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2012年11月17日 (土)

侵略者と被侵略者

イスラエル、ハマス政府中枢も爆撃 地上戦の準備進める
ガザ地上侵攻間近か イスラエルが予備役増強 エルサレム周辺に初着弾

アラファト議長毒殺疑惑の調査が始まったばかりのタイミングを狙ったかのように物騒な展開が起きてるのは、ただの偶然だろうか?  
・・・というのがニュース聞いた第一印象。
(もしアファラト氏が本当に毒殺されたのであれば、下手人の背後にはラビン首相を 暗殺したのと同じ者がいるのだろうか? などと思った)
で、例によってしばらくしたら妄想が湧き出した。

◆侵略対象は「失われた自分」の代用品?
「過去に侵略を受け自分本来の姿を失った者は、自らもまた侵略者になることで仮の自分(偽りの自分)を作る」
という傾向がある。しかし、「自分でないものを自分にする(=侵略)」ということは、「かつて失われた自分」を異物で代用するに等しい。
異物を取り入れ依存すればどんどん自分本来の姿から遠ざかり、偽りの自分になっていく。そこに救いは無い。
それは欠けた自分を取り戻す行為ではなく、欠けた部分を異物で代用してるだけ。本当の自分は見失ったまま。イスラエルも、かつてユダヤ人を侵略・迫害した国々も多分みんなそんな感じ。

自我境界(自分本来の姿をかたどる輪郭)に問題を抱えた者は、自分を守るために「引きこもり」か「独裁者(侵略者)」の両極端に分かれやすい。
「自分」を保つために外界と自我を遮断する殻(卵)を作って内側に引きこもるか、安定を保つために自分が外界を侵略・支配して(外界を自分の延長にして)思い通りに操ろうとしてしまう傾向を感じる。
本当の自分を取り戻し確保できれば、引きこもったり侵略したりする必要は無くなる。

◆侵略と被侵略はコインの裏表?
古今東西の侵略者達は、被侵略者でもあったのだろうか。侵略・・・それは領土の侵略とは限らず、文化や精神性における侵略を受けていた可能性もある。
ヨーロッパでは外来のキリスト教に土着のイメージシステム(土着の神々)を封印され、自分本来の精神世界(個性)を侵略されてしまっている。
中世の時代、ヨーロッパの人々が本当に「奪還」したかったのは聖地エルサレムではなく、侵略され抑圧された自分達の精神世界だったのかもしれない。本当に取り戻したいものを自覚できぬまま、取り戻そうとする情熱だけが歪んだ形で自分達の精神世界と本当は無関係な中東の聖地へと投影・同一視され、混同されてしまった。それが十字軍だったのかもしれない。

土着の気候・風土・歴史(記憶)を反映したその種族独自の土着イメージシステムは種族単位の個性や感性になったり、時には集合無意識下でその種族の営みや発達をサポートする。いわば元型だ。その種族にとっては大事な自分の一部である。けれどもその精神世界はキリスト教の伝来とともに徐々に抑圧されていき、現代ではしばしば「抑圧への抵抗」を表現するパンク・ロック文化でファッション的にその名残りが見える程度。
(北欧では歌詞に土着の神々が入ってたり、ファッションにルーン文字やヴァイキングっぽい意匠が使われてたりするヴァイキング・メタルが有名)。
パンク・ロックが「反キリスト的」と言われるのはそういう背景もありそうだ。

欧州の中でも精神世界の侵略(=個性の抑圧)が激しく行われた地域は、その反動で歪んだ形での神経症的自我肥大を起こし、強烈な侵略者になってしまった感じ。失われた己を取り戻すのではなく、その代用品を求めてしまったのだろうか。
そして、「失われた自分の欠片よりもっとスゴイの(本当はただの代用品であり・異物)を手に入れたんだから、俺は昔よりずっと大きくて強いんだぞ! もう負けないぞ!」とつぎはぎだらけの自分を見せつけ虚勢を張った(中2病?)。
強烈な侵略者になった欧州の国々といえば、自我肥大の発症順にスペイン、イギリス(抑圧に対する抵抗を表現するパンク・ロック文化の発祥地)、アメリカ(白人至上主義)、ナチス・ドイツ(土着のゲルマン神話にこだわりアーリア至上主義を盲信)、ロシア(ソ連)といったところか。

自分本来の精神世界を侵略した価値観に洗脳されて自分自身のオリジナリティを否定すれば、即ち自己否定。自己否定によって自分のオリジナリティに基づく自尊心を持つことが出来なかった者は、他者を卑下し侮蔑することで自尊心の代用を得ようとする。欧米で生じた白人至上主義やアーリア人至上主義は、異人種への卑下と侮蔑なしには成立しえない偽りの自尊心か。

◆対立する者同士は同じ土俵に立つ
個性抑圧とその反動の自我肥大を発症したイギリスに至っては、イスラエル建国に至る二枚舌外交でユダヤ人を被侵略者から侵略者に変容させてしまった。
「シオニズム」という共同幻想は、ユダヤ民族本来の精神世界が帝国主義的な発想に侵略されて歪んだモノじゃないかと思う。シオニズムに基づいてイスラエルは乱暴な手口で「自分を取り戻すための戦い」に走る。周囲がその乱暴さを批判しても「自分を取り戻すという当然の行為をしただけ」という発想。
(これはパレスチナ側にも似た発想の者達がいる。『目的のためなら手段は選ばない』ってやつだ)

で、イスラエルと対立するパレスチナもといイスラム諸国だが、「イスラム教伝来で土着の精神世界を失った(自分本来の個性を失った)」という意味ではキリスト教が伝わったヨーロッパと同じ問題を抱えているかもしれない。とすれば、欧米やイスラエルと抱えてる問題が似ていて、ネガティブな意味で波長が合ってしまう。だから仲悪いのか。似た理由で自我境界が不安定な者達同士はケンカしやすいんだろうか。「対立する者同士には共通点がある」とか「同次元・同じ土俵に立っている」とかよく言われるが、「対立するモノのどちらにも屈するな(byユング)」とはよく言ったものだ。

争いってのは当事者同士が「根底を流れる共通の課題」を見つけ出して根本解決へのアプローチを促進出来れば沈静化しやすいのだろうか?
世界が「本当の自分」を取り戻せたときは、今よりも平和になってるかもしれない。
同じテーマ(課題)を抱え悩んでるなら、ケンカするより手分けしてそれを解決できないもんだろうか?
それぞれが代用品ではなく本当の自分を取り戻すために・・・

その種族が本来の感性(精神世界)を思い出すことで大昔に抑圧し見失ったそれを取り戻し、かつその感性や精神性を現代の中で上手に生かせれば、種族本来の発達が再開され運気も良好になるだろう。ユダヤ人の神話にある「約束の地」はそうなった時初めて出現するのかもしれない。

【書き漏らしたこと】
日本も古代の東征(第一次自我肥大)による個性抑圧を抱えており、そこに帝国主義(
発祥地は精神世界を侵略されて侵略者になった国々)が流入して近代に第二次自我肥大を発症し、「失われた自分」の代用品(その条件は古代に抑圧した地域の代用となるレベルの強い龍脈が流れる場所)を求めるようになった。
最終的には他の帝国主義の国々とほぼ同じ経過を辿っている。自我肥大の反動で、かつて植民地にした国々から移民達が大量に入ってきて、植民されている。

イギリスが育てた植民地のアメリカは独立した挙句にやっぱり侵略者になっていった。先住民の抑圧(侵略)に至っては、自分で自分の個性を抑圧してるようなものだ。そこが東征した日本とそっくりで、両者は波長が合ったらしく、ケンカした。

パンク・ロックはしばしば「反キリスト」を演出するために悪魔崇拝を取り入れたりすることがあるが、「悪魔」という概念自体がキリスト教なしには成立しないので、悪魔にこだわること自体が未だキリスト教の精神世界に心が縛られ支配されている証ともいえる。あくまでキリスト教攻撃に固執し囚われること自体、まだどこかで思考と心が自由になってないからだろう。

「失われた本当の自分」を取り戻すのが重要だからといって今更無理して土着の神々を「信仰」すべきだとは思わない。別に宗教的である必要は無い。ただ、その土地に伝わる「お話(神話)」を聞いたり、お話に出てくるキャラや生き物、不可思議な存在(例:妖精)などのイメージに親しむことは自分達の種族がどんな性格や個性や悩みをもち、どんな発想で営みを重ねてきたのか、その精神世界をうかがい知る(思い出す)上での象徴的な手がかりとして楽しめるとは思う。そういう意味で水木しげる氏はいい仕事をした気がする。

※以上に書いた内容は全て個人の妄想です。


【オマケ】
元ネタになった人は人々を救おうとしたのかもしれないが、時と共に本来の姿と趣旨を失うにつれ、結局あちこちの精神世界を侵略する結果になってしまったキリスト教。最近、その運気が変動し始めた?
共同幻想から自己を取り戻せ?
戦争・ナチズム

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