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2022年6月

2022年6月27日 (月)

救いのためならどんな犠牲もいとわない?

以下に描いたことは全て個人の感想です。

 

人生の中で耐えられないほど苦しい事や辛いことを経験している人が世の中には沢山いる。解決方法が分からずに長く苦しんでいる人も多い。
そんな人達が心に蓄積させた「救われたい」という思いや念の強さは、時に想像を絶するレベルである。
時には救いを求める念が生存本能を上回って自ら死を選ぶ(=死を救いにする)ことさえある。
解決方法が分からず長く苦しむこと耐えかね、「これこそが救いだ」と信じる(自己暗示する)事で楽になりたいと無意識に思ってしまえば、それが出来てしまうのだ。例え救いと認識した方向や手段が筋違いだったり現実逃避的であったとしても。一種の心理的ターミナルケアみたいなものだ。

人の持つ「救いを求める念の強さ」は、時に自分が救いと認識した方向に全生命力を傾けることが出来てしまう。それこそ、なりふり構わず命がけで自らを救おうとするのだ。どんな犠牲も厭わずに。他の全てよりも優先できてしまう。理性や社会性、倫理観や生存本能を凌駕してしまうことさえある。それは、人間がいかに強い生命力を持っているかの証でもあるのだと思う。ある意味では。

そんな強い生命力に裏打ちされた救いを求める念の強さを悪用してしまえば、恐ろしい事が起きうるのも無理はない。
楽になりたくて救いと認識した(自己暗示した)信仰や信念のために(=救いのために)自分や家族や他人の人生を狂わせ、自他の全財産を捧げ、詐欺を働き、職権を乱用し、情報漏洩し、地下鉄に猛毒をまき、爆弾を仕掛け、カミカゼをを模した自爆テロで大勢殺すなど、平気で反社会的な凶悪犯罪をすることさえある。中世の魔女狩りだって似たような理由だろう。己の信ずるものこそ理性となり、救いこそ正義になることがある。
(他人を犠牲にしてでも続けてきた崇高なはずの宗教活動。今更になって間違っていたなどとは思いたくない心理が一層信仰に拍車をかけることもある)

ヒトは、追い詰められたり耐えられなくなれば何をするか分からない生き物だ。それが本当の救いかどうか確認・検証することよりも、それが本当の救いだと自己暗示する方を意図せず無意識に優先することがある。本人の無意識は「ウソでもいいから救いや希望を得たと錯覚したい」からだ。そのためなら、命を懸けることさえある(後述)。その性質が「信仰(自己暗示)を辞めたくても辞められない」という事態さえ引き起こす。しかも、無意識に自己暗示をやってしまうと、本人には自己暗示した自覚がない。自己暗示をくらった本人の顕在意識はウソを「確認済みの事実」と認識してしまうので、自分の信仰(自己暗示)が異常な内容であることに気が付かない。どんな理屈もかなわない厳然たる「事実」に対して「それはおかしいよ」「錯覚だよ」と指摘する側こそが不都合な事実を歪曲・隠蔽・否定しているか、事実を理解したり受け入れる能力がないと認識することも多い。それがきっかけで「親しい人達ですら、自分を本当には理解できないのだ」とか「敵に回ったのだ」などと思い込み心を閉ざすことさえある。
これは宗教だけでなく政治的な過激派や革命家、狂信的な陰謀論者にも占い依存症にも共通する危険性だ。
中には教祖さえ自分の教義に対して同じ自己暗示をする。『自分の思想こそが世界を救うのだ』とウソでもいいから錯覚したいのなら、本当に救いたいのは世界じゃなくて、世界に投影した自分自身の問題だろう。これ、革命家にも共通する心理かも

人間の持つ、「理屈よりも事実を重んじる」という理性的な部分が、理屈と事実をあべこべに入力されて誤動作してるかのようだ。

そんな厄介な自己暗示も、本人が自分の苦しみを理解し、苦しみゆえに自ら望んで自己暗示してきたことを受け入れることが出来れば自己暗示(信仰)は解除できる。苦しんできた自分の心と向き合うことで、本人が辞めたいのであれば信仰は辞められる。
なので、カルトにハマった本人を助けたい場合、まず「本人が入信前から抱えて来たであろう悩み苦しみに寄り添うこと」がカギになることもある。
宗教やギャンブルや酒や占いなどを問わず、何かに依存しなければor現実逃避の自己暗示をしなければやっていけなくなるほどの事態には根本原因が一人一人に必ずあるはずなので、そこへのアプローチとケアが必要だ。ウソではない本当の解決方法も探っておきたい。その一助としてその道の専門家に相談しやすい環境づくりや、(精神疾患やトラウマなどにも対応できる)振動治療とレベルの高いカウンセリング治療に保険を効かせることが出来ればいいと思うが、日本は未だにカウンセリングが高額になりやすく、カウンセラーやその他専門家に相談するよりも占い師や宗教を選ぶ人が多い; 知らないうちに視野が狭くなっていて本来持っている解決能力が発揮できずにいるケースもある。

それほどまでに救いを求める念が強くなっているということは、それほどまでに追い詰められている、何か耐えられないほど苦しい事や辛い事や不安な事を抱えていて、解決できずにいるという事でもあるのだろう。自覚の有無を問わず。
(幸せな生命力の使い道を見つけられずにいる苦しみもその一つかもしれない)

 

余談:
人類は、人々の苦しみを悪用して、救いを求める念を好都合な方向へ誘導し操りけしかける術を知ってしまった。人々を自己暗示へと仕向ける術を知ってしまった。
時には、人々の救いを求める念を悪用するために、予め人々を苦しめ追い詰めておくことさえある。「溺れる者は藁をもつかむ」とは、よく言ったものだ。用意した「藁」を掴ませるには、予め水に放り込んで岸にたどり着けぬよう棒で叩いておけばいい。溺死寸前にしてやれば苦痛のあまり藁クズを救いの命綱と錯覚してくれる。大切なのは、溺れさせ役と藁を差し伸べる役が裏で組んでいると知られないようにすること。溺れる人々に藁を浮き輪だと自ら誤認(自己暗示)するよう仕向ける事。自己暗示なら結果がどうなろうと自己責任で済ませられる。

例えば、「あらかじめ標的に肉体的/精神的苦痛を与えておいて無意識に救いを求めさせ、用意した思想が苦痛に対する救いになるのだと自己暗示するように仕向ける」という方法がとられることも多い。カルトや自己啓発セミナー、ブラック企業(ブラック研修)、軍隊、テロ組織/過激な政治組織、引きこもりや不良の更生施設などでは昔からこの方法が使われてきた。 
さらには、国家や宗教や自己啓発系、ブラック研修といった大人の社会どころか学校や教育虐待の家庭や部活ですら行われている。終わりも逃げ場もない意に反する耐え難い苦行を強いられ心身がが悲鳴を上げている子供達が勝利や成果や親の誉め言葉だけを心の救いとするように(それぐらいしかすがるものが無いように)仕向けられ、時にはついていけなくなった脱落者や退部者、チームの足手まといになったケガ人や試合でミスした人間を激しく恨んで攻撃したり、本人も結果を出せなかった(救いを掴めなかった)自分自身を憎悪し自己破壊することもある。そういうのがイジメや自傷行為や不登校や精神疾患や自殺の一因にもなっている。

冗談:
今この瞬間も、世界中の人々がそんな「苦しみを悪用した手口」の標的になっているのかもしれない。丁度今、人々は新型コロナや不景気や物価高や食品値上げや増税で溺れそうだ。
「たっぷり溺れさせて、頃合いを見て用意した藁を投げてやれば学習しない愚民共は簡単にすがりつく(黒笑)」とか言いながら豪邸でブランデー片手に高い猫なでる眼帯したオジサンが目に浮かぶ(熱中症)。

梅雨明け前なのに耐え難い猛暑の中、そんなふうに妄想すれば背筋が冷えて暑さも和らぐ(救われる)と強く信じてみたが、別にそんなことはなかったのでエアコンを使った。2分で救われた。

追記
カルト宗教のマインドコントロールから家族を守る方法、救出法:よくある大失敗の防ぎ方

カルトにハマった人がいる場合、素人が「マインドコントロールを解こう」としてしまうと逆効果になりやすい。入信したカルトやマインドコントロールの話は直接せず、本人が入信前から抱えて来たであろう問題や悩みや苦しみについて寄り添い、それについて相談に乗ったり「何かできることある?」と解決に協力したりするだけでも入信動機の苦しみが薄れて本人の雰囲気がかなり変わることもある。
悪質なカルトによってはそれを防ぐために他者への相談を禁じたり、信者以外との交流を一切禁じることもあるので要注意。その場合は占い師ではなく、専門家へ相談した方がいい。

独りぼっちの革命と独裁←神様や教祖様ではなく、「自分の思い描く理想社会の実現」こそが救いなのだと自己暗示(信仰)してしまった場合は多分こうなる。教義を信仰するのも大儀を信仰するのも同じ事。

占い依存症防止のチェックリスト
作った当時、「占い師による占い依存症防止チェックリスト」として珍しがられ、朝日新聞の取材を受けた。宗教にお金を使いすぎるのも、占いにお金を使いすぎるのも、本質的には共通点が多いと思う。

マインドコントロールと子供達
平成12年時点でも与党とカルトは近しい関係にあったわけで、リンク先記事に載せた当時の教育改革政策の会議が少し変だったのも今なら分かる気がした。

2022年6月22日 (水)

インタビューを受けました

この度、電話占い未来様からの独占インタビューをうけました。

掲載されたインタビューの内容はこちらです。

2022年6月16日 (木)

“JURIE-O” by Mark Summer

※イヤホン推奨

初めて聞いた時、面白いチェロの生かし方をする曲だなと思った。ちょっとロックなところもある。
聴いているうちに、あの日の事を思い出した。
内側から湧いてくる不思議な力に衝き動かされ、生まれて初めて勇気を振り絞って路上に占いのテーブルを出した日のことを。
あれから色んなことがあった。時には相談者様の国が財政破たんし、時にチンピラと対決し、悩みを乗り越えていく相談者様達の見違えるように晴れやかな表情にこちらの心も動かされ、人が持ちうる強さと可能性を実感し、多くを学ばせていただいた。そして今に至る。

型にはまらず、自由に自分を生かし、しがらみにとらわれず、したいことが出来るって本当に素晴らしくてありがたい。

そして、そのようなことが出来る環境に恵まれたことがありがたい。

 

 

この曲、弾く人によってもだいぶ雰囲気変わる

2022年6月12日 (日)

社会の思春期

※以下に書いたことは全て個人の妄想です

ロシア外交官が抗議の辞任 「主戦的で、うそと憎悪だけ」

ロシア革命の頃は多くの人々が集合無意識レベルで強い専制君主(ツァーリ)を求めてしまっていたために革命による民主化は失敗し、独裁国誕生という運勢をたどった。そこではプロパガンダなどを使って支配層が理想的な専制君主の代用品になった。
しかし今、人々の集合無意識は違って来たようだ。100年前より近代自我の発達が進んだ。だから今はロシア革命のやり直しが実現しやすい時期に来てる。あの頃出来なかったことに再びチャレンジしやすい運気だ。

中国もまた、人民の集合無意識が「専制君主に依存すること」を求めているうちは民主化運動が成功しにくい。いわば自我発達を終えてなくて親に依存する子供のようなもので、「親」の支配を嫌がりながらも依存心を抱えているうちは、運気が人々の求める専制君主役(親役)を作ってしまいやすい。それで「理想的な君主(親)」の代用品が出来上がる。
親への反発と依存を併せ持つ今はさながら思春期。
願わくば、毒親が思春期の自我発達と親からの自立を妨げないことを・・・

理想的な専制君主を求める心理はいわば理想的な親を求める子供の心理。
親(君主)を恋しがるのは近代自我発達の過程で誰もが通る段階で、恥ではない。

やがて気がつくはず。実在しない「理想的で完璧な君主(親)」を追い求めその代用品に依存し時に裏切られる日々よりも、自分で(あるいは皆と力を合わせて)実現できたささやかながらもかけがえのない喜びや幸せや達成感を噛みしめる日々の方が嬉しいと。実在しない「完璧な理想」より、実在するそれらを大事にしたい気持ちがあるということを。完璧さは幸せにとって必ずしも重要ではないことを。
かつて「自由を尊ぶ超大国アメリカ」という理想的で完璧なリーダーに依存しすぎたために、時々かの国を傲慢な専制君主の如きふるまいへと導いてしまった我々にも同じことが言える。古今東西、リーダーを傲慢にさせるものの一つが「リーダーに対する過剰な依存心」なのかもしれない。相手への過剰な依存心は、相手を過大評価(理想化)させやすくする。時に幼い子供が親を理想化させてしまうのは、無理もないのだろう。

そして古今東西の「傲慢なリーダー」もまた、人々が自分に寄せる過剰な依存心に依存していて「共依存」の関係になっている場合もある。
そんなリーダーは依存対象である人々の離反を恐れて、時には人々が離反意識で結束せぬよう互いに疑心暗鬼へと誘導し分断統治することもある。例えば、アメとムチを使った密告制度などもそれだ。リーダーからアメをもらって味をしめた密告者達は、味をしめるほど疑心暗鬼と孤立を深めていき、ますますリーダーに依存するようになる。その様子を毒親風のセリフで表現するなら「可愛い子、誰も信じてはだめ。唯一信じられるのは私だけ。唯一あなたを守り幸せにできるのは私だけ。だから全てを私に報告しなさい。」
だが、リーダーからムチをくらったり、リーダーがちらつかせるアメに魅力を感じなかった者達は? 一部は反感や違和感で意気投合し、中にはリーダーに目を付けられる危険を防ぐために結束する者達が出るかもしれない。密告者が増えるほど、彼らも増える。やがて彼らは「リーダー(親)ではなく仲間を信頼して力を合わせて何かを実現する」という経験を学ぶ。その経験がリーダーへの過剰な依存心を卒業させる。人々の過剰な依存心に依存し支えられてきたリーダーの運気は・・・
世界各地に現存する「理想的な専制君主(の代用品)」に人々が依存し従属し支配されることで成立している物事の運勢が将来自然な形で変化していけることを願ってやまない。


オマケ:
独裁政権下での安全な社会運動危険を伴う社会運動以外に効果の期待できそうな社会的開運法を考えてみた。
ロシアの隕石で妄想ロシア革命の7年前にも隕石が空中爆発した。チェリャビンスクの隕石爆発から7年後は、今年だ。

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2022年6月 1日 (水)

イラストギャラリーのお知らせ

今までブログに載せて来たイラストですが、新作はこちらで展示しております。

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