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2012年3月25日 (日)

オセロ中島事件からの連想

※以下に書いたことは全て一個人の意見にすぎません。依存症については専門のカウンセラーさんなどご相談してください。

占い依存症は以前から少しずつ問題視されてはいた。そして最近になってとある占い師に常軌を逸した依存をしてしまったオセロ中島の事件がきっかけとなり、メディアも占いや霊能者や宗教への心理的な依存について興味を持つようになった模様。
そこで、かつて占い依存症チェックを作った私もひとりの占い師として個人的な印象をもとに再びその手の依存症について考えてみた。

◆依存者の心理(一例)
占いに依存する前、依存者は具体的な悩み事を持つ前から依存者は無意識に不安感や葛藤を抱えているケースが多い。そしてその無自覚な(あるいはモヤモヤとして漠然とした状態の)不安感や葛藤を恋愛や仕事(職場)、自分の未来、たまたま発生したトラブル、身内の不幸といった具体的な事例(=占い師への相談内容)に無意識に投影され同一視する現象が比較的多く見受けられる。

その場合、依存者はおおもとの不安感や葛藤を解決しない限り、それらを投影した具体的事例についてのアドバイスをもらうだけでは気分がすっきりしない。それだけでは根本の問題に目が向かず、問題の本質にアプローチが出来ないままになってしまう。本質へのアプローチが出来ないうちは本人に満足感が持てず、むしろ不安や葛藤の感覚が強まることさえありうる。それを占い師にイイコト言ってもらって紛らわしたい気持ちや、それを占い師が解決してくれるのを期待する気持ちが占いを何度も「はしご」させる心理と密接にかかわっている印象だ(ただし個人的印象であり、一例に過ぎない)。

例えば、本人は「これは恋の悩みだ」と思い込んでいるけれど、実際はその恋をする前からずっと抱えてきた心の葛藤(心の悩み)が恋愛をきっかけに表面化しただけ、というケースも結構ある。
例えば、片思い・両思いを問わず、その人との恋愛自体が無意識の葛藤や不安感やコンプレックスを原因・動機にして発生しており、そのことに本人が気付いた時、
「自分の中にこういう葛藤やコンプレックスを抱えていなければ、この恋に執着したり振りまわされなくて済んだかもしれない。そもそもこの恋は存在していなかった(この人を好きにならなかった)し、この悩みも存在していなかった」
というケースもある。
己の抱える本当の悩みが分らないということは、その悩みからの脱出によってなしうる「本当の望み(本当の可能性)」も分かっていないということでもある。
オセロ中島の場合も、占い師への依存に己を駆り立てる「本当の悩み」と「本当の望み」を知ることが今後重要なテーマになっていくかもしれない。依存を引き起こす原因を己の中から取り除かないと、また別の相手に依存しかねない。

◆対応(一例)
以上のことから、周囲の占い依存者への対応としては、本人の持つ「おおもとの悩み」というものが存在しうることに意識を向けさせるのが一つの方法と言えるかもしれない。本人が占い師に相談している悩みごとについて、
「その悩みから一番強く感じる不安感や嫌な気分って、どんなものなんですか?」
と尋ねて、本人が自分の抱える感覚を言葉で表現できるレベルになるまで観察し見つめてもらう。その上で、
「もしかして、その悩みで感じる不安感や嫌な気分、今回の悩み事が発生する前からずっと心の中に抱えてきたものじゃありませんか?」
と問いかけるような対応も一定の効果があるように見える。要は「本当の悩みはそれではないのかもしれない」とか、「自分は本当はそういうことに拘っている訳じゃないのかもしれない(そんなことは必要としていないのかもしれない)」という可能性を提示するということでもある。
何度も占いを繰り返しているということは、占いで問題が解決していないということなので、よりその可能性は高い。本当に相談したい悩みが分っておらず、時にはそのせいで相談すべき相手を間違えている場合も。
依存者が自分の悩みの本質をうまく把握できない(おおもとの悩みをみつけられない)ことが原因で、内面の葛藤や不安感を投影した同じタイプ(似たパターン)の悩みを繰り返したり増やしたりしてしまうことも多い。

おおもとの悩みは人それぞれの人生や個性を反映し千差万別で、それを直接解決する力は自分の中に備わっている。その力は決して占い師の力ではありえない。占い師はせいぜい本人がハッキリ気付けずにいたおおもとの悩みと向き合えるようなアドバイスが出来る程度。
占いの相談件数で最も多いのは恋愛。その人の恋愛模様には、意識せず心の様子が反映されることは多い。

以上、自発的な依存症について妄想してみました。
次は第3者がターゲットを決めて意図的に依存を促進するケースに注目。オセロ中島もハマったかは定かじゃないが、いわゆるカルトや霊感商法がよくやる「依存ビジネス」の手口を妄想してみた。 
妄想を読む

【オマケ】
震災以降は地震というものに内なる不安を投影している人も多いだろう。地震に投影した「おおもとの悩み」にアプローチしてみるいい機会だ。その不安は、その悩みは、震災が起きるよりずっと前から心の中にあったはず。

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