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2018年10月

2018年10月10日 (水)

『都会とカップラーメン』から妄想

以下に書いたことは「心の飢えが本当の飢えを招く」「飢えの恐怖に抑圧され犠牲になってたもの?」といった今まで書いてきたこととかぶる内容で、個人的に頭を整理するための覚書として書いた妄想です。
久しぶりにブログ記事を書く意欲が湧いた奇跡w

某所で興味深いまとめを紹介してもらった。10代の頃に貧困を経験した方の体験談で、ご本人の分析が非常に鋭いと感じた。長くなるが、以下はそこから太字周辺を抜粋。
底辺から這い上がって語る貧乏 都会とカップラーメン


お菓子っ子 @sweets_street
カップラーメンを高いといえるような自炊能力は、既に文化資本なのですよ(´・ω・`) 自炊能力を身につけるためにお金や時間などを投資していますから。そういう投資をする機会がなくて、割高なカップラーメンと食べているというのが貧困ということなのですよ(´・ω・`)
(中略)お金に余裕が無いと目先のことばかり気になって、視野も狭くなります。「貧困」は世の中の色々なものを見て、その判断をするという視野の確保機会すら奪うんですね。選択の余地をなくした「貧民」は、袋小路にある底なし沼にハマり続けるしかない。

kaba35 @koba31okm
自分で作ったローコストでおいしいメシ食って暮らすってのは計画性や我慢が必要な習慣だからね。材料買えばできるってもんでもなくて道具や調味料一式が必要だから一旦カネと時間がかかるし、コスト下げるには食材を無駄なく使う必要があるからよく考えなきゃいけない。

お菓子っ子 @sweets_street
(中略)貧乏してると気持ちに余裕がなくて集中できないから、炊事洗濯掃除なんかには気が回らなくなるんですよね。そういうことをしてる暇があったらゴロゴロするか、ボーッとテレビ見て時間潰すか、あるいはゲームでもして時間潰す感じになります。(中略)気がついたら部屋は汚れ放題。脱ぎ散らかした服が散らばって、出してないゴミが溜まって、どんよりした雰囲気。こんな部屋の中でぼーっとしてると生ぬるい泥水に浸かってるような気分になりますね。我に返って荒れ果てた部屋を見回すと気が滅入るから、ぼーっとしてたほうが良いです
(中略)安いお金で長時間働いて、仕事が終わったら汚れきって淀んだ空気が溜まってる部屋に帰る。そんな生活をしてると、前向きな気持がどんどんなくなるのを感じましたね。仕事が無い時はお金もないから、汚い部屋の中でお腹すかせながら、何日もお風呂に入らずに汚れた服を着てずっとゴロゴロするしかない
(中略)家にいたらボーッとしてるだけだから、食事しようと思うとパッと行ってパッと帰れるファーストフードになるし、洗濯はお金入れるだけで洗濯から乾燥までやってくれるコインランドリー。生活に必要な物は思い立った時に何でもパッと買えるコンビニ。要は何でもその場で済ませることができる生活ですね
「すぐ買える安いものをパッと買ってパッと使おう」なんて感じでやりくりするライフスタイルにマッチしたのがコンビニであり、ドンキホーテでした。いつでも開いてて安物が何でも売ってる店は、生活に手間を掛けたくない人種には魅力的なんです。安物買いの銭失いの典型ですけどね
(中略)「貧乏なのに割高なカップラーメンを食べる」「安かろう悪かろうの商品ばかり使って、結局は損をする」というのも、お金の余裕が心の余裕を奪ってしまうからですよ。「貧乏でも心は豊か」とはなかなかいかないですね。生活を切り詰めれば切り詰めるほどお金がなくなるのは、今思うととても不思議でした

noa @aonoa_uky
@sweets_street (中略)「食材が安い時期・店を探す」「そこに買いに行く」「食材を器用に調理できるだけの能力を磨く」「実際に調理する」という時間とお金がなければ出来ませんものね。

お菓子っ子 @sweets_street
@aonoa_uky ええ。時間とお金をかけて、試行錯誤してようやくそれらが身につくんです。最近は「できて当たり前なのになぜしないのか」と無責任にそういう能力を身につけるコストを無視した意見が目立つので、持論を述べてみました
(中略)お腹がすいたら、普通は力が湧かなくてへたってしまいますよ?「うまいものを食べたい」とガムシャラになるのは、それでもへこたれない強い心身をもった人だけです。ハングリー精神で貧困から脱出したというのは、珍しいことだから賞賛されるんですよ

お菓子っ子 @sweets_street
@Tatsuyuko 「都市型の生活とは何か」を深く掘り下げないと、見えて来ませんからね。コンビニやドンキやファーストフードが重宝される背景と、貧困は密接なんですよ

◆コストカットとコストロス
貧困層は、自炊のための道具や材料揃えるコストさえ背負えずに自炊のコストよりも一度に払う金額がより低い(自炊より一食当たりの単価は高い)ファーストフードやカップ麺に依存して結局コストロスを起こし続け貧困から抜け出せなくなりうるということが分かった。目先の数値しか見れなくなるのだ。
貧困は人間の視野を狭め、貧困の本質的な問題を自覚出来なくさせてしまいやすいようだ。
さらに、飢えの恐怖が発生することで「できる限り少ないエネルギーで目的を果たそうとする」本能も発動してしまい、それがさらに視野を狭めコストカットではなくエネルギーカットが優先されてしまう結果になる。思考や作業に時間をかける事や、広い視野に基づいた思考と行動を保つには、エネルギーが必要なのだ。
「貧困層は怠け者だ」という偏見もそういうことから来ているのかもしれない。

現代社会のライフスタイルでは、エネルギーロスを防ぐ本能が、結果的にもっと多くの様々なロス(損失)を招いてしまう。エネルギーロスを防ぐ本能が裏目に出て労働(自ら豊かさを創る行為)よりも万引き詐欺恐喝その他の犯罪行為・不正行為(=他所から奪う行為)を選んでしまうことさえありうる。スルガ銀行の不正の構図もそんな感じがする。効率化と混同した下手なエネルギーカット(コストカット)はエネルギーロス(コストロス)を招く。
飢えや貧困ゆえに「できる限り少ないエネルギーで目的を果たそうとする本能」が働いて自分で豊かさを創るよりも他所から奪うことを優先するようになれば、それが奪い合いや争い(=弱肉強食=共食い)の歴史を創っていく。以前このブログで書いた飢えの恐怖(そしてそこから派生する諸々)を動機と原動力に依存した(ゆえに飢えを手放せない)人類史とも関係する話だ。
豊さを「創る(生む)」ことは、弱者から「奪う」よりもエネルギー(コスト)が要る。だから飢えてエネルギーカット(コストカット)が必要になる(=エネルギー不足・コスト不足になる)と、生み出せなくなって奪って賄うようになる。奪われ飢えた弱者達が集って強者になれば今度は奪ってきた側が奪われる側になり、奪い合いの構図が生まれ、生み出す力の回復と安定(根本解決)は後回しにされがち。エネルギー(コスト)食うから。
そう。根本解決よりも目先の手間暇コストの削減を優先してしまうのだ。まさに貧困層が貧困から抜け出せなくなる構図と同じである。飢えて狭まった視野の身には根本解決なんかどうでもいい。今この瞬間どこからどれだけ勝ち取れる(奪える)かが全て。

そんな世界では全員の視野が狭まっているし余裕もないので【皆で協力して簒奪者の抱える飢え(エネルギー不足)の原因解明と解決をし、そのデータやノウハウを広く共有し、簒奪者の抱える問題を他人事扱いせず『誰にも起こりうるリスク』と位置づけ再発防止やより良い社会づくりに役立てる】なんてことは思いつけないし思いついても実行できない。当然ながら簒奪者達自身がそんな解明解決プロジェクトになど関心を示さないし参加する意欲も持たない。
「それより今すぐ有り金を全部寄越せ」
(豊かさを創る力は創造性であり女性性である。人類史ではエネルギーカットしすぎたのか、この創造性・女性性が抑圧されがちだ。詳しくは男性的世界と地母神の再会を参照)

◆飢えの塔
このまとめを読んで、以下のような妄想が湧いた。
人々を愚民のまま搾取・支配したいのなら、文化的にも経済的にも貧困の塔に閉じ込めておくことだ。根本解決に無自覚・無関心になってくれればなおいい。
産業革命時代のイギリスは家庭食文化を大幅に衰退させいわゆる「メシマズ国」になることと引き換えに、多くの国民を貧困に落とし込むことに成功した。
都市の労働者達は共働き低賃金の長時間労働ゆえに家庭では本格的に料理する余裕を奪われていった。視野も狭くなっていって広範囲の事を考えることが出来なくなっていったかもしれない。
潜在意識に刷り込まれた慢性的な飢えの恐怖は人々の視野や頭の回転を妨げ愚民にしてくれる。
そんな両親の中で育てられる子供達・・・教育格差以前の問題だ。当然、階級社会・格差社会の固定化に拍車がかかる。しかも、飢えた時に目先の安易な合法的解決手段が見つからなければ、目先の安易な非合法手段(犯罪)へ走る可能性だって高くなる。当然治安は悪化する。争いが生まれる。

問題解決能力の貧困化は「解決よりも目先の憂さ晴らし優先」する心理を招き、妬みから他者の足を引っ張る心理も生まれる。周囲が平等にそのような貧困状態なら、人々は自分達の貧困を強く実感しないままでいられる(目を背けていられる)が、身近な者がいざハングリー精神で成功すれば抜け出し方が分からない(抜け出せないと見える)己の貧困と絶望を改めて思い知らされ、それを怨む心が「妬み」となれば、そのストレスのはけ口は身近な成功者に向かいやすい(出る杭は打たれる風潮の一因?)。それが最もエネルギー少なく実行できる憂さ晴らしだからだ。
徳川幕府もまた、そんな陰湿な社会心理的風潮と引き換えに人々(特に農民)を無自覚な貧困の塔に長らく閉じ込めることが出来た。 日本人は、「皆と同じ・皆が同じ」を好む傾向があるが、これは誰かから妬まれる事と自分が誰かを妬む事の両方を防ぎたい心理が一因かもしれない。

◆豊かさの豊かな使い方
また、もし幸運にも貧困から抜け出し豊かになった後も貧困時の視野が狭い意識状態(ある種の脳内プログラム)が続いていれば(=心の飢えが癒されていなければ・心の飢えが次世代に受け継がれていれば)豊かさを活用することも維持することも難しい。それどころか、愚かなお金の使い方や愚かなお金の求め方(稼ぎ方)をする運勢が発生しかねない(例:バブル期・舛添元知事・ブラック企業)。それはせっかく得た豊かさを元手に新たな豊かさを生み出すことがない。創造性(女性性)が欠落しているからだ。
飢えた人間をニンジンで釣って動かして作り上げた豊かさは、だから長持ちしないし不健全なしわ寄せが先の世代に発生しやすい。ハングリー精神は飢餓状態に依存したカンフル剤であって栄養じゃないから飢え(エネルギー不足)は根本解決しない。

物質的にも精神的にも文化的にも飢えた国民(主権者)は、自分の国に栄養をあげられない。栄養不良の国は、発育不良になる。弱る。当たり前。(日本人が13歳レベルとか言われるのはまさか・・・)
じゃあベーシックインカム(BI)でお金をばら撒けばいいかというと、心や文化の飢えが改善される前にばら撒いてしまうと上記に抜粋した視野が狭く無気力で創造性も生産性もないお金の使い方をするだけで国の栄養にはならない。

義務教育期間中の子供達が何らかの形で「(授業ではなくゲームや漫画でもいいので)狭い視野で反射的に目先の利益や欲求だけを追い求めず、広い視野で真のメリットを探り見る思考と習慣を養う」ことが重要になりそうだ。これは、周囲の大人達がそういう習慣を身に着けているか否かで大きく違ってくる。
人々が反射的にドンキやコンビニや業務スーパーを選ぶ習慣を身に着けてしまうことは、狭い視野で目先の利益・欲求だけを反射的に追い求める習慣を身に着けてしまうことに通じそうだ。広い視野によって初めて得られる可能性やチャンスや真のメリットに気付けないし、広い視野でなければ見つけられないロスや危険性にも気付けず、巡り巡って結果的には自分の運勢を低下させてしまう。
とにかく心の飢えと愚民化のループを断ち切ること。豊さの豊かな使い方(ある種の創造性=女性性)を身に着けること。自分達に(=国に)キチンと栄養を与えることが出来る主権者を養わない限り、国の栄養不良・発育不良は解決しない。国民への栄養は国への栄養なのだ。
この妄想ブログで度々登場する概念にして魂の環境インフラにして真に望む生き方を運勢的にも支援する機能である個々人の「内なる地母神」は、心の飢えや習慣の飢えや視野の飢えを救う力もあるだろう。心の飢えを自覚し解決を望むなら、それは運勢となって実現するだろう。そんな個々人の運勢が集まることで国の栄養不良を改善できる。そのような運勢の発動は、もしかすると密かに近づいているかもしれない。理由は余談にて。

【余談】
真偽不明だが、苫米地英人氏が『人類は30年ほど前に飢えを克服したが未だに飢えが克服できなかった時代の経済システム(資本主義にせよ共産主義にせよ)を採用し依存している』的なことを言っていた(この動画の45:17あたりから)。
とはいえ、その後の話のオチがwww

【余談2】
貧困ゆえに今この瞬間の支出(エネルギー消費)がより低い方をひたすら追い求め結果的に貧困から抜け出せなくなる悪循環の構図は、結局、「目先の数値」だけをひたすら追い求め続ける現代経済の世界でも同じことが起きてるんじゃなかろうか? その場限りの収益数値の高さやコストカット率を追い求め後々の事に無関心なやり方をしているパターンが目立つ気がする。それは結局、貧困層のやり方と同じであり、貧しさを悪循環させるやり方だったのかもしれない。飢えの恐怖に依存したやり方は、飢えを手放せない。奪い合いや搾取や争いも手放せない。
いわゆる「持続可能な循環型経済」という発想と、それを思いつき実行する余裕の欠落もまた、貧困(飢え)の一種なのかもしれない。

楽園が甦る時←生命進化の本能が「可能性への好奇心とそれを満たす喜び」であるならば、人類文明の動機と原動力も現在の「飢えの恐怖」ではなくそっちの方にシフトできるんじゃないかと思う。特に、人類の文明が既に飢えを克服しているのならばシフトしやすいはずだ。エネルギーカット本能とそこから生じるロスは防げる。

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