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2020年6月22日 (月)

山羊座的社会から水瓶座的社会へ

※以下に書いたことは全て個人の妄想です。

レイシズムが蔓延する社会事情とその解決策は?
短編版がネットで無料配信中『SKIN/スキン』

主人公・ブライオン(ジェイミー・ベル)は、子どもの頃に両親に捨てられ、白人至上主義団体を主宰するクレーガー(ビル・キャンプ)とシャリーン(ヴェラ・ファーミガ)に育てられた。ブライオンにとっては、白人至上主義団体こそが家族であり、唯一の居場所だった。
ホワイトトラッシュと称される白人の低所得者層は、子どもを学校に通わせることもままならず、定職に就くこともできず、その結果としてアルコール依存やドラッグ依存に陥ってしまう。ブライオンのように更生を願っても、行政は手を差し伸ばしてはくれない。白人の仕事を奪ったのは黒人や移民たちだと、激しくヘイトするようになる。プアホワイトにとって、レイシズムが心の拠り所となっている。
(中略)
レイシストたちには怒りや憎しみではなく、社会的包摂と寛容さを、そして永続的な経済政策を。アウシュビッツサバイバーの孫であるガイ・ナティーヴ監督は、とても分かりやすく差別問題の解決策を実例に沿った形で提示してみせている。

『SKIN/スキン』(短編の配信は18日で終了)


主人公が暴力的な差別活動にいそしむ動機と原動力の中に「捨てられた自分を拾って育ててくれた家族への愛情」も含まれているところがとても切ない。彼の行動原理の中にあった愛が、彼の更生と再出発を支える愛と出会う運勢をもたらしたとも言えそうだ。社会から捨てられた彼は、両親に捨てられた子供の頃みたいにまた拾ってもらえたのだ。しかも黒人の活動家に。

「俺たちから仕事を奪ったのは有色人種だアイツらは敵だ」という一部のプアホワイト達の中にうごめく心理は有色人種をユダヤ人に置き換えるとナチスを台頭させた頃のドイツで横行した大衆心理そっくりになるのかも。まともな生活ができない貧しさは劣等感を作り、まっとうな自尊心の発達さえ欠乏させる。健全な自尊心に飢えた心は優越感という代用品を求めるようになり、それが差別主義や歪んだナショナリズムという手段への依存をもたらす。
日本も不景気になってから歪んだナショナリズムや在日中韓へのヘイトスピーチが増えた。そういう人達の受け皿になってる組織の一つが宗教右派でもあるのだろう。
自分達の住処に大挙して乗り込んできて乗っ取った挙句建国した移民達同士がいがみ合う様を、アメリカインディアンの人達はどんな目で見ているのだろう?

産業革命以来、経済発展を特定の地域ばかりに一極集中させたためにライフスタイルや価値観や人種の異なる多くの国々が経済発展できず貧しいままで、そのような国々から発展している地域に大量の移民が一極集中してしまった結果、人々の持つ多様な「違い」が多くの軋轢や摩擦を生んでいる。当然、就職競争率が高まり職にあぶれる人も増え、深刻な格差が生まれ治安も悪化する。移民と発展と富の一極集中に依存した国家はこれを解決する術がなく、格差の底辺層を利用した(依存した)国造りをするようになる。
この摩擦や軋轢を根本解決せず一元的・画一的に抑制・管理・監視しようとするから監視社会や管理社会化が不可欠という発想になってしまうのだろうか。このような一元的・画一的な発想は占星術的に表現するなら山羊座的発想。

解決例としては、富や発展を集中させずに分散させ行き渡らせ循環させること(循環は水瓶座的発想)。
その土地の事情や環境や個性に適した形で、地域の特性を考慮し生かす形で経済活動を引き起こしそこで生まれた豊かさを他の地域へと広げ循環させること。いわゆるサスティナブル経済(永続的経済)ってやつだが、これからはこの経済の研究・開発・実用が進んでいくと思う。そうすると多様な違いを持つ各地から移民が一極集中することで生じる色んな問題はかなり根本解決していくだろう。深刻な格差や治安悪化も減っていくし、人々が深刻な格差に苦しんだ挙句差別主義に依存する必要もなくなる。

グローバル化によってライフスタイルや価値観を無理にでも画一化させて違いを無くすのではなく、違いを生かし連携して創造的に可能性を広げられる環境と関係作りが今後の社会の開運ポイントになるだろう。「違い」が可能性やメリットに結びつく時、人々はその違いを殊更ヘイトしない。
また、従来の一極集中型社会はパンデミックや災害にも弱い。対して分散・循環型社会はどこかで伝染病が発生したり物流が止まった時でも対応しやすい。リスクを分散させ、循環を臨機応変に融通しやすいからだ。コロナのパンデミックは今後の世界を従来型の一極集中型社会から分散・循環型社会へのシフトチェンジを進めていくきっかけになるかもしれない。

【余談】
リーマンショックや311の買い占めパニックでぼんやりと思い浮かぶものの上手く表現できずにきた現代経済の課題と解決のイメージが、最近少しずつ世の中で具体化されていると感じられてうれしい。豊かさや価値というものを一元化・画一化させ一極集中させると、多様な豊かさのあり方と可能性が切り捨てられて失われてしまい、貧しくなる。豊さにも可能性にも飢える。これが人類史に染み付いた飢えのトラウマの一部を担ってそう。過度な一元化や一極集中は様々なミスマッチを引き起こし、必然的に飢えをもたらす。効率を求めすぎて視野狭窄を起こすと、却って非効率的になりロスが増大することはままある。

経済ど素人の占い師があえて書いてみる←私の場合、経済について考えるようになったのはこの頃から。
心の飢えが本当の飢えを招く
金色の河

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コメント

李衛公問対の

>『分散すべきときに分散できない軍隊は、縛られた軍隊である。集合すべきときに集合できない軍隊は、孤立した軍隊である』

これって、経済政策も同じと思う。

財力も、人材・人々もそういう感じと思う。

たとえば、今の日本の学校教育は「分散すべきときに分散できない軍隊は、縛られた軍隊」で、縛られた教育で、挙句に首を縛られて自死する生徒児童が出てます・・。


集めても、ちゃんと分配しないから、「血行不良」のようなところがでて、社会が衰退する。


よかったら、ブログに引用させていていいですかね・・

ともわれ、良い文章をありがとうございます。


>遍照飛龍さん
組織でも経済でも社会でも血液循環でも、およそ生き物が行う営み全てに共通してそう言える部分があると思います。これは次のブログ記事で取り上げる予定の、より抽象的な「一元性と多元性」のテーマに通じます。

ブログの引用、かまいません。

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