秘主義を流行らせ近代西洋儀式魔術を生み出したり、明治の日本で「こっくりさん」になったりする。
「幻覚」という観点では、マリファナの精神に及ぼす作用が欧米で注目されていた。マリファナが主成分の薬も売られたり、パリではハシシを愛好するクラブも出来た。
↓交霊術に使われる道具、「ウィジャボード」
そして意識と無意識の境目になっている土星。
土星の占星術的意味には「厳格」「制限」「遅滞」「抑圧」「抑制」といったものがある。さて、土星の意味にもなっている「抑圧」「抑制」に焦点を当ててみたい。
意識していると苦痛を伴う記憶や思考や感情など、見たくないもの・認めたくないものを無意識的に意識から締め出し「除外」して、無意識の方へしまい込んでしまう(忘れてしまう)ことを、心理学用語で【抑圧】という。トラウマを負った人はしばしばそのトラウマ記憶を「抑圧」する。だから本人は抑圧したものを自覚したり認識したり出来ない。無意識領域に隠してしまったから。これを無意識ではなく、意識的に行うのが【抑制】。無意識にしまいこんだはずのものが、不意をついて意識領域へポロリと転げ出ることがあるからだ。
「抑圧」「抑制」を占星術の世界観+今回の事件に無理やりこじつけてみたい。
トランスサタニアンを「無意識領域」あるいは「顕在意識外」とすると、土星は「無意識下への抑圧」という象徴になることもイメージできる。
トランスサタニアンの発見はその抑圧によって無意識領域に隠されていたものが意識領域にあらわになった状態。あらわになった結果、発見された時代の人々の無意識下(=集合無意識下)に抑圧されていたものが噴出し、何世紀も続いた封建主義に抑圧されていた民衆の、民主主義への目覚めによる革命があり、死者(霊魂)との交流や目に見えない世界への興味がうまれ(キリスト教に抑圧されていたオカルトの開放)、やがてナチ党が大衆に指示され(集合無意識下に抑圧されていたコンプレックス/暗い衝動の解放)、世界大戦が起き、結果的にはホロコーストも核兵器の使用も起きた。今までの歴史上、類のない規模で人々の意識が変わり、冥王星発見当時から始まった流れでは歴史上類のない規模で人が死んだ。
もちろん人類が発見する以前からトランスサタニアンは存在していて地球に影響を与えていたのだろうが、人類が顕在意識のレベルでその存在をしっかり確認したために、今まで潜在意識(無意識)レベルで存在していた天体の影響力が、顕在意識レベル(=目に見えるレベル)でも表出した、という象徴的な出来事が起きた感じがする。まるで「抑圧に気付いた」ようなイメージ。「抑圧」も、それに初めて気付いたときが一番精神的影響も衝撃も大きい。
さて、抑圧していたものが噴出して良かった部分もあり、困った部分もある。困った部分は、また抑圧したくなるもの。しかし、一度意識領域にあらわになってしまったものは、無意識的に隠蔽する作業が出来ない。そのため、意図的に意識から締め出す作業を行おうとしても不思議はない。これは「抑圧」ではなく、「抑制」である。どちらも、意識と無意識の境目にある土星の持つ意味だ。
冥王星の惑星除外によって「冥王星」は教科書からも消え、特に興味のある人以外の一般大衆からは「忘れ」られてゆくだろう。この「忘れる」ことこそ、意識から締め出され、「除外」されるということでもある。除外されたものは、また無意識にしまいこまれ、「抑制」が完了する。冥王星は「抑制」された。
抑制され、意識から意図的に締め出されたもの。それが、あの死の星冥王星。
いまのところ、それが平和(核・原子力の締め出し等)を暗示するのか、それとも、目に見えない深遠なる魂の世界とのつながりを断ち切り、全ての命に訪れる「死」から目をそむけて視野狭く刹那的に生きる傾向を暗示するのか、はたまたそれとは真逆に目に見えぬ世界に対する人々の意識が変化して「死」や「生命」への意識が大きく変わるのか・・・・・・いろいろと妄想は尽きない。人類最初の核使用をした某国に限って言えば、かの国の研究者達が冥王星降格を強く推したのは、かの国が「あのことを忘れたがっている(あの記憶を抑制したがっている)」という暗示なのかもしれない。
しかし、どんなに目を背けても、どんなに意識から締め出しても、冥王星はそこに存在し続ける。「死」というテーマと同じく、意識から締め出すことは出来ても、誰も消し去ることは出来ない。抑圧・抑制されたモノは、削除されずに再び向き合う日が来るまで無意識領域で保存されるのだから・・・・
以上が電車乗ってて手持ち無沙汰な時に浮かんだ妄想。
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