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2010年6月21日 (月)

暴走せずに自分のペースを保つこと

「島国根性」とか、「出る杭は打たれる」とかいう言葉が生まれる程度に日本人は、「同質を好み異質を嫌う」といった傾向が強い。それがいじめの原因になったりすることもあるくらい強い。神経質にみえるほど。
多分それは、繊細で敏感な感性とも関わってるのかもしれない。
繊細で敏感ゆえに「周囲の影響を受けすぎて自分を見失いやすい」 からかもしれないとふと思う。
自分達が精密機械か極度に敏感で色んなものに共鳴しやすくチューニングが難しい(ズレやすい)弦を持つ繊細な楽器みたいなもので、その取り扱いに四苦八苦しているのかもしれない。
それで「同質を好み異質を嫌う」。自分と「同質なもの」との接触ならば自分が「変質」しなくても済む。でも異質なものとの接触は気をつけないと自分がその異質さに影響されて変質したり、異質な波長に共鳴しちゃってその波長に乗り移られててしまうことが多いので、それを防ぎたいのかも・・・
ゆえに、異質なもの(またはその恐れがあるもの)との接触に対し、「自分を保つことが出来ない」という恐怖や煩わしさを無意識に持っているような気がしてきた。
繊細さと敏感さは優勢だが異質なものと同居しながらも自分の性質を保ち続ける力があまりない。だから時に流されやすく影響を受けやすい。 外部の空気に感化され、「乗り移られて」しまい、自分を見失うことも。
で、もしも異質なものとの過剰な接触を遮断できずに自分を保てるキャパシティーを超えてしまうと、それに乗り移られて(共鳴しちゃって)自分の独自性が抑圧されてしまうことになる。すると、抑圧された「独自性を保とうとする本能」が暴走を始める。

大事な「自分」というものを守るために、外部の異質な波長に自分が同調・共鳴しちゃって独自性・独立性を乗っ取られる前に、自分が外部を乗っ取ってしまおうと試みる。自分の波長に外部を同調・共鳴させればいいと考える。それなら自分の世界は壊れない。
「乗っ取られる前に乗っ取ればいいんだ」とばかりに外部を自分の世界の一部にしてしまおうとして本能が暴走するとさあ大変。時には周囲を侵略し自分の文化(独自波長の具現化したもの)を押し付けることも・・・

鎖国(引きこもり)を強制終了させられた日本は次の100年で影(ユング心理学のシャドー。抑圧された自分の一部分。時々抑圧を破ってふいに表面に出る)に飲み込まれ、その衝動に駆り立てられ、暴走して侵略者になった。
その間、カミカゼは一度も吹かなかった。

そして現在。かつて己を侵略者の道に駆り立てた「影」とそれが引き起こしたトラウマを様々な部分に連想・投影しては嫌悪するようになっている。

(日本が「影」 に飲み込まれて暴走したのと同時期に、ドイツもまた別の理由から影に飲まれて暴走しており、遠く離れたそういうもの同士がつるんだのは興味深い)

その反面、日本人は異質なものを取り入れて(外部のものを自分流の道具にして)独自のものをつくるなど、よい意味で「異質なものを自分のものにする」のも上手だ。例えば外国の技術を仕入れて良質な自前の製品を作ったり、体型的ハンデをカバーする自前の豊かな感性で海外のバレエ団で活躍する日本人のバレリーナ・バレエダンサーもそこそこいる。
ちゃんと自分を保てる状態ならば、異質なものと自分自身の素養で素晴らしいコラボをすることも出来る。
自分と異なる楽器と合奏するなら、どちらの音もかき消されず(かき消さず)にハーモニーをつくる必要がある。「ハーモニー」はどちらの楽器の音色も生かし、可能性を広げる。
「自分」という繊細なる楽器を上手に取り扱って、暴走させず傷つけずに美しく奏でられる日、美しい合奏が出来る日は、いつだろうか?

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