ヒンドゥー数霊術
インドでは古来より、「ヒンドゥー数霊術」という占いがある。インド占星術やアーユルヴェーダとも深いつながりがある。さすが数学に強いといわれるインド。最近ちょっと勉強したら、これがなかなか面白い。
まず、自分の「運命数」というものを出す。西暦で自分の生年月日を書き出し、その数を全て合計する。次に、合計した数の1の位と10の位を足して一桁の数に変換する。例えば、2005年11月27日が誕生日ならば、
2+5+1+1+2+7=18 で、1+8=9 運命数は9となる。
次に、霊数というものを出す。これは、生まれ日の1の位と10の位を足して一桁の数に変換する。27日場合、
2+7=9 霊数9 守護神はハヌマン。
仮に29日生まれの場合は、2+9=11 これを更に1の位と10の位を足して一桁の数に変換する。
よって1+1=2 霊数2守護神はシバ神。
こうやって出た運命数と霊数をそれぞれ対応する惑星に当てはめる。
9は火星。2は月。
よって、ヒンドゥー数霊術によれば、2005年11月27日生まれの人は月と火星の性質をどこかに持っているということになる。特にメンタリティーは霊数に関係しているといわれているので、上記の人の場合は心に月の性質を持っているとも考えられる。運命数は実際の行動や世間・社会に向けた顔、および周囲から見たその人のイメージと関係しているので、内面的には月の性質、表面的には火星の性質を帯びた人というイメージ。
ちなみに、アーユルヴェーダでは月はカパ。火星はピッタ。数霊術の観点からこの人の性質の特徴を端的に言うと、情熱的で常に理想を持ち、それに向かって例え困難があろうとエネルギッシュに進む力があり、思いやりがある。でもちょっと気まぐれで流されやすく、優柔不断。怒りっぽい(あるいは怒ると普通の人より怖い)ところもある。そして感動しやすく情感豊か。今回転生した人生で学ぶべきことは忍耐と安定性。
とはいえ、人間は生きているうちにいろんな影響を受けたり、いろんな性質を獲得するので、占いでその人の全てを把握することなど到底ムリ。むしろ、本人が自分を見つめるためのちょっとした目安になるといった感じ。
※なお、仕事を持っていたり公式な立場にある人は仕事運を見るために「姓名数」というのも出すのだが、ここでは省略。
ヒンドゥー数霊術で興味深いのは、各数字に対応する太陽系の惑星のうち、ヒンドゥー数霊術の理論が生まれた当時(多分紀元前?)はまだ観測できなかった筈の土星以降の惑星が含まれていることだ。土星以降には少なくともあと二つ星があるだろうと当時既に考えられており、計都と羅ゴウという想像上の星を配置している。計都と羅ゴウ、この二つの星の概念を含めた宇宙観が、仏教とともに中国にわたって後の宿曜道になっていったそうだ。
参考文献:明窓出版株式会社 「ヒンドゥー数霊術」 ハリシュ・ジョハーリ著 大倉 悠訳
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