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2009年1月 9日 (金)

占い・おみくじで悪い結果が出た場合の心がまえ

占いは、期待や望みどおりの結果、いわゆる「良い結果」が出るとは限らない。ゆえに、占いは開運のヒントにはなっても精神安定剤代わりにはならない。しかも「クレーム出してごねたら良い結果に変えてくれた」という占いは聞いたことが無い(おみくじのお告げでもそうだろう)。

以下にいわゆる「良くない結果・悪い結果」が出た占い(お告げ?)の一例をご紹介。
まず神奈川県の有名な寒川神社で行われた的を目がけて三回射った矢の当たり具合で一年の吉凶を占う「武佐弓祭(むさゆみさい)」での結果

「昨年に引き続き厳しい一年。神意を恐(かしこ)み、全力を尽くして生業に励むことが肝要」

次に、室町時代から続く秋田の「餅占い」の結果

年男がこねた直径約50センチの餅の上に紙を乗せて燃やし、形状で1年の吉凶を占う。ひびが大きいほど「悪い知らせ」とされ、「こんなひび割れは見たことがない」と騒然となった。
 何と、「100年に一度」といわれる大きなひび割れが三つも! しかし、「味はおいしいから、希望はある」とのこと。

さあ、今年を暗示するおみくじや占いで不安を誘うような結果や悪い結果が出た場合、どのような心構えが必要か。その心構えは占い依存症を防ぐ場合にも応用できる。

まず、おみくじや占いで不安になるのは、その前から自分が不安を抱えてる証。自分のかかえる不安が自分をおみくじや占いの結果に無条件に支配させてしまい、「自分の運勢を良くしていく(良くしていく為のヒントとして占い・おみくじの中身を使う)」という発想を奪ったり、その意欲を奪ったりしてしまう。「おみくじで悪く出てしまった以上は、どんなに努力しあがいても悪い運命からは決して逃れられない。運命は絶対だ。」と自己暗示にかけそうな勢い。
物事が運命によって予め決まっていたら、そもそも開運を意図して作られた占いやおみくじという文化は発明されない。予め決まりきった未来を知ったって何の役にも立たないのだから。運命論の世界では、「開運」という概念自体が成立しない。時間が経てば必ず分かる決まりきった未来を人々へ宣告するために神社が毎年膨大な手間と労力とおみくじ用紙を費やすこともないだろう。

おみくじの文章に不安を覚えるのは、自分の無意識のどこかに不安を抱えていて、それを「おみくじ」に知らず知らず投影しているため。人は無意識下に抱えたものの正体が認識できずにいると、色んなものにそれを投影する傾向があるようだ。そして、「正体不明」を怖がったり不気味に思えて内心不安になることが多い様だ。
内なる不安をかき消すために、意地になって何度もおみくじを引き続けたところで不安は消えない。むしろ不安を動機に何度も再トライする行為が却って不安を目立たせ強調する。不安が動機の行動を繰り返して不安を強調させてしまうと、例え良い結果が出ても不安なままかもしれない。
同じことが、占い依存症に陥る仕組みの説明にも応用できる。無意識の不安を占いの相談内容や占いの結果に投影し、良い占い結果が出るまで何度も占いを繰り返したり、「不愉快だから占いの結果を変えろ」と占い師にごねたり。
その繰り返しが、隠れていた不安を目立たせ強調する。

不安に対処するカギは「事実確認」。それは、占いやおみくじの内容が当たっているかどうかを実際に確認するということよりも、(外部に投影してしまった)自分の抱えている漠然とした無意識の不安の正体を確認すること。投影の正体である不安のおおもとを認識しない限り、不安はどこにでも投影されてしまえるので、いくらでも悪い想像(妄想)が浮かび、(自分含め)いくらでも人を疑うことが出来てしまえるから。
「無意識の不安」の一例を挙げれば、「自分の個性や本当の望みを抑圧して生きていく不安」であったり、「健康的な自尊心を抑圧して些細なことから自己否定することへの不安」「物事が100%思い通りでないと今までの努力を全否定する癖への不安」「過去の嫌な記憶」だったりするのかもしれない。
人は正体の判らないものを恐れる。自分が無意識に抑圧していた不安の正体さえ分かってしまえば、投影の正体さえ知ってしまえば、必要以上に恐れることも考えすぎる必要もなくなる。 タロットなら「悪魔」の逆位置。

「幽霊の 正体見たり 枯れ尾花」

で、上の二つの「不吉なお告げ(?)」にも、「よりよい一年にしていくためのヒント」がしっかりと隠されている。「どんな努力をしようとも神の定めた暗い運命からは決して逃れられない。あがくだけ無駄」などというメッセージには決してなっていない。というかそれじゃ占い自体が無意味。お告げを得ること、占うことが何の役にも立たない。
寒川神社の「開運ヒント」は、「全力を尽くして生業に励むことが肝要」と言う部分。
餅占いの「ヒント」は、「味はおいしいから、希望はある」という部分(笑)。「『悪い知らせがある=これから一年は希望が無い』ではありませんよ」とちゃんとフォローしている。むしろ、「悪い知らせに気をとられてせっかくの希望を見落とすな」ということが開運ヒントになっている。

不吉な内容の占いやおみくじは、ついつい「不吉」な部分、「不安」を感じる部分にのみ目を向けがちで、そこに秘められた肝心の希望や可能性への助言を見落としがち。それは「事実確認」が十分ではない証。確認が不十分な「お告げ」はそこに自分の不安感から来る想像を投影させてしまい、自分の想像でお告げの中身が捻じ曲がってしまい、正常な理解が妨げられ、尚更不安になる悪循環。それはおみくじのせいでも占いのせいでもなく、自分が自分に悪い想像を押し付けてしまったせいだ。自分で自分を強制的に「洗脳」させてしまったともいえる。不安で頭を洗脳させてしまえば、事実確認に思い至らなかったり、時には事実よりも不安に洗脳された思考(悪い想像)を真実だと思いこんで確認を拒んでしまうことも(『オレオレ詐欺』はそこに付け込み巧妙に悪知恵を働かせる。もっとマシな知恵の使い方は思いつかなかったのか)。
「不安」は「心配しなくても事実確認で解決できる悩みですよ」という無意識のサインでもある。「ピンチ」は「チャンス」なのだ。
恐らくそれが、今年を暗示するキーワードなのだと思う。

占い依存症チェック

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