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2018年8月17日 (金)

種族と本能

◆特別な時に発動する本能
人類には、「種族」や「一族」などといった一つの大きな生命体として、その一員(大きな生命体の細胞)として、時に自己犠牲的にさえ振舞う本能がある。いわば「個体(個)」ではなく「種族(全体)」の視点で個より全を優先するために動く本能だ。親になってその本能を実感する人も多いだろう。
いくつかの条件が合わさった時、個体の生存本能よりも優先度の高い本能として特別に作動する本能といえるかもしれない。それが作動する条件は多分、己が属する種族や一族が危機に陥った(と個人が認識した)場合が一番多いだろう。「己の命が属する集団(種族・一族etc)が滅べばどのみち自分も生きられない」と思えるほどの危機感だ。
(ラピュタの力を得たムスカの暴走を見て本能的に人類の危機を悟ったパズーとシータは個よりも種を優先するその本能を無意識に作動させたために死の恐怖=個体の生存本能がキャンセルされていた?)

そんな人類が持つ特別な本能を自分達のために悪用し、無意識のうちに自分達(組織や国家含む)と「己の命が属する集団(種族・一族etc)」を混同・同一視させ、様々な方法で「今こそ個よりも種を優先すべき時だ」と錯覚させる手口(洗脳・扇動等)によってその本能を意図的に作動(誤動作)させたりすることで、古今東西の為政者・支配者・権威者達は支持者、奉仕者、志願者、信者、鉄砲玉等を得て来た。生贄、志願兵、挺身隊、ナチス、カミカゼ、カルト、自爆テロ犯等々・・・ 
本来は種族のために備わった特別な本能を「錯覚」によって都合よく人工的にエゴイスティックに作動させ利用し操り支配する「禁断の知恵」が使われるようになったこと、即ち種族という大きな生命体のための特別な本能が種族から奪われ一部の権力者によって乗っ取られ支配されて誤作動するようになってしまったこと自体が実は種族(一族)にとっての大きな危機なのだが、洗脳されれば誰もそんなことには気が付かない(まさか自分が一族や種族を危機に陥れてるなんて考えたくもないし)。

ナチスの高官へルマン・ゲーリングによるニュルンベルク裁判での陳述:

……もちろん、国民は戦争を望みませんよ。運がよくてもせいぜい無傷で帰ってくるぐらいしかない戦争に、貧しい農民が命を賭けようなんて思うはずがありません。一般国民は戦争を望みません。ソ連でも、イギリスでも、アメリカでも、そしてその点ではドイツでも同じことです。政策を決めるのはその国の指導者です。
そして国民はつねに指導者のいいなりになるように仕向けられます。……反対の声があろうがなかろうが、人々を政治指導者の望むようにするのは簡単です。
国民にむかって、われわれは攻撃されかかっているのだと煽り、平和主義者に対しては、愛国心が欠けていると非難すればよいのです。そして国を更なる危険にさらす。このやりかたはどんな国でも有効ですよ。

◆本能のハッキング 
種族(一族)自身から見れば、特別な条件下でのみ自らのために発動するよう設定してあったプログラム(本能)がハッキングされ誤作動し暴走するようなものだ。しかも、犯人が自分の一部(同じ種族/一族の者)だったりするわけだ。
まるで自己破壊。免疫系が誤作動して自分の身体を攻撃してしまう病気(自己免疫疾患)みたいなものだ。

自己免疫疾患はストレスによっても発生しやすくなるという説がある。行き場を失ったエネルギーが吐け口を見つけられずに自暴自棄的・自己破壊的・代償行為的に暴走するような印象だ。種族本能のハッキングという現象も、種族自身の中に何らかのストレスや行き場を失ったエネルギーの暴走が発生したためかも。その時点で既に種族は危機にある。本能のハッキングは種族をさらなる危険にさらす。
結局、禁断の知恵を用いて人々に自ら献身や奉仕を志願させることに成功した王朝や文明や社会はどんなに繁栄しても最後には滅んで行った。現代文明もまた同じ運命をたどるのだろうか?
(ま、滅んでも別の文明や社会が生まれるんだが)

◆大いなる欲求不満
種族や一族といった大きい単位の生命体にとって、個体は単なる使い捨ての端末(道具)に過ぎない存在ではなく、個体もまた自分(自ら分かれた者)である。なので、自分(の一部)がエゴイスティックな都合を優先し個体を蔑ろにすると、大きい命は色んなことをしたくてわざわざ個体に分かれて取り組んでいるのにそれを抑圧することになる。欲求不満になるだろう。したいことをするためのエネルギーは行き場を失うことになる。
そう、自分で自分を欲求不満にさせエネルギーの行き場を奪い、その代償に自己破壊へと導いているのだ。本当にしたいこととそうでない事をすり替えて(取り違えて)後者を選択してしまうことでそれは発生する。
それは、人間一人一人が今この瞬間も無意識にやっちゃってる事だったりする(それが積み重なれば種族のストレスに)。それをやると運勢が低下する。このブログで言う所の「内なる地母神(心の底から真に望むことを実現する方向へ運勢を導く魂の環境インフラ)」が機能を低下させるからだ。金運(豊かさを供給する運)だって低下する。だから飢える。飢えると奪い合いや争いが生まれ弱肉強食(共食い)の世界が展開したりする。飢えをしのいだり弱肉強食の世界で生き残るために誰かの本能をハッキングして利用する現象が出る。

そんな有様を解決して内なる地母神機能を回復させ運勢を回復させ開運するには、本当の望みだと錯覚した方向に進んでいないかよく確認すること、本当の望みを自覚すること。それを意識するだけでも低下した地母神機能には効果がある。
自分のホンの一部(エゴ)が狭い視野や思い込みで決めつけた優先順位や本当の望み(嘘)に縛られないで生きるって結構難しい。だから人間は試行錯誤して占いや心理学やカウンセリングを発明してみたのかもしれない。

余談:
例の本能は、タロットカードで例えるなら「吊るされた男」だ。正常に作動すれば正位置、誤作動なら逆位置に照応できる。代表的なカードの意味は「試練に耐える意義、本当に大切なもののために何かを諦める、自己犠牲、利他精神、執着を捨てる、優先順位が変わる」
自分のためではなく周囲のために自ら進んで己を生贄に捧げた結果逆さ吊りの刑を甘受した男の姿が描かれたあのカードは、別名を「刑死者」という。イエス・キリストと同類だ。

「父親の都合で童貞のまま30代で人類のために死んだ男」の神話もまた、人類のあの本能を巧みに利用した(都合のいい)自己犠牲を称賛するプロパガンダの一つとして、救世主願望を創る道具として機能する歴史をたどって来たのだろう。 英雄と救世主と生贄は、時々同じ意味になる。

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