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2016年5月30日 (月)

オバマ氏広島訪問で妄想

※以下に書いたことは全て一個人の妄想です。

オバマ大統領が広島訪問「魂が語りかけている」原爆慰霊碑の前でスピーチ
オバマ大統領の広島スピーチ全文

私の国のように核を保有する国々は、勇気を持って恐怖の論理から逃れ、核兵器なき世界を追求しなければなりません。

◆「冷戦」という名の世界秩序に捧げられたもの?
「8月9日、日本軍上層部は長崎へ接近する原爆機の情報を5時間前に傍受。
しかしその情報は生かされることなく無視され、長崎には空襲警報すら鳴らなかった」

・・・NHKが作ったそんなドキュメンタリー動画が鳥肌モノだ。
原爆投下を空から目撃した日本の元戦闘機パイロットがインタビューを経て上記の事実を知った瞬間のリアクションも切ない。

実は長崎だけじゃなく広島も、軍は数時間前に敵機接近を知りながら、何故か空襲警報が鳴らなかったというのは一部で割と有名な話。そのため、広島と長崎の原爆投下に関しては、日本はどちらも「あえて」空襲警報を鳴らさなかったのではないか、などと一部では噂されている。

以下は私の邪推だが、原爆投下前に市民が避難してしまえば兵器の正確な実用データは取れないし戦いが終わった後に始める 「核の抑止力およびそれを使った世界秩序」という時代を創設するためには、人類滅亡さえ連想させる恐ろしい見せしめが必要だったのではないだろうか。そしておそらく、当時の日本はその世界秩序創設の手伝いを自ら引き受け、戦後はそれに見合う対価を得たのではないか(要するに陰謀論でありがちな日米グル説)。
当時の日本のプロパガンダ「お国のために命を捧げることは当然」・・・これ、もし新兵器デモと実験データの生贄になることをも意味していたのだとすれば、狂信的なフリして確信的だ(妄想)。

一方、当時日本と同盟関係だったナチスは原爆開発にほとんど関心が無く、ドイツでの原爆開発は失敗に終わったが、日本はナチスよりも多少原爆に関心を持ち、基礎的な開発もしていた。湯川秀樹なども開発チームに参加している。
米は自国における原爆開発の口実として、「ナチスは原爆を開発している。米国がナチスより先に原爆を実用化しなければ大惨事になる」というウソを使い、オッペンハイマーをはじめとする原爆開発チームの科学者達(ナチスから亡命した人多数)はその嘘を信じた。後にその情報が事実ではないことが判明し、チームのメンバーは開発の意義について葛藤し、意見が分かれていく。

◆ロバート・オッペンハイマーで妄想
個人的には、少なくとも「原爆の父」オッペンハイマーは嘘と知りながらあえて口を閉じ、悪者になることも覚悟の上で原爆開発プロジェクトのリーダーを務めていたんじゃないかと思った。
それは、戦争(および核兵器開発)が終わった後に始まる新しい世界秩序の姿を彼なりにある程度予想しており、その秩序のあり方に一定の価値を見出していたためではないか? などと妄想した。
以下、Wikiにあるロバート・オッペンハイマーのページより:

弟のフランクが後日ドキュメンタリー映画『The day after Trinity』の中で語ったところでは、世界に使うことのできない兵器を見せて戦争を無意味にしようと考えていたそうだが、人々が新兵器の破壊力を目の当たりにしてもそれを今までの通常兵器と同じように扱ってしまったと、絶望していたそうである。
また、戦後原爆の使用に関して「科学者(物理学者)は罪を知った」との言葉を残している。

そんな経緯からは、彼は後に核兵器の国際的管理を呼びかけたり水爆反対活動をやったりしている。

市街地で核兵器を使った惨状を世界に見せつければ、核兵器を「使うことのできない兵器」と世界に認識させることが出来る。オッペンハイマーはそう思ったのかもしれない。
実際、戦後に始まった「冷戦」という名の世界秩序は、核の恐怖(核の抑止力)と仮想敵(および核保有国同士の対立と緊張が臨界に達さないように制御する形での代理戦争)というアイテムを使ってパワーバランスを保ち一定の秩序を図っていた。
「核(保有国)を分裂はさせるが、その(東西)分裂が臨界に達さないよう注意深く制御することで程よい規模の分裂(=代理戦争)を生み、そこからエネルギービジネスを立ち上げ儲ける」
・・・そう。あの時代、あの世界秩序はまるっきり原子力発電と同じ仕組みだったのだ。
「核(保有国)の分裂」の危うい制御バランスが最も危うくなった時がかの有名なキューバ危機ということだろう。

◆「ウォッチメン」が暗示していたもの?
戦後に始める世界秩序「冷戦」を始めるには、「核の抑止力(核の恐怖)」という概念の創設が不可欠。そのためには、市街地でのデモンストレーション(見せしめ的な意味も込めた大規模な生贄の儀式)が不可欠だったとすれば、戦時中の日本は、そんな新時代の立役者になった(不可抗力的になったのか意図的になったのかは不明)ということになる。そして冷戦が続く間、日本は支払った犠牲(生贄)に見合うだけの利益を得たのかもしれない。
生贄達は、新しい時代の幕開けと繁栄を推進させるための「燃料」にされた形になる。
「燃え尽きるまで燃やされていった生贄達」・・・最初は物理的に、そしてその後は精神的な形で(燃え尽き症候群・過労死等)。燃やされたのが体か心かの違いにすぎない。

「恐怖で制御される世界秩序のために捧げられた無数の生贄」・・・我ながら悪趣味なオカルトホラー妄想だと思うが、実は似たような発想でストーリーが展開するSFコミック作品がなんとアメリカにあった。しかも、冷戦末期に描かれた作品だ。作品名を「ウォッチメン」という。2009年には映画化もされているのでご存じの方もいるだろう。
この作品には「大量の犠牲を出す謎の巨大殺戮兵器への恐怖と仮想敵創設によって世界の安定と平和を図った黒幕(実は元ヒーロー)」という衝撃的なキャラクターが登場する。そのキャラクターが秘密裏に実行した異常な世界秩序に他のヒーロー達は憤慨するが、同時に真実を世間へ公表し既にその方法で達成されてしまった世界の平和と安定を壊すことへの躊躇も抱えることになる。元科学者のヒーロー「Dr.マンハッタン」もその一人で、「あんなことはどうあっても許せない。例え平和と安定が失われようと世間に真実を暴露してやる!」とする仲間を自らの手で葬るシーンがある。おそらくDr.マンハッタンのモデルはオッペンハイマーだろうと思った。

教訓:力ずくで達成する平和はより多くの犠牲を伴う。
    (ここら辺は『ヨルムンガンド』ラストにも通じる)

生贄に支えられた恐怖で制御される世界秩序。それが本格的に終わりを迎える時期が、今やってきたってことなんだろうか? 恐怖に依存するシステムの世界は、恐怖を捨てられない。
オバマ氏のスピーチにある通り、「恐怖に依存せず世界の秩序を保つ」という試みは、人類にとって勇気のいることなのかもしれない。その勇気とは、課題から目を背けずに向き合う非アドレナリン系の冷静な勇気(闘争心には属さない勇気)だ。
関連記事)。

余談:
占星術において、冥王星は原子力や死を象徴する星だ。その冥王星が2006年に惑星降格になった時を思い出す(過去記事)。
あの時は冥王星の惑星降格が何を暗示するのかハッキリわからなかったが、ここ最近の流れを見ると何となく見えてくるものがある。

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コメント

AYAさんヨルムンガンドとか読むんですね!なんか感動しました。

深いこと書いてるのに、内容について触れてなくてごめんなさい(笑)

>さなだじんさん

ヨルムンガンドはアニメを見ました。
なかなか異色の作品だと思います。

実は二次創作的な妄想ネタも書いたことがありますw
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3890925#1

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